今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「オマージュ」です。
「オマージュ」の意味や使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「オマージュ」をざっくり言うと……
英語表記 | オマージュ(homage) |
---|---|
意味 | 尊敬する作品に影響を受けて、似たような作品を作ること |
語源 | フランス語の”hommage”より |
類義語 | リスペクト(respect)、インスパイア(inspire)、パロディ(parody) |
「オマージュ」とは?
「オマージュ」の意味を詳しく
「オマージュ」とは、他人の手掛けた、尊敬する作品に影響を受け、さらに独自の要素を加えて自分の作品を作ることです。
一方「パクリ」は、他人の作品の要素を、自分でアレンジすることもなく流用することを言います。こちらはただの盗作なので、「オマージュ」とは異なります。
小説や絵画などの芸術作品を作るには、模倣がつきものです。しかしコピーするだけではただの盗作で、「パクリ」になってしまいますよね。そこで、自分なりの表現やアレンジを付け加えていくことで別の作品になり、「オマージュ」として成立するようになります。
「オマージュ」の使い方
「オマージュ」は、文中では以下のように使われます。
- 大好きな作品をオマージュして、この小説を書きました。
- この作品は、あの有名映画をオマージュしている。
- オマージュ元を知っていると、この小説をより深く楽しめる。
「オマージュ」は単語ですが、「オマージュする」というように動詞として使うこともあります。
「オマージュ」の語源
「オマージュ」の語源は、フランス語の”hommage”です。「尊敬、敬意」という意味を持つ単語です。英語では”homage”となり、やや文字表記が違います。こちらも、「尊敬」という意味を持っています。
したがって、オマージュしたい作品に対して敬意がない場合は、「オマージュ」とは言えません。ただの「パクリ」になってしまいます。
「オマージュ」の類義語
「オマージュ」には、以下のような類義語があります。
- リスペクト(respect):尊敬する作品の要素を取り入れて、自分の作品を作ること
- インスパイア(inspire):他人の作品に触発され、似た雰囲気の作品を作ること
- パロディ(parody):元の作品を風刺・批判する目的で、模倣した作品を作ること
それぞれ、他人の作った元の作品の要素を取り入れて、自分の作品を作るという意味は共通していますが、細かい意味や使い方が違います。
「リスペクト」は、「オマージュ」と同じように使うことができます。
対して「インスパイア」は少し使い方が違います。「インスパイア」はされるものです。「リスペクト」と「オマージュ」はするものなので、使い分けに注意しましょう。
「パロディ」は、風刺や批判する意味を込めて模倣することを言いますが、単に面白さを狙う目的もあります。
まとめ
以上、この記事では「オマージュ」について説明しました。
英語表記 | オマージュ(homage) |
---|---|
意味 | 尊敬する作品に影響を受けて、似たような作品を作ること |
語源 | フランス語の”hommage”より |
類義語 | リスペクト(respect)、インスパイア(inspire)、パロディ(parody) |
「オマージュ」や「インスパイア」は良いことですが、気を付けないと「パクリ」になってしまいます。「パクリ」は盗作で、犯罪になってしまいます。作品を作る際は、差を意識しオリジナリティを加えるなど、気を付けましょう。