四字熟語「意馬心猿(いばしんえん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「意馬心猿(いばしんえん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「意馬心猿」の意味をスッキリ理解!

意馬心猿(いばしんえん):落ち着かない心を抑えられないこと。

「意馬心猿」の意味を詳しく

意馬心猿は、「落ち着かない心を抑えられないこと」を意味する四字熟語です。

この四字熟語はネガティブな意味で使われ、強い欲望や執念によって心の制御ができない様子を指します。

「意」という漢字は、「心」を表します。したがって、意馬心猿は「心の馬、心の猿」を指す四字熟語となります。「心の馬」も「心の猿」も、落ち着きがない様子を表す言葉です。そういった心の様子を指す言葉を繰り返すことで、その意味を強調しています。

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「意馬心猿」の使い方

  1. 彼は意馬心猿の日々を断つために、ジムに通い始めたそうだ。
  2. ここぞという時に意馬心猿でいることほど、みっともないことはない。

「意馬心猿」の由来

この四字熟語は、禅の経典である『参同契(さんどうかい)』に出典があります。

『参同契』の中の「発揮(はっき)中」に、「如其心猿不定、意馬四馳、則神気散乱于外」という文章があります。これを読み下し文にすると「如し(もし)其れ(それ)心猿定まらず、意馬四馳(しし)すれば、則ち神気外に散乱す」となります。乱れる心の様子を、騒ぐ猿と走る馬に例えた一文です。

また、同じく禅の書物である『趙州録遺表(ちょうしゅうろくいひょう)』にも、「心猿罷跳、意馬休馳」という文があります。こちらは「心猿跳るをやめ、意馬馳(ち)を休む」と読みます。

この二つの文においてそうであるように、仏教の文脈では、猿や馬は欲望の象徴なのです。「意馬心猿」も、そういった象徴としての猿と馬の意味に由来しているのです。

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「意馬心猿」の類義語

意馬心猿には以下のような類義語があります。

  • 百八煩悩(ひゃくはちぼんのう):仏教の考え方で、108個の心の迷いのこと。
  • 煩悩具足(ぼんのうぐそく):心身を煩わせる欲望を持っていること。

「意馬心猿」の対義語

意馬心猿には以下のような対義語があります。

  • 虚心坦懐(きょしんたんかい):落ち着いた心で物事に臨むこと。
  • 明鏡止水(めいきょうしすい):やましいことがなく、澄み切った心の様子。
  • 光風霽月(こうふうせいげつ):わだかまりのなく清らかな心の様子。
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「意馬心猿」の英語訳

意馬心猿を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • mind monkey
    (心の猿)
  • monkey mind
    (心の猿)

どちらも「心の猿」にあたる言葉です。「心猿」はもともと仏教の言葉なので、直訳のようなかたちで英語に訳されています。

まとめ

以上、この記事では「意馬心猿」について解説しました。

読み方意馬心猿(いばしんえん)
意味落ち着かない心を抑えられないこと。
由来『参同契』と『趙州録遺表』
類義語百八煩悩、煩悩具足
対義語虚心坦懐、明鏡止水など
英語訳mind monkey(心の猿)など

猿や馬が欲望や心の乱れの象徴であるということ知らなければ、この四字熟語の意味は連想しづらいものです。意味だけでなく由来なども理解し、周りに差をつけましょう。

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