「フラグ」の意味とは?使い方や「フラグが立つ」「フラグ回収」も解説

言葉

フラグとは「伏線、前触れ」という意味です。

SNSなどを使用していると「これはフラグだわww」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

英語のフラグは旗という意味ですが、ネット上では伏線、前触れという意味で使用されています。

今回は、フラグの意味や使い方、「フラグが立つ」「フラグを回収する」「死亡フラグ」などについても分かりやすく解説しています。

☆フラグをざっくり言うと……

英語表記flag(旗)
意味伏線、前触れ
語源プログラミング言語から
類義語布石
暗示する
ほのめかす など
メールで使用する「フラグ」とは目印を立てること

「フラグ」の意味

フラグ

  1. 伏線
    例:漫画が打ち切りされたため、未回収のフラグがたくさんある。
  2. 前触れ
    例:上司が夜食を注文した。これは残業のフラグが立った。
フラグは、伏線や前触れを意味するカタカナ語です。

そのため、「フラグが立つ」とは「(~をする)条件がそろった」「~の前触れだ」という意味になります。

フラグは、漫画やアニメなどの物語の展開に対して使用しますが、最近では日常のさまざまなシーンで広く使用されるようになりました。

「フラグ」の使い方

フラグには以下のような言い回しがあります。

  • フラグが立つ
    (~するための)条件がそろう
  • 〇〇フラグ
    〇〇という予想が立つ
  • フラグ回収
    伏線を回収する
  • フラグが折れる
    条件が外れる、予想が外れる
  • フラグクラッシャー
    予想外の方法でフラグを折る人のこと
それぞれについて詳しく見てみましょう。

「フラグが立つ」とは

「フラグが立つ」とは、「(~するための)条件がそろう」「予測が立つ」という意味です。

ゲームや物語などに対して、「次の展開が予想される」「クリアする条件がそろう」という場面でよく使用されます。

また、「フラグを立てる」「フラグが立った」という言い回しでも用いられます。

例文
  • 主人公とヒロインが出会ったので、恋愛フラグが立った。
  • このボスを倒すには、まず村人に話しかけフラグを立てる必要がある。

「〇〇フラグ」とは

「〇〇フラグ」とは、「〇〇に関する伏線」「〇〇の予想」「〇〇という可能性が高い」という意味です。

たとえば、「恋愛フラグ」と言う場合、「恋仲になる予想が立つ」という意味になります。

「〇〇フラグ」には主に以下のようなものがあります。

  • 死亡フラグ
    死ぬ可能性が高い
    例:川の様子を見てくる
    例:この戦争が終わったら〇〇と結婚する
  • 恋愛フラグ
    恋愛に発展する可能性が高い
    例:曲がり角で異性とぶつかる
  • 生存フラグ
    生きている可能性が示唆されるさま
    例:この高さから落ちて命はないな
    例:やったか?
  • 残業フラグ
    残業する可能性が高い
  • 負けフラグ
    勝負や戦闘で負けることになるという伏線が張られるさま
  • 強制フラグ
    強制的にある状態を設定すること
  • 風邪フラグ
    風邪をひいていることが示唆されるさま
具体的な例文を確認しておきましょう。
例文
  • 「この戦いが終わったら結婚しよう!」は死亡フラグとしてあまりにも有名なセリフだ。
  • 今思えば、駅前で彼女とぶつかったことが恋愛フラグだった。
  • 炎上案件を抱えてしまった。これは残業フラグだ。

「フラグ回収」とは

「フラグ回収」は、これまでに展開された「伏線が回収される」という意味です。

また、「伏線が回収される」という意味の他に、「予想通りの展開だ」というニュアンスも含んでいます。

「フラグ回収」には、「フラグが回収される」「フラグを回収する」という言い回しもあります。

例文
  • あれだけ露骨な伏線だったのに、なかなかフラグ回収されない。
  • あのキャラは死亡フラグが立っていたが、フラグ回収されずに漫画が打ち切りになった。
  • このゲームをクリアするためには、たくさんのフラグを回収しなけらばらない。

「フラグが折れる」とは

「フラグが折れる」とは、「伏線が回収されない」「予想が裏切られる」という意味です。

例文
  • 幼馴染との恋愛フラグが折れた。
  • 部長が夜食を頼んだので残業フラグかと思ったが、ただ小腹が空いただけらしくフラグが折れた。

また、予想外の方法などによってフラグを折る人のことを「フラグクラッシャー」と呼ぶ場合があります。

「フラグ」の語源

フラグの語源はプログラミング言語の “フラグを立てる” です。

プログラミング言語の「フラグを立てる」は、「条件を決める変数を記録すること」という意味でした。

コンピュータでは、入力した情報が「条件をクリアしたか、していないか」によって、次のプログラムの展開が変化します。

具体例
明かりをつけて部屋に入る
→部屋のスイッチを押す(条件クリア=フラグが立つ)
→部屋のスイッチを押さない(条件クリアせず=フラグが立たない)
フラグのこうした「条件をクリア」するという意味が、コンピュータ以外のあらゆる事象に使用されるようになりました。

その後、フラグは伏線、前触れという意味でネット掲示板などを中心に普及しました。

「フラグ」の類義語

フラグには以下のような類義語があります。

  • 布石
    あらかじめ手はずを整えておくこと
  • 暗示する
    手がかりを与えてそれとなく知らせること
  • ほのめかす
    それとなく言う。におわす。
  • 伏線
    あとで述べることをあらかじめほのめかすこと
  • 前触れ
    前もって告げしらせること。
すべての類義語に「あらかじめ~する」というニュアンスが共通しています。

また、「布石」と「伏線」はよく混同されますが、以下のような違いがあります。

  • 布石
    将来のために配置しておく備え
  • 伏線
    後の展開に備え、それに関連する事柄をほのめかすこと

「布石」と「伏線」の違いについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

布石(ふせき)の意味は?「布石を打つ」の使い方や伏線との違いは?

メールで使用する「フラグ」とは


メールやビジネスシーンで使用する「フラグ」は、「目印を立てること」「目立たせること」という意味です。

これは、英語の “flag(旗)”が語源になっています。

重要なメールや返信が必要なメールなどに「フラグ」を立て目立たせることで、効率的にメール機能を活用することができるようになります。

「フラグ」のまとめ

以上、この記事ではフラグについて解説しました。

英語表記flag(旗)
意味伏線、前触れ
語源プログラミング言語から
類義語布石
暗示する
ほのめかす など
メールで使用する「フラグ」とは目印を立てること

フラグは、日常生活のさまざまな場面で使用します。

しかし、語源についてはあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事を参考に、フラグの意味や使い方、語源について確認しておきましょう。