「蹂躙(じゅうりん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

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言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「蹂躙(じゅうりん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「蹂躙」の意味をスッキリ理解!

蹂躙(じゅうりん):踏みにじること

「蹂躙」の意味を詳しく

「蹂躙」とは、暴力や強権をもって他者を侵害することを表す言葉です。権力や軍事力を利用して、弱者を虐げる際に使われます。人権侵害などのニュアンスを含むため、あまり良い意味としては使われない言葉です。

「人権侵害」とは

「人権侵害」は「人権蹂躙」とも言い、国家権力(特に公権力)が憲法などで保障する基本的人権を侵害することを指します。また、日常生活では、顔役、ボス、雇主、マスコミなどが、弱い立場にある人々の人権を違法に侵す意味にも用いられます。

また、「蹂躙」には踏みにじる、破壊するなどの暴力的な意味が込められています。そのため、「権利」「人」に対してだけでなく、土地や町に対しても使うことが出来ます。

一方、性的な事柄に対しては「蹂躙」よりも「凌辱」の方が適切です。「凌辱」は強姦や無理やり行為に及ぶことを示すため、あまりいい意味で使われることはありません。

「蹂躙」の使い方

  1. ナチス政権下では、ユダヤ人の人権は蹂躙された。
  2. 女性をの尊厳を軽視し蹂躙する発言をしたことで、大臣は罷免された。
  3. 上司が部下の権利を蹂躙しないよう、経営者は正しく監督しなければならない。

①~③の例文のように、「蹂躙」は「人権を侵す」「権利を侵害する」などの意味で使われることの多い言葉です。

世界のグローバル化にともない、様々な人が交流する機会が増えているため、他者の権利を「蹂躙」しないよう気をつけた方が良いでしょう。

「蹂躙」の語源

「蹂躙」は難しい読み方をする言葉です。「蹂躙」が注目されるようになったのは「日本国憲法」が定められた時期です。

「日本国憲法」には国民の基本的人権として、すべての人達が自由に生きる権利を定めています。

「人権蹂躙」はあってはならないとする考えが、日本国憲法第11条にも定められており、現在でもその平和的な考えが遵守されています。

日本国憲法の施行に伴い、「蹂躙」という言葉も一般の人々に知られるようになったと考えられています。

「蹂躙」の類義語

「蹂躙」には以下のような類義語があります。

  • 侵害:他人の所有・権利をおかすこと
  • 侵略:他国に支配権のある土地等に侵入して、奪い取ること
  • 侵犯:他の領土や権利をおかすこと
  • 凌辱:人をはずかしめること

「侵害」「侵略」「侵犯」は土地や権利に対して使われることの多い言葉です。一方、「凌辱」は主に性的な事柄に対して使う言葉です。使い分けには注意しましょう。

「蹂躙」の対義語

「蹂躙」には以下のような対義語があります。

  • 擁護:かばい守ること
  • 尊重:尊いものとして重んじること

「擁護」と「尊重」はともに、人や権利に対して使うことのできる言葉です。どちらにも、「まもる」というニュアンスが共通しています。そのため、「蹂躙」の対義語として、単純に「守る」「護る」を使う場合もあります。

「蹂躙」の英語訳

「蹂躙」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • overrun
    (侵害すること)

まとめ

以上、この記事では「蹂躙」について解説しました。

読み方蹂躙(蹂躙)
意味踏みにじること
語源日本国憲法より
類義語侵害、侵略、侵犯など
対義語擁護、尊重など
英語訳overrun(侵害すること)

「蹂躙」には「相手の権利を踏みにじる」というような場面で使われる言葉です。

現在はグローバル化にともない、色々な人の価値観を認め、相手の立場に立って考えることが求められています。

様々な人の権利が「蹂躙」されることのないような社会を目指す必要があるでしょう。