「庇護(ひご)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「庇護(ひご)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「庇護」の意味をスッキリ理解!

庇護(ひご):弱い立場の者を守ること

「庇護」の意味を詳しく

「庇護」とは、弱者を頑張って守るという意味を表す言葉です。こうした意味は「庇」と「護」の意味が組み合わさって生まれました。

  • :ひさし、かばう、おおいかくすこと
  • :守る、付き添い大切にする

「庇護」の「庇」は、「ひさし」という、日よけや雨漏りから守るために付けられているものを意味します。また「護」は「付き添って、過ちを起こさないように守る」ことを表します。こうした漢字の構成から、「付き添って過ちを起こさないように守る」という意味になりました。

また「庇護」は、「保護」などのような単純に「守る」という意味よりも、「弱者を危険から、かばい助ける」というニュアンスが強い言葉です。そのため、子供や差別を受けている人、難民など社会的立場の弱い人を、精神的・物質的に守る場合に使われます。

「庇護」は人に対して使う言葉であるため、「自然環境を庇護する」などのように使うことはできません。しかし稀に、普及していない思想や宗教などに対して使うこともあります。何を「庇護」の対象にするか意識して使うようにしましょう。

「庇護」の使い方

  1. 子供には両親からの庇護が必要だ。
  2. 神仏からの庇護を受ける
  3. 紛争から逃れた難民が庇護の申請を求めてきた。

①の例文では、「庇護」が「弱者を守る」の意味で使われています。こうした使い方が最も一般的であるため、ぜひ参考にしてみてください。

②の例文では、「神仏が弱者を守る」という意味で「庇護」が使われています。この場合、同じような意味で「加護」を使うこともできます。「加護」の場合は、「神のご加護」のように、人の力というよりも信仰や祈りによって、対象を守ることを意味します。

③の例文は、難民が保護してもらえるように求めたという文章です。

「庇護申請」とは
戦争に巻き込まれたり、人種差別や宗教上の理由で迫害を受けたりすることで、生活や命に危機に脅かされ、自国を離れて他国の避難所に逃げた人が、逃れた国で庇護の申請をおこなうことを言います。また、そのような申請を行った人のことを「庇護申請者」と言います。

「庇護申請」は、難民救済などに関する基本的な制度の一つです。

「庇護」の類義語

「庇護」には以下のような類義語があります。

  • 擁護:かばい守ること
  • 保護:危険が及ばないよう守ること
  • 加護:神仏などが力を与えて守ること

全ての類義語に「守る」という意味が共通していますが、それぞれ微妙に意味が異なります。

「擁護」は、「ある立場に立って言論によって守る」という意味が強い言葉です。また「庇護」とは異なり、守る対象が必ずしも弱者とは限りません。

「保護」は「庇護」よりも一般的に使われることが多い言葉です。また、人だけでなく自然環境や文化などに対して使うこともできます。

「庇護」の対義語

「庇護」には以下のような対義語があります。

  • 蹂躙:踏みにじること
  • 迫害:苦しめ、虐げること
  • 虐待:繰り返し暴力を振るうこと

全ての対義語に、「暴力などによって虐げる」という意味が共通しています。

「庇護」の英語訳

「庇護」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • aylum
    (庇護)
  • protection
    (保護、守ること)

“protection” は “under the protection of~” (~の庇護のもとで)のように表現されます。

まとめ

以上、この記事では「庇護」について解説しました。

読み方庇護(ひご)
意味弱い立場のものを守ること
類義語擁護、保護、加護
対義語蹂躙、迫害、虐待
英語訳aylum(庇護)

「庇護」は日常会話では、使う機会の少ない言葉かもしれません。この機会に、意味や「保護」との違いなどについて確認してみてください。