四字熟語「遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「遅疑逡巡」の意味をスッキリ理解!

遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん):いつまでも何かを疑い、ためらって決心できないこと。

「遅疑逡巡」の意味を詳しく

「遅疑逡巡」とは、ぐずぐずとしていつまでも何かを疑い、決心することができずためらっていることを意味します。人が悩み、考えを巡らせるような状態を表す場合に用いられます。

「遅疑逡巡」は「遅疑」と「逡巡」という2つの熟語から成り立っています。

「遅疑」とは、いつまでも疑い、決心がつかない様子です。また、「逡巡」は尻込みをし、いつまでも悩み続けて決断できないような状態を意味します。

つまり、「遅疑」と「逡巡」はどちらも、「迷って決断することができない」という意味を持っています。このように、「遅疑逡巡」は意味の近い2つの言葉が重なってできた四字熟語であると言えます。

 

なお、「遅疑逡巡」には、「何をどうすれば良いのか分からず、長時間悩む」という意味が含まれます。

そのため、「レストランで注文が決まらない」というような、比較的短い時間悩む場合では用いないということには注意が必要です。

 

「遅疑逡巡」は、必ずしも悪い意味の言葉ではありません。長時間熟考しているのですから、そのうえで出された決断は良いものである場合もあるからです。

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「遅疑逡巡」の使い方

  1. 議論がいつまでも平行線で、リーダーはどうすればいいのか遅疑逡巡してしまった。
  2. 彼の行動を改善するために命令すべきか、僕らは遅疑逡巡している。
このように、「遅疑逡巡」は、「もはやどうしていいか分からないような状態」を指します。その場で簡単に決めることができるような、些細な悩みを決めかねている場合では用いません。

「遅疑逡巡」の類義語

遅疑逡巡には以下のような類義語があります。

  • 狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん):狐が疑い深いように、なかなか決心がつかず悩んでいる状態
  • 優柔不断(ゆうじゅうふだん):なかなか決断ができず、悩んでいる状態
  • 躊躇逡巡(ちゅうちょしゅんじゅん):決心がつかず、ぐずぐずと悩んでいる状態
  • 首鼠両端(しゅそりょうたん):どっちつかずで、決断できない様子
  • 右顧左眄(うこさべん):周りの意見や情勢を気にして、決断ができず迷ってしまうこと

また、上の類義語には動物を意味する漢字がいくつか含まれています。

「狐疑逡巡」は、疑い深い「狐(きつね)」のように相手や状況のことを疑い、決心しかねている様子のことを意味します。また、「首鼠両端」は、穴から顔を出した「鼠(ねずみ)」が外を伺い、首を左右に動かしている様子を指します。

ここから転じて、「狐疑逡巡」と「首鼠両端」ば、「どっちつかずで決断できない状態」を意味する四字熟語になりました。

 

また、上記の類義語はどれも、「悩んでしまい決断ができない」という意味を持つ点で「遅疑逡巡」の類義語といえます。

ただし、「遅疑逡巡」が複雑で大きな問題について悩んでいるときに使うのに対して、「優柔不断」は些細な悩みや選択肢を決めかねている状態でも使うことができるという違いがあります。ですから、レストランの注文が決まらない場合のように短時間で悩むときは、「優柔不断」を用いましょう。

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「遅疑逡巡」の対義語

遅疑逡巡には以下のような対義語があります。

  • 即断即決(そくだんそっけつ):その場で即座に判断すること
  • 迅速果断(じんそくかだん):物事を素早く決断し、実行すること
  • 知者不惑(ちしゃふわく):賢い人は道理を理解しているため、決断を迷うことがないということ

それぞれ、「その場ですぐに決める」ということを表す単語であることがわかります。遅疑逡巡の「なかなか決めることができない」という意味と正反対だと言えますね。

「遅疑逡巡」の英語訳

遅疑逡巡を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • indecisiveness
    (煮え切らないこと)
  • hesitate
    (〜をためらう)
  • irresolution
    (優柔不断、決断力がない)

“indecisiveness” は、否定を意味する語頭の “in-” と、「潔い(いさぎよい)」ということを意味する “decisiveness” によって成り立っている言葉です。したがって「潔くない」「煮え切らないこと」という意味になります。

また、 “irresolution” にも否定の語頭の “ir-”があります。そこに、「解決」という意味の “resolution” が合わさっているのです。直訳では、「解決できない」という意味です。ここから転じて「優柔不断」「決断力がない」ということ意味します。

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まとめ

以上、この記事では「遅疑逡巡」について解説しました。

読み方 遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)
意味 いつまでも何かを疑い、ためらって決心できないこと。
類義語 狐疑逡巡、優柔不断、躊躇逡巡、首鼠両端、右顧左眄
対義語 即断即決、迅速果断、知者不惑
英語訳 indecisiveness(煮え切らないこと),hesitate(〜をためらう),irresolution(優柔不断、決断力がない)

「時間をかけて悩むこと」と、「その場で決めてしまうこと」には、どちらにも良い面と悪い面があります。

時間をかけて悩むことで、より精密でしっかりとした意見が生まれることがあります。一方で、時間が差し迫っている時は、悠長(ゆうちょう)に悩んでいる暇はありません。

ですから、決断にかける時間は、時と場合によって使い分けることが大事です。

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