今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「微レ存(びれぞん)」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。
「微レ存」の意味をスッキリ理解!
「微レ存」の意味を詳しく
「微レ存」とは、微粒子レベルで存在しているという意味のネットスラングです。「微粒子」「レベル」「存在している」の3つの言葉の頭文字を取った略語です。
可能性はないに等しいが、ゼロではないという意味です。つまり、ほんの僅かな可能性があるということです。
元が「微粒子レベルで存在している」という文章であるため、「びれぞん」ではなく「びれそん」と読む人もいますが、主流なのは「びれぞん」です。
また、「微」を「微粒子」ではなく「微妙」の略だと捉え、「微妙なレベルで存在している」という意味で使われることもあるようですが、これは誤用です。
「微レ存」の使い方
- 遅刻の可能性が微レ存…?
- まだ諦めるのは早い、成功する可能性も微レ存。
- 残業の可能性が微レ存。
どの例文でも僅かな可能性を表現するために「微レ存」を使用していますね。何らかの可能性が低い場面で使うようにすれば、誤用は避けられます。
①では語尾にクエスチョンマークをつけて使用していますが、この使い方は次のトピックでご紹介する「微レ存」の由来に関係があります。
また、2017年頃に「微レ存ちえみ」という派生が流行したこともあります。これは、「ブルゾンちえみ」さんというお笑い芸人の「ブルゾン」という言葉の響きが「微レ存」と似ているため、使われていたと考えられます。
「微レ存」の由来
「微レ存」の由来にはいくつか説がありますが、ここでは有力とされている説をご紹介します。
インターネット掲示板2ちゃんねるの就職トピック、もしくはガイドライントピックにて、「真夏の夜の淫夢」という映像作品の話題になりました。
その感想を語り合う過程で、「~が微レ存」という書き込みに対し、「~が微粒子レベルで存在している…?」という略語を理解した完璧なレスポンスがされたことで、この意味と略語が定着したようです。
それが作品のトピックでも流行して書き込まれるようになり、さまざまな変化を経て「微レ存」という略語としてインターネットやSNS上で幅広く使われるようになったようです。
元が疑問系で使われていたため、クエスチョンマークと併せて使うのが望ましいとする人もいます。
「微レ存」の類義語
「微レ存」には以下のような類義語があります。
「微レ存」はネットスラングであるため、正確な類義語はありませんが、似たような意味で使うことができる言葉をご紹介します。
- ワンチャン:もしかしたら、ひょっとしたら。one chanceの略語。
こちらの「ワンチャン」は若者言葉で、「僅かに可能性がある」という状況で使う言葉です。語源は麻雀用語ですが、one chanceの略語として使われています。
「微レ存」よりもポジティブな印象で使われることが多いですが、類義語として使える場面もあるでしょう。
「微レ存」の対義語
「微レ存」には以下のような対義語があります。
- 巨レ存:可能性が高いこと。
こちらは、単純に「微」の対義語として「巨」を用いているだけであるため、何らかの文章の略語だという訳ではありません。「微レ存」の意味が周囲にわかる状況であれば使うことができるでしょう。
まとめ
以上、この記事では「微レ存」について解説しました。
読み方 | 微レ存(びれぞん) |
---|---|
意味 | (可能性などが)微粒子レベルで存在していること |
由来 | 2ちゃんねるの書き込み |
類義語 | ワンチャン など |
対義語 | 巨レ存 など |
「微レ存」は、表現自体は独特ですが、さまざまな場面で使える意味を持っています。「微レ存」の意味を正しく理解し、適切な場面で使えるといいですね。