「能動的(のうどうてき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「能動的」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「能動的」の意味をスッキリ理解!

能動的(のうどうてき):自分の方から他に作用を及ぼすさま・自分から積極的に他に干渉するさま

「能動的」の意味を詳しく

「能動的」とは、「自分の方から他に作用を及ぼすさま」「自分から積極的に他に干渉するさま」のことです。

「自分から積極的に他に干渉するさま」とは、自分の意志で、他の人やものごとに干渉したり、影響を与えたりすることを指します。

それに対して、「自分の方から他に作用を及ぼすさま」という意味は、自分の意志や積極性に関係ありません。自分が他のものに接触したり、影響を及ぼした場合は、意志に関係なく「能動的である」と表現されるのです。

 

「意志に関係なく」と言われても、イメージしづらいと思うので、詳しく説明します。

たとえば、生物学の分野では「能動輸送」と「受動輸送」という言葉があります。これは、細胞が必要な養分を中に取り入れたり、不要な物質を外に出したりする方法の種類です。

細胞は「細胞膜」という薄い膜で仕切られており、非常に小さい物質はこの膜を通り抜けることができます。この物質を通らせる方法が以下のように分かれます。

  • 能動輸送:井戸の水をポンプでくみ上げるように、エネルギーを必要とする輸送方法
  • 受動輸送:川の水が上流から下流に流れるように、自然に移動が起きる方法

この輸送は、細胞自身が「養分を取り入れよう」と個別の意志を持って行動しているわけではなく、生命反応によって起こるものです。しかし、細胞がエネルギーを使って働きかけることによって起こる移動なので「能動」という言葉が使われています。

「能動的」の使い方

  1. 言われてから動くのではなく、能動的に行動しないといけない。
  2. 能動的に考えられる人間が必要とされている。

「能動的」の由来

「能動」の漢字にはそれぞれ以下のような意味があります。

  • :仕事をする力・働きをする作用
  • :位置・姿勢を変えること

「能」に「働きかける」という意味があることがわかります。

「能動的」の類義語

「能動的」には以下のような類義語があります。

  • 自発的:ものごとを自ら好んで行うさま
  • 積極的:ものごとに対して好意的で、自分から進んではたらきかけるさま
  • 主体的:自分の意志や判断によって働きかけるさま
  • アクティブ:活動的であること

これらの類義語と、「能動的」の違いを見ていきましょう。

類義語と「能動的」の違い

「自発的」には、「他からの指示がなくても行動するさま」という意味があり、「他からの指示があるかないか」という部分が重要になります。それに対して「能動的」「積極的」などは、「他からの指示があるか」はあまり関係がありません。

また、「積極的」には、「ものごとに好意的で、自ら進んで行動すること」という意味があり、「自分がやりたいと思ってやっている」という部分が重要になります。

これに対して「能動的」は、「主体になるものが他に働きかける」ことのみを表すので、「好意的かどうか」は重要ではありません。

また、「主体的」は、「自分の意志や判断によって働きかけるさま」であり、「主体の意志や自我」が重要になります。これに対して「能動的」は、「意志に関係なく、自分が他のものに接触したり、影響を及ぼした場合」を表すこともあるのです。

 

「能動的」と「積極的」の違いに関する詳しい解説は、コチラをご覧ください。

「能動的」の対義語

「能動的」には以下のような対義語があります。

  • 受動的:他から動作・作用を及ぼされるさま・他に動かされて行動するさま
  • 消極的:自分から進んで行動しないさま
  • パッシブ:自分からは積極的に働きかけないさま

「能動的」の英語訳

「能動的」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • actively
    (積極的・能動的)

まとめ

以上、この記事では「能動的」について解説しました。

読み方能動的(のうどうてき)
意味自分の方から他に作用を及ぼすさま・自分から積極的に他に干渉するさま
由来「働きかける」という意味の漢字
類義語自発的、積極的、主体的
対義語受動的、消極的
英語訳actively(積極的・能動的)

「能動的」は、類義語との使い分けが難しいので、この機会にしっかりと理解しておきましょう。