今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アバンチュール」です。
「アバンチュール」の意味・使い方・語源・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「アバンチュール」の意味をスッキリ理解!
「アバンチュール」の意味を詳しく

「アバンチュール」とは、冒険、特に冒険的な恋や危険な恋のことです。「アヴァンチュール」と表記されることもあります。
通常の恋愛が長い時間をかけて徐々に愛を深めていくのに対し、アバンチュールは短い時間の中で燃えるような熱い恋です。
「アバンチュール」は昭和の頃に流行った表現で、近年ではあまり使われません。
しかし、ロマンティックな意味をもつ言葉のため、現在でも曲のタイトルなどに使われることがあります。
「アバンチュール」の代表例として、不倫や浮気などがあります。
こうした例からもわかるように、アバンチュールは一般的にはよくないものとして考えられています。
「アバンチュール」の使い方
- 旅行先で出会った人と恋に落ちるなんて、君はなんてアバンチュールが好きなんだ。
- ひと夏のアバンチュールの思い出を振り返ると寂しくなる。
- 暑い季節になると、アバンチュールに対して憧れを抱くようになる。
上の例文のように、アバンチュールは「危険な恋」や「短く激しい恋」を言い表すときに使われます。
「アバンチュール」の語源
アバンチュールの語源はフランス語の “aventure” です。
“aventure” は英語の “adventure” と同じく「冒険」という意味を持ちます。
ここから派生して、現在のような「冒険的な恋」という意味になりました。
この表現が一般的に使われるようになった理由としては、アバンチュールという言葉を「火遊び的な恋愛」という意味合いで芸術作品の題名として使うようになったからだと考えられています。
「アバンチュール」の類義語
アバンチュールには以下のような類義語があります。
- アドベンチャー:冒険
- 危ない橋を渡る:目的達成のために、故意に危ない手段を使用すること
- ゆきずりの恋:短く終わる恋
- 略奪愛(りゃくだつあい):交際相手がいる相手に対し、自分のことを好きにさせようとすること
- 浮気(うわき):自分にパートナーがいるにも関わらず、他の相手のことを好きになること
- 不倫(ふりん):配偶者ではない人との男女関係のこと
- 不義(ふぎ):男女間の道から外れた関係
- 密通(みっつう):夫婦ではない男女がこっそり肉体関係を持つこと
- 綱渡り(つなわたり):危険を冒して行うこと
- 禁断(きんだん)の恋:世間的に許されない立場の人同士による恋愛のこと
- ひと夏の恋:夏に始まり夏で終わるような儚い恋愛のこと
- 一夜限りの恋:一晩で終わる恋のこと
- ワンナイトラブ:一晩で終わる恋のこと
上記二つは、アバンチュールの語源である「冒険」の類義語です。上記以外にも、「探検」や「チャレンジ」というような表現もアバンチュールの類義語になります。
また、下記三つは現在使われている用法である「火遊び的な恋愛」の類義語になっています。
この中で、「ゆきずりの恋」の「ゆきずり」とは「道を歩いてすれ違うこと」を表す表現です。
道を歩いてすれ違う間ほどの短い時間で終わってしまう恋ということで、アバンチュールの「火遊び的な恋」の言いかえ表現となっています。
「アバンチュール」の対義語
アバンチュールには以下のような対義語があります。
- 堅実:考え方や態度がしっかりとしており、危険を感じない様子
- 誠実な恋:真面目であり、真心をもって行われる恋のこと
上記表現はどちらも、まじめに恋愛に挑む人の性格やそのような恋の様子を表しています。
そのため、「激しく冒険味を帯びた恋」であるアバンチュールとは対極にある存在だと考えることができます。
まとめ
以上、この記事では「アバンチュール」について解説しました。
英語表記 | アバンチュール(aventure) |
---|---|
意味 | 火遊び的な恋愛・冒険味を帯びた恋愛 |
語源 | フランス語 “aventure” |
類義語 | アドベンチャー、ゆきずりの恋など |
対義語 | 堅実、誠実な恋 |
このように、アバンチュールは危険な恋を指すときに使われる表現です。
アバンチュールはロマンティックですが、自分の身を滅ぼす可能性も常にはらんでいます。
しっかりと注意するようにしましょう。