「猪突猛進」の意味とは?使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「猪突猛進(ちょとつもうしん)」です。

日常会話の中でも、使われることのある「猪突猛進」という四字熟語の意味を、みなさんはご存知でしょうか。

この記事では、「猪突猛進」の意味に加え、使い方や類義語、対義語についてわかりやすく解説します。

☆「猪突猛進」をざっくり言うと……

読み方ちょとつもうしん
意味よく考えず、1つのことに向かって猛烈に突き進むこと
類義語勇往邁進、直王邁進、直情径行など
対義語熟慮断行、深謀遠慮、三思後考など
英訳headlong, reckless, foolhardy

「猪突猛進」の意味をスッキリ解説

「猪突猛進」とは、「周りの人や状況について考えず、1つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと」という意味です。

「猪突猛進」の意味についてもっと詳しく


「猪突猛進」とは「周りの人や状況について考えず、1つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと」という意味です。

この「猪突猛進」の意味は、熟語にも含まれている「猪(いのしし)」に大きく由来しています。

猪は、敵と認識した対象に向かって、凄まじい勢いでまっすぐに突進していく動物として知られています。

猪の突進は「どうやっても止められない」という迷信が存在していました。

 

このような、凄まじい勢いで、かつ走り出したら止まらないという猪の突進のイメージから、「猪突猛進」という四字熟語が出来上がりました。

そして、「猛」には「荒々しくて強い」という意味があります。

「猪」が「猛」烈な勢いで「突進」してくいる様子を、「猪突猛進」という四字熟語は表しています。

「猪突猛進」の使い方

  1. 彼の仕事への取組みはまさに猪突猛進といったもので、勢いは良いが向こう見ずゆえに失敗が多い。
  2. 私はやると決めたら、わき目を振らずにやる。猪突猛進を体現する人間だ。
  3. 彼女は考える前に体が動く、まさに猪突猛進といった性格の人間だ。

「猪突猛進」はこのような文脈で使われます。

「向こう見ず」や「計画性が無い」といった否定的なニュアンスで使用されることがほとんどですが、肯定的なニュアンスで使用されることもあります。

「猪突猛進」の類義語

「猪突猛進」の類義語として、次の4つが挙げられます。

  • 勇往邁進(ゆうおうまいしん):目的や目標に向かって、恐れることなくまっしぐらに進んでいくこと
  • 直往邁進(ちょくおうまいしん):ためらわずにまっすぐ突き進むこと
  • 直情径行(ちょくじょうけいこう):感情の赴くままに行動すること
  • 一往直前(いちおうちょくぜん):何が起きても恐れずに、まっすぐに進んでいくこと

「猪突猛進」の対義語

「猪突猛進」の対義語として、次の4つが挙げられます。

  • 熟慮断行(じゅくりょだんこう):十分に考えた上で、思い切って行動に移すこと
  • 深慮遠謀(しんりょえんぼう):遠い将来のことまで深く考えて立てられた計画
  • 深謀遠慮(しんぼうえんりょ):遠い将来のことまで深く考えて計画を立てること
  • 三思後考(さんしこうこう):熟慮した上で初めて行動に移すこと

「猪突猛進」の英訳

「猪突猛進」の英訳として、以下のものが挙げられます。

  • headlong
    (向こう見ずな、慌てふためいた)
  • reckless
    (向こう見ず、無謀な)
  • foolhardy
    (無鉄砲な、無謀な)

「猪突猛進」の中国語訳

「猪突猛進」を中国語に訳すと、次のような表現になります。

盲目冒进máng mù mào jìn
(1つのものをめがけて、わき目もふらずに進むこと)
中国語では、全く異なる漢字を使った四字熟語になることがわかりますね。

まとめ

以上、この記事では「猪突猛進」について解説しました。

読み方ちょとつもうしん
意味よく考えず、1つのことに向かって猛烈に突き進むこと
類義語勇往邁進、直王邁進、直情径行など
対義語熟慮断行、深謀遠慮、三思後考など
英訳headlong, reckless, foolhardy

 

「猪突猛進」は上記のように、あまり肯定的なニュアンスでは用いられません。

しかし、時には、「猪突猛進」していくことも人生には必要かもしれません。