「イノベーション」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「イノベーション」です。

「イノベーション」の言葉の意味・使い方・語源・類義語などについてわかりやすく解説します。

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「イノベーション」とは?

イノベーション(innovation):主に経済において、元からある技術などを新しくすることで、社会に大きな変化を与えること

「イノベーション」の意味を詳しく

「イノベーション」とは、主に経済において、元からある技術などを新しくすることで、社会に大きな変化を与えることです。

一般的には、「技術革新」を「イノベーション」の訳語とする場合が多いです。しかし、本来は「新たな原料の調達先の開拓」や「新たな販売先の創出」などといった経済活動における、幅広い意味での「革新」を意味しています

ニュアンスとしては、変化の中でも「より生産効率が上がる」「商品の値段が下がる」などの良い方への変化を表します。悪い方への変化を指すことはありません。また、良い変化の中でも「衝撃的」といえる程大きな変化のことをいいます。

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「イノベーション」の使い方

  1. スティーブ・ジョブズはiPhoneのの発明で、世界にイノベーションを起こした。
  2. この会社は、その開発力から数々のイノベーションを生み出した。
  3. 政府は、若手起業家を手厚く支援することで、イノベーションを促進させようとしている。

上記の例文のように「イノベーション」は主にビジネスに関連して用いられ、「起こす」「生み出す」などの動詞と共に使われることが多いです。

ビジネスにおいて、「イノベーション」は一般的に「新たな価値を生み出す」という意味で用いられています。そのため、企業の理念やスローガンに採用されていることが多くあります

「イノベーション」の語源

日本語の「イノベーション」の語源は英語の “innovation” です。さらに元をたどると、ラテン語で「何かを新しくする」という意味の “innovare” が語源となっています。

経済用語の概念としては、オーストリアの経済学者シュンペーターによって提唱されました。シュンペーターは、企業家が「生産」や「販売」などの各プロセスを、より良い方へ新しくすることを「新結合」と呼び、現在ではこれが「イノベーション」といわれるようになりました。

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「イノベーション」の類義語

「イノベーション」には以下のような類義語があります。

  • 革新:旧来の制度・組織・方法・習慣などを改めて新しくすること
  • 改革:従来の制度などを改めてよりよいものにすること
  • 刷新(さっしん):弊害(へいがい)を除いて、全く新しいものにすること
  • 一新:すっかり新しくすること

「イノベーション」の分類

「イノベーション」は、大きく2つの視点から分類することができます。

分かりやすくするために、「ペットボトルのお茶を売っている企業がそれぞれのイノベーションを行った場合に何をするのか」という具体例を解説の後に挙げていきます。

「革新する部分」による分類

  1. プロセス・イノベーション:生産方法や商品の提供の仕方を革新すること
    例)工場にロボットを導入して生産性を上げる
  2. サービスプロダクト・イノベーション:商品自体の質を高めたり、全く新しい商品を発明したりすること
    例)新しい味のお茶を発明する
  3. メンタルモデル・イノベーション:広告などによって、商品に対する消費者の意識を革新すること
    例)お茶に持っていると「おしゃれだ」というイメージを持たせる

「革新の仕方」による分類

  1. 持続的イノベーション:現在ある商品をより良いものにすること
    例)元からある商品のお茶をよりおいしくする
  2. 破壊的イノベーション:既存の商品よりも質や価格が劣っているが、他の面で勝っている商品を開発すること
    例)脂肪を消費しやすくなる効果を持つ全く新しいお茶を開発する
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「イノベーション」の関連語

「イノベーション」という言葉は、ビジネスにおいて多くの関連語が存在しています。それぞれに厳格な定義はありませんが、社会で広く用いられています。以下、代表的なものを紹介していきます。

「ソーシャル・イノベーション」とは?

「ソーシャル・イノベーション」とは、「イノベーション」の中でも特に「社会の課題を解決する」という側面が重視されたものです。

具体的には、「政府の行う制度改革」や「企業やNPOなどによる事業」があります。

「オープン・イノベーション」とは?

「オープン・イノベーション」とは、「組織の枠組みを超えて、新たな技術や商品を開発すること」です。代表的な例としては、他分野の企業と協力する「異業種交流プロジェクト」や、民間企業・政府・教育機関が既存の枠を超えて協力する「産官学連携プロジェクト」などがあります。

対義語は、研究開発などを全て一社の中で行い、情報も外に出さないようにする「クローズド・イノベーション」です。しかし近年は、グローバル化などで企業の競争環境が激しくなっており、一社のみでできることは限られてきました。

そのため、特に欧米の企業の間で、従来の「クローズド」から「オープン」に研究開発を行う動きが増えています。現在は、日本でも少しずつ「オープン・イノベーション」の習慣が広まりつつあります。

「イノベーションのジレンマ」とは?

「イノベーションのジレンマ」とは、「大企業が自社の持っている技術に固執することで、新たな技術の登場に対応できずに失敗してしまう」という考え方のことです。

大企業は、人気の商品を持っていますよね。しかしそのうち、技術革新によってそれに取って代わるような新商品が登場します。最初は、新技術が受け入れられないことが多いです。そのため、大企業は新技術に見向きもしません。

そのうちに、低質でも低価格の方がいいと思う消費者が増えたり、さらに技術が発展して新商品の方が機能的になったりすることで、大企業の商品が売れなくなってしまうのです

 

例えば、携帯電話が主力であった時代に登場したスマートフォンをイメージしてください。スマートフォンが登場した時、ボタンがないことになじみがなく、一部の新しいもの好きの人にしか受け入れられていませんでした。

しかし、便利なアプリが使えることなどから段々と人気が上昇し、現在では世界中でスマートフォンが普及しています。

以前、フィンランドのノキアという大企業の携帯電話は、世界で圧倒的なシェアを誇っていました。しかし、スマートフォンという新商品に対応できず、一時期売上が低迷してしまっていたことは「イノベーションのジレンマ」の代表的な例といえるでしょう。

まとめ

以上、この記事では「イノベーション」について解説しました。

英語表記 イノベーション(innovation)
意味 主に経済において、元からある技術などを新しくすることで、社会に大きな変化を与えること
語源 英語で「革新」を意味する “innovation” から
類義語 革新、改革、刷新など
分類 イノベーションを行う部分による分類と、イノベーションの手法による分類
関連語 ソーシャル・イノベーション、オープン・イノベーション、イノベーションのジレンマ

「イノベーション」は、主にビジネスの場で、度を越えて用いられていると言っていいカタカナ語の代表格です。時と場合によって様々な定義が与えられます。

いざ「イノベーション」という言葉を使う場面が来た時のために、関連語も含めてしっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。

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