「準拠(じゅんきょ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「準拠(じゅんきょ)」です。

言葉の意味・使い方・つく言葉・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「準拠」の意味をスッキリ理解!

準拠(じゅんきょ):あるものをよりどころとしてそれに従うこと。また、そのよりどころ

「準拠」の意味を詳しく

「準拠」とは、あるものをよりどころとしてそれに従うことという意味です。

「頼みとなるものにならう」という意味の「拠り所に準じる」を略した言葉です。

そのため、すでにある規格や基準、標準に従うことを表します。

参考程度のことではなく、「完全に準じたもの」について「準拠」を使用します。

「準拠」の使い方

  1. 海外からの輸入製品は時々、国内規格に準拠していないことがある。
  2. 弊社のサービスは関連する規約に準拠しています。
  3. この参考書は✕✕教科書に完全準拠している。

「準拠する」は「~に従う」という意味が基本であるため、「~に準拠する」という形が一般的になります。

また、「準拠」は堅い言葉であるため日常会話ではあまり使われませんが、例文のようにビジネスジーンなどではよく使われます。

❸の例文のように、参考書などに「〇〇に完全準拠」と書かれていた場合には、〇〇の内容に完全に従っているということを表します。

「準拠」がつく言葉

「準拠」がつく言葉には以下のようものがあります。

  • JIS準拠
  • 準拠法
  • 準拠集団
  • 準拠性

それぞれの言葉の意味について詳しく見ていきましょう。

JIS準拠

「JIS準拠」とは、「日本工業規格(Japan Industrial Standards)」に従っていることを意味します。

JISが決まっていることにより、同じ製品ならどのメーカーから買っても同じように使えます。

たとえば、トイレットペーパーのサイズはJIS規格により決まっているので、どこのメーカーから買っても、問題なくトイレのトイレットペーパーホルダーに取り付けることができます。

準拠法

「準拠法」とは、国際的な取引でなにか問題が起こった時に優先させる国の法律のことです。

国際取引では、複数の国の間で取引が行われるため、問題が起こった時にどちらの国の法律を適用するか揉めてしまう場合があります。

これを未然に防ぐために、契約時にあらかじめ、問題が起こった時に優先させる国の法律を「準拠法」として明記しておくのです。

たとえば、日本国内での国際取引の場合は、準拠法は日本の法律であることが一般的です。

準拠集団

「準拠集団」とは、心理学用語である人の価値観や行動などに影響を与えている集団のことです。

たとえば、人は育った環境に価値観などが大きく影響されるため、家族は「準拠集団」と言えます。

家族の他には、学校、職場、友達などが準拠集団になる場合があります。

準拠性

「準拠性」とは、「あることに従っている度合い」のことです。

たとえば、「準拠性が高い」と言った場合には、あることに対する従っている度合いが高いということです。

「準拠」の類義語

準拠(じゅんきょ)には以下のような類義語があります。

  • 遵守(じゅんしゅ):法律・規則・教えなどに従い、それをよく守ること
  • 適合(てきごう):よく当てはまること
  • 準用(じゅんよう):ある物事を標準として適用すること
  • 立脚(りっきゃく):立場を決めてそれをよりどころとすること
  • 準ずる(じゅんずる):ある根拠に従うこと
  • 依拠(いきょ):あるものに基づくこと。よりどころとすること
  • 基づく(もとづく):ある物事をよりどころにすること
  • 従う(したがう):逆らわないでそのとおりにする
  • 順守(じゅんしゅ):言いつけ・決まり・法律などにそむかず守ること
  • 倣う(ならう):ある物事を見本にして従うこと
  • 則る(のっとる):基準として従う
  • 標準(ひょうじゅん):よりどころになるもの
  • 適用(てきよう):物事に法律や規則などを当てはめること
  • 準用(じゅんよう):ある物事を標準として適用すること
  • 規格(きかく):標準として定められたもの
  • 規矩(きく):考え方や行動の基準になるもの
  • 基準(きじゅん):物事の基礎になるよりどころ
  • 基軸(きじく):中心として基本的な働きをするもの
  • 規範(きはん):よりどころにするべき規則や基準
  • 踏襲(とうしゅう):それまでのやり方を引き継いて継続すること
  • 対応(たいおう):2つの物事の1つにあるものがもう片方にもあること

「準拠」と「遵守」の違い

「遵守(じゅんしゅ)」は「法律や道徳などを守って従うこと」という意味です。

「準拠」と「遵守」には以下のような違いがあります。

  • 準拠:あるものを標準として従うこと
  • 遵守:法律・規則などを守って従うこと

「遵守」は「準拠」と比べて従う対象が法律や規則などに狭く限定されているのです。

また、「準拠」は従うものを自分で選べますが、「遵守」は選択肢なく従わなければならないものに従うというニュアンスになります。

「準拠」と「適合」の違い

「適合」は「うまく当てはまっていること」という意味です。

「準拠」と「適合」には以下のような違いがあります。

  • 準拠:あるものを標準として従うこと
  • 適合:あるものにうまく当てはまっていること

「適合」にはピッタリと当てはまるというニュアンスがありますが、「準拠」はあるものとだいたい一致していて、大きくは外れていないというニュアンスです。

「適合」のほうがあるものとの差が少ないのです。

「準拠」と「準用」の違い

「準用」とは、「ある物事を標準として適用すること」という意味です。

「準拠」と「準用」には以下のような違いがあります。

  • 準拠:あるものを標準として従うこと
  • 準用:あるものを標準として厳密に適用すること

「準用」は「準拠」より厳密に適用する様子を表すのです。

「準拠」はだいたい従っていれば大丈夫ですが、「準用」では厳密に従っていなければなりません。

「準拠」と「立脚」の違い

「立脚」は「立場を決めてそれをよりどころとすること」という意味です。

「準拠」と「立脚」には以下のような違いがあります。

  • 準拠:あるものを標準として従うこと
  • 立脚:あるものに基づいて自分の立場を決定すること

「準拠」があるものに「従う」というニュアンスを持つのに対して、「立脚」はあるものに基づいて「自分の立場を決定する」というニュアンスを持つのです。

「準拠」と「準ずる」の違い

「準ずる」は「あるものを基準としてならう」という意味です。

たとえば、「正社員に準ずる待遇」と言った場合には、「正社員と同等の待遇」という意味です。

「準拠」と「準ずる」には以下のような違いがあります。

  • 準拠:あるものを標準として従うこと
  • 準ずる:あるものを手本としてまねすること

「準拠」があるものに従うことを表すのに対して、「準ずる」はあるものを手本にすることを表すのです。

「準拠」と「依拠」の違い

「依拠」は「よりどころにすること」という意味です。

「準拠」と「依拠」には以下のような違いがあります。

  • 準拠:あるものを標準として従うこと
  • 依拠:あるものをよりどころにすること

「依拠」のほうが「準拠」よりも基準としているものに従っているというニュアンスがあります。

「依拠」があるものごとをほぼ100%根拠にしているというニュアンスですが、「準拠」は大きく外れない範囲で従っているというニュアンスなのです。

「準拠」と「基づく」の違い

「基づく」は「ある物事を根拠にする」という意味です。

「準拠」と「基づく」には以下のような違いがあります。

  • 準拠:あるものに従うこと
  • 基づく:あるものを根拠にすること

「準拠」はある物事を根拠にして従いますが、「基づく」には根拠にするという意味はあっても、従うというニュアンスはないのです。

「準拠」と「従う」の違い

「従う」は「逆らわないでそのとおりにする」という意味です。

「準拠」と「従う」には以下のような違いがあります。

  • 準拠:あるものを標準として従うこと
  • 従う:逆らわないでそのとおりにすること

「従う」は「準拠」よりはるかに広い場面で使える言葉なのです。

「準拠」の対義語

準拠(じゅんきょ)には以下のような対義語があります。

  • 非準拠(ひじゅんきょ):準拠に当たらない。準拠以外である。

「非」は名詞・形容動詞に付いて、「それに当たらない。それ以外である」などの意味を持ちます。

「準拠」の英語訳

準拠(じゅんきょ)を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • conform to
    (〜に準拠している)
  • be based on
    (準拠している)

以下が例文です。

  • She conforms to the rules.
    (彼女は規則に従う。)
  • You are always required to conform to the company policies.
    (会社の規則に常時従っていただきます。)
  • This will be decided based on Japanese standard.
    (これは日本規格に基づいて決められます。)

まとめ

以上、この記事では「準拠(じゅんきょ)」について解説しました。

読み方準拠(じゅんきょ)
意味あるものをよりどころとしてそれに従うこと。また、そのよりどころ。
類義語遵守、依拠、立脚など
対義語非準拠など
英語訳conform to(〜に準拠している)

「準拠」はビジネスシーンにてよく耳にする言葉です。

合わせて、「遵守」「依拠」などの類義語も覚えましょう。