四字熟語「自然法爾(じねんほうに)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「自然法爾(じねんほうに)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「自然法爾」の意味をスッキリ理解!

自然法爾(じねんほうに):阿弥陀(あみだ)仏の力にすべてを任せること

「自然法爾」の意味を詳しく

自然法爾は、阿弥陀仏の力にすべてをゆだねることを指す仏教用語です。阿弥陀仏とは、苦しみのない極楽浄土に存在するとされる仏のことです。すべての人を救う存在として、浄土真宗で信仰の対象とされています。

 

自然法爾は、「自然」と「法爾」の2語から成り立ちます。「自然」は、人為的な要素が加わらず、ありのままであることを指しています。また、法爾は、「法(のり)として爾(しか)る」と書き下すことができます。法は「仏の教え」、爾は「従うこと」を指しています。

現代では、自然法爾は「運命に身を任せる」という意味でも使われています。

また、「法爾自然」も同様の意味を持つ四字熟語です。

日常生活からビジネスシーンまで、幅広く使われている言葉です。

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「自然法爾」の使い方

  • やれることはすべてやったから、あとは自然法爾だよ。
  • 環境破壊というのは自然法爾で、神の思し召しで決まるのだ。
  • 小さなことでくよくよ悩むな、自然法爾を意識しなさい。
どの例文も現代でよくつかわれている表現ですが、「神」というものに対する潜在意識が読み取れます。最後に自分の運命を決定する存在として、神を意識しているのです。

「自然法爾」の由来

自然法爾は、浄土真宗の仏教用語です。浄土教は、信仰すれば死後に「極楽浄土」(苦しみのない世界)にたどり着けると信じます。浄土真宗は、親鸞(しんらん)聖人が始めた浄土教の一派です。

浄土真宗の代表的な教えとしては、「絶対他力」が挙げられます。これは、自分が努力することで極楽浄土に行けるのではなく、「すべては仏様のはからいによって決められる」ことを意味します。「他力本願」と言い換えられることもあります。

「他力本願」は、現代ではしばしば「すべてを人任せにする無責任なさま」ということを表します。しかし、その本来的な意味は、自己の計らいを打ち捨てて、阿弥陀(あみだ)仏にすべてをゆだねるという意味を指していました。

このような浄土真宗の思想を表す用語の一つとして「自然法爾」という言葉が生まれました。

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「自然法爾」の類義語

自然法爾には以下のような類義語があります。

  • 無為自然(むいしぜん):宇宙の原理にしたがって生きるという儒学の思想。
  • 天真(てんしん):生まれた時の、飾り気や嘘のない純真な様子。
  • 自然体:力まずに物事に挑戦しようとする態度。
  • 成すに任せよ:政府が企業に干渉しすぎないことを意味する経済用語。

自然法爾の考え方は、各国、各業界に幅広く存在しているようです。

「自然法爾」の対義語

自然法爾には以下のような対義語があります。

  • 自力救済:自らの力で極楽浄土に達しようとすること。
  • 自主独立:自分の意思で物事を進めていこうとする態度。
  • 独立独歩(どくりつどっぽ):他者に頼らず、自分自身の力で生きていくこと。
  • 自力更生:自分の力で物事を決める、社会主義思想。
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「自然法爾」の英語訳

自然法爾を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Salvation by faith
    (他力本願)
  • reliance upon others
    (他力本願)
  • let it go
    (ありのままに)

日本独特の仏教思想であるため、英語圏でまったく同じような用語は見られません。ただし、キリスト教では、「御心(みこころ)のままに」という言葉があります。すべてを神の思し召しに従って生きようという精神です。

一緒に覚えてみましょう。

まとめ

以上、この記事では「自然法爾」について解説しました。

読み方 自然法爾(じねんほうに)
意味 阿弥陀仏の力にすべてをゆだねること
由来 浄土真宗の「絶対他力」の思想
類義語 他力本願、天真、自然体、成すに任せよなど
対義語 自主独立、独立独歩、自力救済、自力更生など
英語訳 salvation by faith(他力本願)

自然法爾は、日本固有の仏教思想に基づく用語の一つです。ぜひ一度覚えてみて、日常生活でも積極的に使っていきましょう。

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