ネット用語「万策尽きた」の意味とは?元ネタから使い方まで解説!

言葉

「万策尽きた」とは「すべての方法を使い果たし、どうしようもない状態」という意味です。

「万策尽きた」という言葉を聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか。

意外と知っている人も多い「万策尽きた」ですが、これはとあるアニメの影響で有名になったのです。

今回は、「万策尽きた」の意味・使い方・由来・類義語・英語訳について、わかりやすく解説します。

「万策尽きた」をざっくり言うと……
  • 「万策尽きた」の意味は「どうしようもない状態」のこと
  • 「万策尽きた」の由来はアニメ『SHIRABAKO』のセリフ
  • 「万策尽きた」の類義語は「やり尽くした」「万事休す」「絶体絶命」など
  • 「万策尽きた」の対義語は「道が開ける」「虎口を脱する」「死線を越える
  • 「万策尽きた」の英語訳は “have no other choice” など

「万策尽きた」の意味

万策尽ばんさくつきた

どうしようもない状態

「万策尽きた」とは、すべての方法を使い果たし、どうしようもない状態を表す言葉です。

自分が直面している問題に対し、考えられる方法・手段を全て試したものの効果がなく、もう解決するための案が思い浮かばないという、絶望的な状況に陥った際に使います。

そのため、直面している問題に対し何も手を打っていない場合には、この言葉を使用することはできません。

 

また、「万策尽きた」という表現は、「万策」と「尽きた」という二つの表現を組み合わせたものになっており、それぞれの意味は以下の通りです。

「万策」「尽きた」それぞれの意味
  • 万策:あらゆる方法・手段
  • 尽きた:なくなった・終わった
二つの言葉を組み合わせると「あらゆる方法がなくなった」となります。

「万策尽きた」の使い方

  1. レギュラーになろうとさまざまなことを行ったが、もはや万策尽きた
  2. ノルマを達成するためにいろいろな営業方法を試したが、万策が尽きてしまった。
  3. 敵から逃れようとあらゆる方法を試したが、とうとう万策が尽きてしまった。

このように、「万策尽きた」はどうしようもない状態に陥ったときに使います。

①の例文では、レギュラーにもはやどう頑張ってもなれないことが分かってしまったことを表すために、この表現が使われています。

また、②の例文では、ノルマをどう頑張っても達成できないことが分かったことを表すために、この表現が使われています。

「万策尽きた」の由来


「万策尽きた」の由来は、アニメ『SHIRABAKO』の登場人物である、本田豊(ほんだゆたか)の口癖です。

この作品はアニメの制作現場や業界が舞台となっています。

本田豊はアニメ制作デスクの一人であり、アニメの制作スケジュールが追いつかなそうなときにこのセリフを発します。

 

元々「万策尽きる」という言葉はあったものの、『SHIRABAKO』が放映されて以降、この表現は非常に人気になりました。

現実世界においても、アニメの総集編が放映されるなどアニメの制作が締め切りに間に合わないことがあります。そのような状態も、「万策尽きた状態」などと呼ぶようになりました。

「万策尽きた」の類義語

「万策尽きた」には以下のような類義語があります。

  • やり尽くした
    残すことなく考えられることを全て行った
  • 万事休す(ばんじきゅうす)
    今更何をしても意味がない
  • 絶体絶命(ぜったいせつめい)
    困難から逃げようがないさま
  • 燃え尽きた
    熱中し、満足した状態
  • 手立てがない
    対策ができず、危機に陥ること
  • 後がない
    これ以上退けないこと
  • 崖っぷち
    一歩も後には退けないこと
  • 打つ手なし
    状況に対し有効打がない様子
  • 八方塞がり
    どの方向もふさがれており、どうにもならないこと
  • 行き詰まり
    それ以上先に進めないこと
  • お手上げ
    どうしようもなくなること
  • ギヴアップ
    あきらめてやめること
  • 手も足も出ない
    無力でどうしようもできないこと
  • 刀折れ矢尽きる
    戦う手段を使い果たすこと
  • 袋のネズミ
    逃げ出すことができないこと
  • 四面楚歌
    助けがなく周りが敵ばかりであること

以下で、それぞれの類義語と「万策尽きた」の違いについて解説します。

「万策尽きた」と「やり尽くした」の違い

「やり尽くした」は、「残すことなく考えられることを全て行った」という意味です。

「万策尽きた」と「やり尽くした」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「やり尽くした」の違い
  • 万策尽きた
    試せるすべての方法を試したが、どうしようもなくなった
  • やり尽くした
    試せるすべての方法を試した
「万策尽きた」と「やり尽くした」の違いは、すべての方法を試した後の結果が、悪い状態に限られるかという点です。

「万策尽きた」と「万事休す」の違い

「万事休す」は、「今更何をしても意味がない」という意味です。

「万策尽きた」と「万事休す」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「万事休す」の違い
  • 万策尽きた
    すべての方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 万事休す
    もはやどうしようもない状態
「万策尽きた」と「万事休す」の違いは、すべての方法を試したかという点です。

「万策尽きた」と「絶体絶命」の違い

「絶体絶命」は、「困難から逃げようがないさま」という意味です。

「万策尽きた」と「絶体絶命」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「絶体絶命」の違い
  • 万策尽きた
    すべての方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 絶体絶命
    どうしようもない状態に追い詰められたさま
「万策尽きた」と「絶体絶命」の違いは、すべての方法を試したかという点です。

「万策尽きた」と「燃え尽きた」の違い

「燃え尽きた」は、「熱中し、満足した状態」という意味です。

「万策尽きた」と「燃え尽きた」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「燃え尽きた」の違い
  • 万策尽きた
    あらゆる方法を試したものの、どうしようもなくなった状態
  • 燃え尽きた
    熱中した結果、やる気を失ってしまった状態
「万策尽きた」と「燃え尽きた」の違いは、すべての方法を試したかどうかという点です。

「万策尽きた」と「手立てがない」の違い

「手立てがない」は、「対策ができず、危機に陥ること」という意味です。

「万策尽きた」と「万事休す」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「万事休す」の違い
  • 万策尽きた
    すべての方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 手立てがない
    そもそも対策ができない
「万策尽きた」と「手立てがない」の違いは、試せる方法があったかどうかです。

「万策尽きた」と「後がない」の違い

「後がない」は、「これ以上退けないこと」という意味です。

「万策尽きた」と「後がない」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「後がない」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 後がない
    試したかどうかに関係なく、これ以上退けない様
「万策尽きた」と「後がない」の違いは、様々な方法を試したかという点です。

「万策尽きた」と「崖っぷち」の違い

「崖っぷち」は、「これ以上退けないこと」という意味です。

「万策尽きた」と「崖っぷち」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「崖っぷち」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 崖っぷち
    試したかどうかに関係なく、これ以上一歩も退けない様
「万策尽きた」と「崖っぷち」の違いは、色々な方法を試したかという点です。

「万策尽きた」と「打つ手なし」の違い

「打つ手なし」は、「状況に対し有効打がない様子」という意味です。

「万策尽きた」と「打つ手なし」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「崖っぷち」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 打つ手なし
    試したかどうかに関係なく、状況への有効打がない様子
「万策尽きた」と「打つ手なし」の違いは、様々な方法を試したかという点です。

「万策尽きた」と「八方塞がり」の違い

「八方塞がり」は、「どの方向もふさがれており、どうにもならないこと」という意味です。

「万策尽きた」と「打つ手なし」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「崖っぷち」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 八方塞がり
    試したかどうかに関係なく、どうにもならない様子
「万策尽きた」と「八方塞がり」の違いは、色々な方法を試したかという点です。

「万策尽きた」と「行き詰まり」の違い

「行き詰まり」は、「それ以上先に進めないこと」という意味です。

「万策尽きた」と「行き詰まり」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「行き詰まり」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 行き詰まり
    様々な方法を試したかに関係なく、それ以上進めない様子
「万策尽きた」と「行き詰まり」の違いは、色々な方法を試したかという点です。

「万策尽きた」と「お手上げ」の違い

「お手上げ」は、「どうしようもなくなること」という意味です。

「万策尽きた」と「お手上げ」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「お手上げ」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • お手上げ
    とにかくどうしようもない状態
「万策尽きた」と「お手上げ」の違いは、考えられる案を全て試したかという点です。

「万策尽きた」と「ギヴアップ」の違い

「ギヴアップ」は、「あきらめてやめること」という意味です。

「万策尽きた」と「ギヴアップ」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「ギヴアップ」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • ギヴアップ
    心理的に限界がきて、あきらめてやめること
「万策尽きた」と「ギヴアップ」の違いは、辞める要因にあります。

「万策尽きた」と「手も足も出ない」の違い

「手も足も出ない」は、「無力でどうしようもできないこと」という意味です。

「万策尽きた」と「手も足も出ない」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「手も足も出ない」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 手も足も出ない
    自分に実力がなく、どうしようもなくなった
「万策尽きた」と「手も足も出ない」の違いは、どうしようもならなくなった原因にあります。

「万策尽きた」と「刀折れ矢尽きる」の違い

「刀折れ矢尽きる」は、「戦う手段を使い果たすこと」という意味です。

「万策尽きた」と「刀折れ矢尽きる」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「刀折れ矢尽きる」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 刀折れ矢尽きる
    戦いにおいて、どうしようもなくなった
「万策尽きた」と「刀折れ矢尽きる」の違いは、戦いに限っているか否かです。

「万策尽きた」と「袋のネズミ」の違い

「袋のネズミ」は、「逃げ出すことができないこと」という意味です。

「万策尽きた」と「袋のネズミ」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「袋のネズミ」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 袋のネズミ
    とにかく逃げ出すことができなくなってしまった状態
「万策尽きた」と「袋のネズミ」の違いは、どうしようもなくなったのか逃げ出すことができないのかという点です。

「万策尽きた」と「四面楚歌」の違い

「四面楚歌」は、「助けがなく周りが敵ばかりであること」という意味です。

「万策尽きた」と「四面楚歌」の違いは以下の通りです。

「万策尽きた」と「四面楚歌」の違い
  • 万策尽きた
    様々な方法を試したものの、どうしようもなくなった
  • 四面楚歌
    敵ばかりで助けがないこと
「万策尽きた」と「四面楚歌」の違いは、どうしようもなくなったのか助けがないのかという点です。

「万策尽きた」の対義語


「万策尽きた」には以下のような対義語があります。

  • 道が開ける
    問題を解決する方法が見つかる
  • 虎口(ここう)を脱する
    危険な状態から抜け出すこと
  • 死線を越える
    生死の境を越える
それぞれの対義語について、以下で解説します。

「道が開ける」の意味

「道が開ける」とは、「問題を解決する方法が見つかること」という意味です。

解決策が見つかったという点で、「万策尽きた」とは全く逆の意味になっています。

「虎口を脱する」の意味

「虎口を脱する」とは、「危険な状態から抜け出すこと」という意味です。

虎口は虎の口という意味ですが、そこから転じて非常に危険な場所という意味もあります。

そこから脱しているため、危険な状態から抜け出すことという意味になっています。

「死線を越える」の意味

「死線を越える」とは、「生死の境を越える」という意味です。

死線は、生きるか死ぬかの重大な境という意味です。

命に関わる病気から治った時などに、この表現は用いられます。

「万策尽きた」の英語訳


「万策尽きた」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • have no other choice
    (選択肢が他にない)
  • exhaust all the options
    (すべての選択肢を使い切った)
  • all over
    (完全に終わった)
  • there is nothing more that can be done
    (これ以上できることはもうない)

それぞれの英語訳について、以下で解説します。

“have no other choice”の意味

この表現に使われている “choice” は、「選択、選ぶこと」という意味です。

そのため「他に選択肢がない」という意味になり、「万策尽きた」とよく似た意味になります。

“exhaust all the options”の意味

この表現に使われている “exhaust” は、「使い果たす、空にする」という意味です。

また、 “option” は「選択、選択権」という意味です。

そのため、「選択肢を使い果たす」という意味になり、これも「万策尽きた」とよく似た意味になります。

“all over”の意味

この表現に使われている”over”には、完了の意味があります。

そのため、”all over”で、「全て終わった」=「これ以上どうすることもできない」という意味になるため、「万策尽きた」と似た意味です。

“there is nothing more that can be done”の意味

“there is nothing”で、「何もない」という意味になり、”more that can be done”で、「それ以上にできることは」という意味になります。

そこで、”there is nothing more that can be done”で「これ以上できることはもう何もない」となり、「万策尽きた」と似た意味になります。

「万策尽きた」のまとめ

以上、この記事では「万策尽きた」について解説しました。

読み方万策尽きた(ばんさくつきた)
意味すべての方法を使い果たし、どうしようもない状態
由来『SHIRABAKO』の作品内のセリフ
類義語やり尽くす
打つ手がない
万事休すなど
英語訳have no other choice(ほかの選択肢がない)
exhaust all the options(すべての選択肢を使い果たす)

このように、「万策尽きた」はすべての方法を使い切り、どうしようもない状態を指す言葉です。

みなさんも何かするとき、万策尽きた状態にはならないようにしましょう。

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つつつ
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この道10年以上の読書家。 短い言葉で人を惹き付けるコピーが大好きです。 本の帯に書かれたコピーを見て買ってしまうこともしばしば。 読書で得た文章力を活かして、日常生活でよく使う言葉を中心に執筆しています。