ことわざ「一挙両得」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「一挙両得(いっきょりょうとく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「一挙両得」の意味をスッキリ理解!

一挙両得(いっきょりょうとく):1つの行動によって、2つの利益を得ること

「一挙両得」の意味を詳しく


「一挙両得」とは、1つの行動によって、2つの利益を得ることをいいます。

「一挙(いっきょ)」は、1つの動作や行動を指します。

「両得」は、2つの利益を得ることを指します。

 

したがって、1つの行為によって2つのものを手に入れるという意味を表します。

また、わずかな労力で多くの利益を得るという意味もあります。

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「一挙両得」の使い方

  1. 旅行先で知り合った人の家で料理を振舞ってもらった上、現地のおすすめスポットを教えてもらった。まさに一挙両得であった。
  2. 引っ越しのアルバイトは体も鍛えられてお金も稼げる。まさに一挙両得だよ。

例文①においては、1つの動作をすることで、思いがけず2つのものを得るという使い方がされています。

このようなときは、「一石二鳥」と同じような使い方になります。

 

また、例文②においては、1つのことをすることで2つのものを得ることができるということを知っています。

したがって、ここでは意図して1つの行為から2つの目的を達成する、という意味で使われています。

「一挙両得」の由来

「一挙両得」は、中国の歴史書である『晋書(しんじょ)』が由来となっています。

晋書の中に、このような話があります。

 

ある男が虎を退治しようとしたとき、虎が二頭いたためその二頭を戦わせ、勝った方の虎を退治した、という話です。

つまりその男は一回戦っただけで、二頭の虎を退治したことになります。

一頭の虎を倒して二頭の虎を倒したという名声を得る、ということから「一挙両得」の語源となりました。

 

そのほかの歴史書の中にも、この二頭の虎についての話と同じような話が出てきます。

たとえば、蜀(しょく)に攻め込もうとする秦の司馬錯(しばさく)が張儀(ちょうぎ)を説得する話などです。

また、戦国時代の楚国(そこく)の話においても、家来が二頭の虎の話を例に出し恵王(けいおう)を説得する場面が出てきますが、ここでも「一挙両得」という言葉が使われています。

 

したがって、「一挙両得」という言葉は、昔からあらゆる場面で教訓として使われてきたと言えます。

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「一挙両得」の類義語

「一挙両得」には以下のような類義語があります。

  • 一挙両全(いっきょりょうぜん)
  • 一石二鳥(いっせきにちょう)
  • 一箭双雕(いっせんそうちょう)
  • 一挙両利(いっきょりょうり)

一石二鳥」は、1つの行動で2つの利益を得ることを表します。

この点では「一挙両得」と同じ意味を表します。

しかし、「一石二鳥」の場合は、「1つの行動により意図せず2つの利益を生んだ」という意味を持ちます。

 

「一挙両得」の場合は、はじめから2つの利益を得ようという意図があります。

したがって、どちらも同じような意味ではありますが、意味のニュアンスに若干の違いがあります。

「一挙両得」の対義語

「一挙両得」には以下のような対義語があります。

  • 一挙両失:1つの行いで複数のものを失ってしまうこと
  • 二兎(にと)を追う者は一兎(いっと)をも得ず:欲張って2つのことを得ようとしてどちらも手に入らないこと
  • 虻蜂(あぶはち)取らず:両方を手に入れようとしてどちらも逃がしてしまうこと
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「一挙両得」の英語訳

「一挙両得」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Try to make something serve two purposes.
    (一挙両得をねらう)
  • To kill two birds with one stone.
    (1つの石で二羽の鳥をしとめる)

「一挙両得」の類義語に「一石二鳥」という言葉があります。

「一石二鳥」はイギリスのKill two birds with one stone.という英文がもとになっています。

「一挙両得」は中国の故事(こじ)に由来し、「一石二鳥」はイギリスのことわざに由来しますが、どちらも同じような意味を持っています。

まとめ

以上、この記事では「一挙両得」について解説しました。

読み方一挙両得(いっきょりょうとく)
意味1つの行動によって、2つの利益を得ること
由来中国の歴史書『晋書(しんじょ)』の虎の話より
類義語一石二鳥、一挙両全など
対義語一挙両失、二兎を追う者は一兎をも得ずなど
英語訳Try to make something serve two purposes.(一挙両得をねらう)

1つの行動で思いがけず2つののいいことがあると、なんだか得をした気分になりますし、意図して2つの利益を得たなら達成感は二倍になります。

あらゆることに前向きに取り組むことで、経験や知識など、さまざまなものを吸収することができます。

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