ことわざ「快刀乱麻を断つ」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・英語訳について分かりやすく解説します。

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「快刀乱麻を断つ」の意味をスッキリ理解!

快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ):もつれていた物事を、あざやかに手際よく解決すること

「快刀乱麻を断つ」の意味を詳しく

「快刀(かいとう)」は研ぎ澄まされた切れ味の良い刀のことで、「乱麻(らんま)」はもつれた麻糸のことです。よく切れる刀でもつれた麻の糸を見事に断ち切ることから、「快刀乱麻を断つ」は「もつれていた物事を、あざやかに手際よく解決すること」という意味をもちます。

ちなみに、泥棒を意味する「怪盗」を用いて「怪盗乱麻を断つ」と表記するのは誤りです。

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「快刀乱麻を断つ」の使い方

  1. どんな難事件も、その探偵の手にかかれば快刀乱麻を断つがごとく解決する。
  2. ベテランのシステムエンジニアは、快刀乱麻を断つように仕事を終わらせた。

物事を解決するのではなく、単に「あざやかだ」という意味で使うのは誤りです。たとえば、「快刀乱麻を断つように魚をさばく」という表現は、物事を解決しているわけではありませんから、誤りとなります。

「快刀乱麻を断つ」の由来

出典は、中国の古典『北斉書(ほくせいしょ)』「文宣帝紀(ぶんせんていき)」にある逸話です。

南北朝時代、東魏(とうぎ)という国の大臣であった高歓(こうかん)は、3人の息子の判断力を試そうとしました。そのため、息子たちにもつれた麻糸を渡し、「この麻糸を最も早く解いたものに褒美を与える」と言いました。

その時、最も早く出来たのは高洋(こうよう)でした。高歓は大変驚き、「もう解けたのか」と聞いたところ、高洋は「もつれていて面倒なところはすべて、刀で切りました」と答えました。

高歓はとても喜び、「この子は、場合によって的確に判断する能力を持っている。将来きっと大物になるに違いない」と褒めました。実際に、高洋は後に北斉(ほくせい)の初代皇帝になったとされています。

 

このことから、「快刀乱麻を断つ」ということわざが生まれ、「一見複雑な問題を迅速に解決すること」を指すようになったのです。

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「快刀乱麻を断つ」の英語訳

快刀乱麻を断つを英語に訳すと、次のような表現になります。

  • to cut the Gordian knot
    (ゴルディアスの結び目を切る)
  • act decisively to solve a complicated problem
    (快刀乱麻を断つ)

“to cut the Gordian knot” は、「ゴルディアスの結び目を切る」と直訳します。「ゴルディアスの結び目」とは、古代ギリシア神話とアレクサンドロス大王の神話に由来する言葉です。

その昔、後継ぎがいなかったフレギア大王は、預言に従い、ゴルディアスという貧しい農民を王にします。王となったゴルディアスは、特別な方法で結んだ糸をつくり、「この結び目を解いた者がアジアを支配するだろう」と予言します。

その後、この結び目は「ゴルディアスの結び目」として広く知られ、結び目を解こうと何人もの人たちが挑みましたが、誰にも解くことができませんでした。

それから数百年後、遠征で訪れたアレクサンドロス大王は剣を持ち出し、「ゴルディアスの結び目」を一刀両断に断ち切ってしまいました。

 

この伝説から、 “to cut the Gordian knot”(ゴルディアスの結び目を切る)は「大胆な方法で問題を解決すること」という意味をもつようになりました。

まとめ

以上、この記事では「快刀乱麻を断つ」について解説しました。

読み方 快刀乱麻を断つ(かいとうらんまをたつ)
意味 もつれていた物事を、あざやかに手際よく解決すること
由来 『北斉書』「文宣帝紀」
英語訳 to cut the Gordian knot(ゴルディアスの結び目を切る), act decisively to solve a complicated problem(快刀乱麻を断つ)

今後も、分からない言葉があったらすぐに調べて、快刀乱麻を断つようにスッキリ解決しましょう。

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