四字熟語「艱難辛苦(かんなんしんく)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「艱難辛苦(かんなんしんく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。

「艱難辛苦」の意味をスッキリ理解!

艱難辛苦(かんなんしんく):ひどくつらい目や困難な目にあって、苦しみ悩むこと

「艱難辛苦」の意味を詳しく

「艱難辛苦」とは、「ひどくつらい目や困難な目にあって、苦しみ悩むこと」です。

言葉で言い表せないような困難を表現できる四字熟語です。

堅い言葉で、端的に苦労を言い表せるため、ビジネスの場やスピーチなどでよく使用されます。

 

「艱難辛苦」の「艱難」は、「悩み、難儀をすること」を意味します。また、「辛苦」は「つらい苦しみ」を意味します。この二つの意味が重ねて強調され「艱難辛苦」の意味を構成しています。

「艱」は訓読みで「かたい・けわしい・なやむ・くるしむ」と読みます。常用漢字外であるため、見かけることの少ない漢字ですが意味を押さえておきましょう。

「艱難汝を玉にす」の意味を詳しく解説

「艱難辛苦」の「艱難」を用いたことわざに「艱難辛苦汝を玉にす」があります。

「人は困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長するということ」という意味です。

「玉」は「美しいもの」「立派なもの」を指します。

由来は西洋のことわざの “Adversity makes a man wise.” の意訳です。

「艱難辛苦」の使い方

  1. この歳になると、艱難辛苦を共にしてきた仲間たちが次々と天に召されていく。
  2. 艱難辛苦を乗り越えて、ようやくプロ野球選手になったが今までの無理がたたって怪我を負ってしまった。
  3. 彼女は思いがけない艱難辛苦に直面したらしく、一年ぶりに連絡を取ってきた。
上記の例文のように、「艱難辛苦」は会話の中で使われるというより、スピーチや文章など説明するときに使われることの多い四字熟語です。

 

①は「艱難辛苦を共にする」で「苦労を一緒にしてきた」という意味を表しています。

②の「艱難辛苦を乗り越える」は「苦しい局面を切り抜けた」という意味です。

④は「艱難辛苦に直面する」で「苦しい局面に置かれる」ことを表します。

「艱難汝を玉にす」の例文

  • 艱難汝を玉にす」と言うのだから、俺の厳しい指導は間違っていないはずだ。

「艱難汝を玉にす」は「人は困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長するということ」という意味です。

「艱難辛苦」の類義語

「艱難辛苦」には以下のような類義語があります。

  • 難行苦行(なんぎょうくぎょう):さまざまな苦労に耐える修行のこと、ひどく苦労をすること
  • 千辛万苦(せんしんばんく):辛苦が千も万もあるさま
  • 刻苦勉励(こっくべんれい):心身を苦しめて勉学や仕事に励むこと
  • 四苦八苦(しくはっく):非常に苦労すること

「艱難辛苦」の対義語

「艱難辛苦」には以下のような対義語があります。

  • 順風満帆(じゅんぷうまんぱん):物事がすべて順調に進行することのたとえ
  • 悠々自適(ゆうゆうじてき):のんびりと心静かに、思うまま過ごすこと
  • 愉快適悦(ゆかいてきえつ):楽しく心地よいこと

まとめ

以上、この記事では「艱難辛苦」について解説しました。

読み方艱難辛苦(かんなんしんく)
意味ひどくつらい目や困難な目にあって、苦しみ悩むこと
類義語難行苦行、千辛万苦、刻苦勉励など
対義語順風満帆、悠々自適、愉快適悦

「艱難辛苦」には多くの類義語があります。その中でも堅い表現であるため、フォーマルな場に適している四字熟語といえるでしょう。スピーチなどで「艱難辛苦を乗り越えて~」というように話せば、説得力のある表現になります。

苦労を乗り越えた経験を持っている人は使ってみてはいかがでしょうか。