「謙虚」の意味とは?使い方から英語や対義語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は熟語の「謙虚(けんきょ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「謙虚」をざっくり言うと……

読み方謙虚(けんきょ)
意味控えめで、慎ましいこと
類義語へりくだるなど
対義語横柄、傲慢など
英語訳humility(謙虚)など

「謙虚」の意味をスッキリ理解!

謙虚(けんきょ):控えめで、慎ましいこと

「謙虚」の意味を詳しく

謙虚とは、控えめでいて、慎ましい態度を指します。「謙」は訓読みで、へりくだると読み、相手を敬って控えめでいることを意味します。「虚」は中身がないという意味の他に、先入観や邪心がないという意味も持っており、今回の場合は後者の意味で用いられています。

控えめな態度とは、自身の地位や能力におごらず相手を敬ったり、素直に相手の意見を受け入れたりすることです。具体的には、話し合いの場で自分の意見を過信せず、相手の意見により熱心に耳を傾ける態度を「謙虚」と表現できます。

また、控えめであることは美徳とされることが多いため、「謙虚」は主に褒め言葉として使われます。自分をあえて低く評価して、相手を持ち上げるという意味ではないため注意してください。

よく似てる!「謙虚」と「謙遜」と「卑下」の違い

「謙虚」とよく似た言葉に、「謙遜」と「卑下」があります。混合しやすいため、ここで意味の違いを解説します。

「謙遜」とは、自身の能力を低く評価して、相手にへりくだって控えめな態度でいることを意味します。例えば、相手に褒められた時に、自分はそんな大した人ではないと返答するのは「謙遜」です。

対して、その褒め言葉にいい気になって偉そうな態度になることなく、さらに努力を続けていくことは「謙虚」と言えます。

 

「卑下」とは、自身を人よりも劣っているとして、取るに足らないと見下すことです。例えば、相手に褒められた時に、自分は大した人ではなくむしろ最低な人だと自己評価するのは卑下です。

自分を人よりも劣っていると扱う言葉であるため、他人を卑下するとは言いません。その場合は、「他人を見下す」や「他人を侮る」などと表します。

「謙虚」の使い方

  1. 謙虚な態度で人に接するように心がける。
  2. 喧嘩っ早いところもあるが、自身の過ちを謙虚に認める彼はとても良い人だ。
  3. 起業して数年で成功を勝ち得た彼女は、今でも謙虚さを持って仕事に取り組んでいる。

「謙虚」の類義語

「謙虚」には以下の類義語があります。

  • へりくだる:自分の評価を下げることで、相手に敬意を表すこと
  • 謙遜:控えめでいて、相手にへりくだること

「謙虚」の対義語

「謙虚」には以下の対義語があります。

  • 横柄:偉そうな態度をとること
  • 傲慢(ごうまん):思い上がって人を見下すこと
  • 高慢:思い上がって、人を侮ること
  • 尊大:威張り散らして、人を見下げること

「謙虚」の英語訳

「謙虚」を英語に訳すと以下のような表現になります。

  • humility
    (謙虚)
  • humble
    (謙虚な)
  • modestly
    (控えめで慎ましい)
例文
  • She lacks in humility.
    (彼女は謙虚さに欠けている)
  • She is a very humble person.
    (彼女はとても謙虚な人だ)

例文にあるように、“humility” は名詞で “humble” は形容詞であるため、文章に用いる時は注意しましょう。

まとめ

以上、この記事では「謙虚」について解説しました。

読み方謙虚(けんきょ)
意味控えめで、慎ましいこと
類義語へりくだるなど
対義語横柄、傲慢など
英語訳humility(謙虚)など

褒め言葉を受けていい気になって、威張り散らしたりする人を見たことはありますか。自信を持つことは良いことですが、度を過ぎると周りに敬遠されることがあります。常に謙虚な心を持って過ごすと良いでしょう。