「配慮」の意味とは?読み方は?使い方から英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「配慮(はいりょ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「配慮」をざっくり言うと……

読み方配慮(はいりょ)
意味他人や物事を気にかけ、注意を払うこと
語源「割り当てる」「あれこれと考える」という意味の漢字から
類義語気遣い、考慮、顧慮など
英語訳consideration, regard, concern

「配慮」の意味をスッキリ理解!

配慮(はいりょ):他人や物事を気にかけ、注意を払うこと

「配慮」の意味を詳しく

「配慮」とは、他人や物事を気にかけ、注意を払うことという意味です。

一言で表すと、「配慮」とは、心を配ることです。事情を踏まえて、相手に思いやりのこもった取り計らいをすることや、いい結果になるようにあれこれと気を配ることを意味します。

「配慮」の使い方

  1. 身勝手すぎる行動を反省して、もっと周りに配慮すべきだ。
  2. 配慮が欠ける発言をしてしまったことを後悔している。
  3. 配慮いただき、ありがとうございます。
  4. 商品にお手を触れぬよう、ご配慮願います。

「配慮」は動詞として「配慮する」の形で用いる場合と、名詞として「配慮が欠ける」「配慮が足りない」などのように使う場合があります。

「ご配慮」の使い方

敬語表現としては「ご配慮」が使われます。「ご配慮」とは、相手が自分のためにしてくれた心配りの丁寧な表現です。目上の人からの「配慮」を受けた場合に用い、ビジネスメールや会話などでも使います。

「ご配慮」は2つのパターンの使い方があります。

  1. 「配慮」してもらったことへの感謝を伝える場合(例文③)
  2. 「配慮」を相手にお願いしたい場合(例文④)

「配慮」をお願いしたい場面は、厚かましい行為であることを理解した上で用いるようにしましょう。そのためには、事情を説明した上で、お詫びの言葉を添えると良いです。

それぞれの場面で、「ご配慮」は下記のように使います。

  • ご配慮いただく
  • ご配慮賜る
  • ご配慮痛み入る

 

「ご配慮」は目上の人の配慮に対して使います。自分より立場が弱い相手に対して使うと、遠回しにプレッシャーを与えているように聞こえてしまうことがあります。部下や同僚などに対しては使わない点、自分が気を配る場合には目上の相手であっても「配慮」と表現する点に注意しましょう。

「配慮」の語源

「配慮」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :割り当てる、広く及んでいること
  • :あれこれと考えること

上記の意味から、「配慮」は相手や他の物事のことをあれこれと考えて、思いやりや気遣いを広く割り当て配ることという意味であることが想像できます。

「配慮」の類義語

「配慮」には以下のような類義語があります。

  • 気遣い:相手に対して気を使うこと
  • 考慮:考えをめぐらすこと
  • 顧慮:考慮に入れて心遣いをすること
  • 高配:相手や他人の気遣いを敬うこと
  • 配意:心を配ること

「配慮」の類義語は、いずれも気遣いをすること、心を配ることという意味があります。

「考慮」は「配慮」との違いが問われやすい言葉です。「考慮」は自分が主体で考えることであるのに対し、「配慮」は相手に対して気を遣うという相手主体で考えるという違いがあります。

「勘案」と「考慮」の違いとは?法律での意味から使い方まで解説

「気遣い」と「気配り」の違いとは?使い方から心遣いまで解説

「配慮」の英語訳

「配慮」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • consideration
    (考慮、思慮)
  • regard
    (気遣い、関心)
  • concern
    (懸念)
例文
  • Thank you for your consideration.(ご配慮いただき、ありがとうございます。)
  • She has no regard for my feelings.(彼女は私の気持ちなど何も気にかけない。)

まとめ

以上、この記事では「配慮」について解説しました。

読み方配慮(はいりょ)
意味他人や物事を気にかけ、注意を払うこと
語源「割り当てる」「あれこれと考える」という意味の漢字から
類義語気遣い、考慮、顧慮など
英語訳consideration, regard, concern

「配慮」はビジネスシーンなどのフォーマルな場面で使うことが多いです。間違った使い方をすることがないよう、今一度確認しましょう。