「曖昧模糊」の意味とは?使い方から類語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「曖昧模糊(あいまいもこ)」です。

ま「曖昧」という言葉を知っていても、「模糊」との組み合わせによってどういう意味になるのかわからない人は多いのではないでしょうか。

そこで、曖昧模糊の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「曖昧模糊」をざっくり言うと……

読み方曖昧模糊(あいまいもこ)
意味はっきりせず不明瞭な様子、ぼんやりしている様子
類義語有耶無耶、雲煙模糊、空空漠漠、など
対義語一目瞭然、明明白白など
英語訳ambiguous, obscure, vague, evasive

「曖昧模糊」の意味をスッキリ理解!

曖昧模糊:はっきりせず不明瞭な様子、ぼんやりしている様子

「曖昧模糊」の意味を詳しく

「曖昧模糊」は、はっきりせず不明瞭な様子、ぼんやりしている様子を指します。これは、2つの言葉を組み合わせてできた四字熟語です。

「曖昧」の「曖」と「昧」は、「暗くてはっきり見えない様子」を表します。「曖味」ではないため注意しましょう。

「模糊」は、「本当はどういう形や姿であるか、はっきりわからない様子」を表します。「糊」は「のり」と訓読でき、うわべがごまかされていて中身がはっきりしないことを表しています。

上記の2語をつなげることで、「はっきりしない」ということを強調しているのが「曖昧模糊」です。

「曖昧模糊」の使い方

基本的には、文章などの書き言葉として使われるため、口語として使われることはほとんどありません。

  1. 授業中に教授に質問をしたが、曖昧模糊とした返答で、何が言いたいのかわからなかった。
  2. 計画に変更が重ねられ、当初の目的が曖昧模糊となってしまった。
  3. 世の中は曖昧模糊としたものばかりであるから、すべてを理解できる気になってはいけない。
①の例文では、教授がわかりやすい説明をせず、結局のところ満足のいく回答はもらえなかったことがわかります。

②の例文では、確固とした目的をもった計画のはずが、変更を加えるたびに違うものに変化し、目的がうやむやになってしまったことがわかります。

③の例文では、世界にはぼんやりとして、明確な答えがないものがたくさんあるということを表しています。

「曖昧模糊」の類義語

曖昧模糊には以下のような類義語があります。

  • 有耶無耶(うやむや):その事実があるのかないのか、はっきりしない状態や態度
  • 五里霧中(ごりむちゅう):迷って方針や見込みなどの立たないこと
  • 雲煙模糊(うんえんもこ):雲や霧がたちこめて、ぼんやりとした様子
  • 空空漠漠(くうくうばくばく):とりとめもなくぼんやりした様子
  • 渾渾沌沌(こんこんとんとん):物事の区別がはっきりしない様子

「有耶無耶」の「耶」は、疑問を表す字です。つまり、「あるのかないのかわからない」というのが「有耶無耶」の意味です。

「空空漠漠」と「渾渾沌沌」は、それぞれ「空漠」や「渾沌」という熟語がもとになっています。それぞれ「空漠とした恐怖」や「渾沌とした世界」のように用います。

その他も、「模糊」という言葉を使ったり、同じ言葉を繰り返すことで、はっきりしない様子を強調しています。

「曖昧模糊」の対義語

曖昧模糊には以下のような対義語があります。

「ぼんやりしていること」の反対は、「はっきりしていること」になります。

「一目瞭然」の「瞭」は、「明瞭」という熟語に使われていることからわかるように、「はっきりしていること」を表す字です。

「明明白白」は、「明白」を強調した言葉です。

「曖昧模糊」の英語訳

「曖昧模糊」の英語訳は、以下のようになります。

  • ambiguous
    (解釈がいかようにもできる)
  • obscure
    (事実が不明瞭である)
  • vague
    (細部が不明瞭である)
  • evasive
    ((言葉などが)曖昧で回避的である)

それぞれを用いた例文は以下の通りです。

ここにタイトル
  • The word “a little” is ambiguous because it can be taken in any way.
    (「少し」という言葉は、考えようによってはどうとでも取れるから曖昧だ。)
  • He has an obscure past.
    (彼は、はっきりしない過去の持ち主だ。)
  • Memories of my childhood is vague.
    (幼少期の私の記憶は不鮮明です。)
  • “As much as possible”-the word he often says-seems to be evasive for me.
    (彼がよく言う「出来るだけ~します」は、私からすれば、曖昧にして言い逃れているように聞こえる。)

ambiguous は、どうとでも解釈できるという意味合いで使われます。例文にある「少し」も、不確かさを残す表現ですよね。

obscure は、事実が不明瞭であることを言います。例文では、「過去」という事実がはっきりしない様子を表現しています。

vague は、詳細がはっきりしない様子を表します。そのため、一部は見えているものの細部がよくわからないものが対象になります。「記憶」や「態度」などが例として挙げられます。

evasive は「言い逃れる、避ける」という意味の evade が派生した言葉です。主に「言葉」を対象にし、曖昧さの裏に「後に上手く言い逃れできるようにする」という目的が潜んでいます。

「曖昧模糊」の中国語訳

「曖昧模糊」を中国語に訳すと、次のような表現になります。

模棱两可mó léng liǎng kě
(どっちつかずな)
含糊不清hán hu bu qīng
(つかみどころのない)

まとめ

以上、この記事では「曖昧模糊」について解説しました。

読み方曖昧模糊(あいまいもこ)
意味はっきりせず不明瞭な様子、ぼんやりしている様子
類義語有耶無耶、雲煙模糊、空空漠漠、など
対義語一目瞭然、明明白白など
英語訳ambiguous, obscure, vague, evasive

英語などの他の言語に比べて、日本語は曖昧模糊とした表現が多いと言われています。

日本語独自の美しい言い回しはとても大事です。しかし、物事をを円滑に進めるためには、曖昧模糊とした伝え方を避けることも大切です。