「感傷的」の意味とは?使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「感傷的(かんしょうてき)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「感傷的」をざっくり言うと……

読み方感傷的(かんしょうてき)
意味感情が動かされやすくなり涙もろくなっている状態のこと
類義語センチメンタル
対義語アンセンチメンタル
英語訳sentimental(感傷的な)

「感傷的」の意味をスッキリ理解!

感傷的(かんしょうてき):感情が動かされやすくなり涙もろくなっている状態のこと

「感傷的」の意味を詳しく


「感傷的」とは、感情が動かされやすくなり涙もろくなっている状態のことです。

「感傷」とは、簡単に悲しんだり同情心を持つ心の動きのことを表す言葉です。

「感傷的」と混同しやすい言葉に「感情的」があります。「感傷的」は「涙もろくなっている」というニュアンスが強い一方、「感情的」は悲しいときに限らず感情をむき出しにしている場合に使われます。

  • 感情的:感情をむき出しにする様子

「感情的」は、感情をむき出しにしている様子を表す言葉です。特に激しく泣いたり怒ったりしている場合によく使われます。

「感傷的」の使い方

  1. 今日の君はずいぶんと感傷的なんだね。
  2. 久しぶりに故郷に帰ってきたせいか、かなり感傷的になっている。

上記の例文のように、「感傷的」は心の変化を描写する際に使われます。

①の例文では、「君」が涙もろくなっている様子を見て「感傷的」だと語りかけています。

②の例文では、故郷に帰ってきたことをきっかけに、懐かしい思い出や過去の出来事を思い出して胸が突かれている様子がわかります。

「感傷的」の類義語

感傷的には以下のような類義語があります。

「感傷的」と「センチメンタル」はほぼ同じ意味の言葉です。英語のsentimentalという概念を表したいとき、漢字で表現するか、カタカナ語で表現するかといった違いしかありません。

特にこだわりがなければどちらを使っても問題ありませんが、字面が大きく異なるので、文章全体の雰囲気と照らし合わせてどちらを使うか決めましょう。

「感傷的」の対義語

感傷的には以下のような対義語があります。

  • アンセンチメンタル:感傷的でないこと

「アンセンチメンタル」は、英語では「感傷的」という意味のsentimentalに否定の接頭辞unをつけ、unsentimentalと書きます。unsentimentalは「感傷的」であることを否定し、ドライなイメージを表します。

「センチメンタル」に対して「アンセンチメンタル」はあまり日本語として一般的ではないため、どうしても「センチメンタルではない」と表現したい場合にのみ使いましょう。

「感傷的」の英語訳

感傷的を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • sentimental
    (感傷的な)
sentimentalは、「感傷的」とほぼ同じ意味となる英単語です。カタカナ語の「センチメンタル」が「感傷的」とほぼ同義であるのと同じように、ぴったりそのまま表現できる言葉になります。

基本的には「感じやすく涙もろい」というニュアンスになりますが、sentimental自身には「感情的な」という意味も含まれます。日本語の「感傷的な」を英訳する場合には困りませんが、英文を読む際には「感傷的」なのか「感情的」なのか見極める必要があります。

どちらにせよ、心が激しく揺さぶられる感覚はsentimentalの根幹にある概念です。正確な和訳が求められていない限りは、ざっくりと「心が動かされているのだ」と理解しておけばよいでしょう。

まとめ

以上、この記事では「感傷的」について解説しました。

読み方感傷的(かんしょうてき)
意味感情が動かされやすくなり涙もろくなっている状態のこと
類義語センチメンタル
対義語アンセンチメンタル
英語訳sentimental(感傷的な)

「感傷的」は「感情的」と混同しやすい言葉ですが、正しく使えれば感情を表現する幅が広がります。ぜひ覚えておきましょう。