四字熟語「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「勧善懲悪」の意味をスッキリ理解!

勧善懲悪(かんぜんちょうあく):善い(よい)行いを奨励して、悪い行いには罰を与えること

「勧善懲悪」の意味を詳しく


「勧善懲悪」とは、善い行いを推奨して、悪い行いには罰を与えるという意味の四字熟語です。

漢字一字一字をしっかりと分析すれば、「勧善懲悪」がそのような意味となることは自ずとわかります。

 

一文字目の「勧」は、「勧める(すすめる)」と読み、「相手に自分がよいと思うことをするように働きかける」という意味があります。

そして二文字目の「善」は、「道徳的に正しいこと」という意味を持ちます。

ですので、前半部分の「勧善」は「道徳的に正しいことを相手がするように働きかける」という意味になります。

 

三文字目の「懲」は「懲らしめる(こらしめる)」と読み、「制裁を加えることで、二度としないようにさせる」という意味があります。

四文字目の「悪」は「道徳的に正しくないこと」という意味を持ちます。

ですので、後半部分の「懲悪」は「道徳的に正しくないことに制裁を加えることで、二度としないようにさせる」という意味になります。

 

この前半部分と後半部分を組み合わせると、「善い行いを推奨して、悪い行いには罰を与える」となるのです。

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「勧善懲悪」の使い方

  1. 私は勧善懲悪をモットーとしている。悪を見逃すことはできない。
  2. 勧善懲悪ができる人物はフィクションの中だけの存在だ。現実にはいない。
  3. 僕は勧善懲悪という言葉が好きではない。なにが「善」で、なにが「悪」かということは明確に決められるものではないからだ。

「勧善懲悪」の由来

「勧善懲悪」は、古代中国の書物である『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』にその由来を持ちます。

この『春秋左氏伝』とは、孔子(こうし)という古代中国の思想家が記したとされる『春秋』の解説書の1つとして知られています。

その書物の中で「勧善懲悪」という言葉は初めて誕生します。

 

また、聖徳太子が定めたとされる17条の憲法の中の第6条に「懲悪勧善。古之良典(悪を懲らしめ、善を勧めること。これは古くからの良いしきたりである)。」と記されており、日本でも古くから「勧善懲悪」の観念は存在していたということがわかります。

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「勧善懲悪」の類義語

「勧善懲悪」には以下のような類義語があります。

  • 遏悪揚善(あつあくようぜん):悪い行いに関しては罰則を与えて禁止し、善い行いに関しては褒賞を与えて推奨すること
  • 激濁揚清(げきだくようせい:悪を取り除き、善を推奨すること
  • 揚清激濁(ようせいげきだく):悪を取り除き、善を推奨すること

「勧善懲悪」の対義語

「勧善懲悪」には以下のような対義語があります。

  • 悪逆無道(あくぎゃくむどう):人の道に反した残酷でひどい悪事を行うこと
  • 極悪非道(ごくあくひどう):人の道から外れた、この上なく悪いこと
  • 跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ):悪人が好き勝手に振る舞い、横柄な態度をとること
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「勧善懲悪」の英語訳

「勧善懲悪」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • virtue rewarded and vice punished
    (善は称賛され、悪は罰せられる)

まとめ

以上、この記事では「勧善懲悪」について解説しました。

読み方 勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
意味 善い行いを奨励して、悪い行いには罰を与えること
由来 『春秋左氏伝』
類義語 遏悪揚善、激濁揚清、揚清激濁
対義語 悪逆無道、極悪非道、跳梁跋扈
英語訳 virtue rewarded and vice punished (善は称賛され、悪は罰せられる)

「勧善懲悪」の本来の意味は、「善い行いを奨励して、悪い行いには罰を与えること」というものです。

しかし、そういった「善を勧め、悪を懲らしめる」といった主題の物語が数多く存在するため、そういった物語のパターンのことを指す言葉として「勧善懲悪」が用いられることもあります。

『水戸黄門』などは、まさしく「勧善懲悪」ですね。

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