今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「縦横無尽(じゅうおうむじん)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「縦横無尽」をざっくり言うと……
読み方 | 縦横無尽(じゅうおうむじん) |
---|---|
意味 | 思った通りに物事を行うこと |
類義語 | 自由自在、縦横自在、緩急自在など |
英語訳 | “freely” (自由に)、“as free as bird” (鳥のように自由な) |
「縦横無尽」の意味をスッキリ理解!
「縦横無尽」の意味を詳しく
「縦横無尽」という四字熟語は、前半部分と後半部分の2つに分けるとより理解しやすくなります。
まず「縦横」とは、文字通り「縦と横」や「あらゆる方向」という意味を持ちます。次に「無尽」とは、「尽きることがない」という意味です。どちらの単語にも「制限がない」や「何事にもとらわれない」というイメージが共通していますね。
したがって、「縦横無尽」は「思いのままに振る舞うこと」を表しているのです。
ちなみに、「縦横」は単独の単語として「縦横無尽」と同じ意味で用いることができます。
「縦横無尽」の使い方
「縦横無尽」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。
- そのテニス選手はコートを縦横無尽に走り回り、相手の選手を圧倒した。
- アウトドアが趣味の彼は、この前の会社のバーベキューの会で縦横無尽の活躍を見せた。
- 東京を縦横無尽に走る地下鉄は、慣れていない人にとっては迷路と同じようなものだろう。
以上のように、動詞で用いる場合は「縦横無尽に~する」と、名詞に対して用いる場合は「縦横無尽の~」というように使われるのが一般的です。
1つ目の例文は、テニスコートという場所で縦に横に走り回って、試合を思うがままに進めている様子を表現しています。
2つ目の例文では、趣味で得た持ち前の知識を使うことで、バーベキューをスムーズに進めていっている姿を表しているのです。
以上2つの例文に共通しているように、「縦横無尽」はあっと驚くような動きぶりや活躍を褒める際によく使われます。
3つ目の例文は、少し異なる使い方をしています。「~を縦横無尽に走る」というように用いることで、「ある場所をくまなく網羅している」ことを表すことができます。
「縦横無尽」の類義語
縦横無尽には以下のような類義語があります。
- 自由自在(じゆうじざい):思いのままできること
- 縦横自在(じゅうおうじざい):自分の思った通りにできること
- 緩急自在(かんきゅうじざい):物事のスピードを思うがままにすること
- 三面六臂(さんめんろっぴ):一人が何倍もの働きをすること
最初の3つの四字熟語は、「物事を思うがままに行う」という意味での類義語です。用いられている漢字も同じものが多いので、見間違えないように注意しましょう。
最後の「三面六臂」は、「多大な活躍をする」という意味での類義語として使えます。「三面六臂」は、「3つの顔と6つの腕があるかのような活躍をする」という意味です。
「縦横無尽」の英語訳
縦横無尽を英語に訳すと、次のような表現になります。
- freely
(自由に) - as free as bird
(鳥のように自由に)
どちらのフレーズでも、「制限を受けることなく自由に何かを行う」というニュアンスがあります。
まとめ
以上、この記事では「縦横無尽」について解説しました。
読み方 | 縦横無尽(じゅうおうむじん) |
---|---|
意味 | 思った通りに物事を行うこと |
類義語 | 自由自在、縦横自在、緩急自在など |
英語訳 | “freely” (自由に)、“as free as bird” (鳥のように自由な) |
「縦横無尽」という四字熟語は、日常的にもよく見るので親しみのある言葉でしょう。いざ使う場面が来た時のために、この記事でしっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。
どのような環境にあっても、縦横無尽の活躍ができるような人になりたいものですね。