パソコン用語のエクスポートの意味やダウンロードとの違いを解説

言葉

エクスポートとは「輸出、データの出力」という意味です。

パソコンなどIT分野でよく使用する単語ですが、貿易で使うこともあります。

使用する分野が広くてよく分からない方もいるのではないでしょうか。

今回はエクスポートについて、わかりやすく丁寧に解説します。

☆「エクスポート」をざっくり言うと……

英語表記エクスポート(export)
意味輸出、データの出力
語源英語の “export”
類義語バックアップ
対義語インポート
ダウンロードとの違いネットからファイルをコピーするか、
別ソフトで使用するため書き出すか

「エクスポート」の意味

エクスポート

  1. 輸出
    例:前年度よりエクスポート率が増えた。
  2. データの出力
    例:ファイルを正常にエクスポートできた。

エクスポートは「輸出、データの出力」という意味です。

一般的には、「データの出力」という意味でよく使用します。

たとえば、表計算ソフトでグラフを作っていたとします。

他の人に共有するために“PDF”というファイル形式がよく使われます。

グラフをPDF形式に書き換えて保存することをエクスポートと言います。

 

分野ごとに詳しく意味を見てみましょう。

スマホやパソコンでの意味

スマホやパソコンでは、エクスポートは「データを書き出す」「データを出力する」という意味です。

この意味がもっともよく使われます。

たとえば、今ワードで文書を作っているとして、この文書をプレゼンでも使えるように文書データをプレゼンソフト向けに書き出すことです。

他にも、他のパソコンでも使えるように、メールソフトなどで設定や連絡先を書き出すことも具体例としてあげられます。

このように違うアプリケーションやソフトウェアにファイルを書き出すことをエクスポートと言います。

ウェブでの意味

ウェブでもエクスポートは「データを出力する」という意味です。

しかし、使用する場面と意味合いがことなります。

インターネット上のファイルを自分のパソコンに書き出したり、自分のブックマークデータを書き出すことをエクスポートと表現します。

ちなみに、単純にインターネット上のファイルを保存すると言いたい時は、ダウンロードを使用します。

動画での意味

動画でエクスポートは「書き出し」という意味で使用します。

動画編集では、多くの動画の素材をつなぎ合わせて1本の動画を作ります。

そして、編集が終わった動画を1本の動画ファイルにまとめて書き出すことをエクスポートと言います。

多くの動画編集ソフトでエクスポートボタンがついていますが、こちらを押せばひとつの動画ファイルにまとめてくれます。

ビジネスでの意味

ビジネスでエクスポートを使う場合、「書類やデータの書き出し」を意味します。

売り上げのデータをパソコンで書き出したり、業者に頼んで出力してもらったりします。

また、商社など海外と物の売買を行うビジネスの分野では、エクスポートは「輸出」という意味で使用します。

「エクスポート」の使い方

エクスポートは主にスマホやパソコンで使用します。

ウェブからアプリケーションまで幅広いですが、何かしらのファイルを扱う時によく使います。

実際の例文には以下のようなものがあります。

  1. 必要なファイルをエクスポートしておく。
  2. 動画のエクスポートの作業が終わらない。
  3. きちんとエクスポートで進行している。

会話で使用するよりも、コンピュータのソフト内のエクスポートボタンなど、1語のみで使用することも多いです。

「エクスポート」の語源

エクスポートの語源は英語の “export” です。

以下のような意味があります。

  1. 輸出する
  2. (思想、制度などを)外へ伝える

ちなみに、“port”は「港」という意味で、“ex”は「外へ」という接頭辞です。

これが一緒になって「輸出する」という意味ができました。

「エクスポート」の類義語

エクスポートには以下のような類義語があります。

  • バックアップ
    万が一に備えて保存すること、後ろ盾

バックアップは「万が一に備えて保存すること」「後ろ盾」という意味です。

ファイルを一旦エクスポートして、バックアップすることもあります。

しかし、エクスポートは単純にファイルを書き出したり出力したりする一方で、バックアップは万が一のための保存であるため、目的が異なります。

「エクスポート」の対義語


エクスポートには以下のような対義語があります。

インポートは、「輸入」「データを取り込むこと」という意味です。

貿易などでエクスポートが輸出を表すのに対して、インポートは輸入を指します。

また、ソフトウェアでデータを取り込むことをインポートと言います。

たとえば、ワードで文書を作成する時、すでに作成したグラフのデータをエクセルから持ってくることを「グラフをインポート」と表現できます。

「エクスポート」と「ダウンロード」との違い

エクスポートとダウンロードの違いは以下の点です。

  • ダウンロード
    主にインターネットからファイルをコピーすること
  • エクスポート
    主にパソコンやスマホ内でデータを新たに書き出すこと

ダウンロードは、インターネット上のファイルを自分のスマホやパソコンにコピーして持ってくることです。

一方でエクスポートは主に自分のパソコンやスマホの中で、すでに作成したデータを他のソフトウェアなどで書き込めるように書き出すことです。

そのため、ダウンロードはインターネット環境が必要になりますが、エクスポートはオフラインでもできます。

 

ちなみにソフトウェアをインストールする際、インターネット上のファイルを保存しなければならない場合もあります。

この時はダウンロードとセットでインストールが実行されます。

「エクスポート」のまとめ

以上、この記事ではエクスポートについて解説しました。

英語表記エクスポート(export)
意味輸出、データの出力
語源英語の “export”
類義語バックアップ
対義語インポート
ダウンロードとの違いネットからファイルをコピーするか、
別ソフトで使用するため書き出すか

エクスポートはビジネスでよく使う単語です。

しかし、インポートなどよく似たカタカナ語もたくさんあるので意味が混同してしまいがちです。

ぜひ、この機会に覚えてはいかがでしょうか。