「気遣い」と「気配り」の違いとは?使い方から心遣いまで解説

違いのギモン

誰かに対する配慮を表す言葉には「気遣い」や「気配り」がありますよね。

聞きなじみのある言葉ではありますが、みなさんはこの2つの言葉の使い分けがきちんとできていますか?

今回は、「気遣い」と「気配り」の違いについてわかりやすく解説していきます。

結論:「配慮」の対象と時間軸が異なる!

「気遣い」は、1人もしくは1つのことに対して、今現在の状況に応じてする配慮のことを表します。

一方で「気配り」は、複数の人やものごとに対して、未来を予測してする配慮のことを表します。

目の前のことに向けた配慮なのか、全体に向けて先回りして行う配慮なのかによって、使うべき言葉が変わってくるということですね。

「気遣い」をもっと詳しく

「気遣い」は「相手に対して失礼のないように注意を払うことや、あれこれと気にかけること」を意味する言葉です。

現時点でのその場の状況に応じてする配慮のことを指し、配慮の対象は目の前の相手や1つの事柄になります。

ニュアンスとしては、相手に不快な思いをさせたり迷惑をかけたりしたくないという思いやりの気持ちや親切心が感じ取れます。

 

また、「気遣い」には「良くないことが起こる恐れ、懸念」というもう1つの意味もあります。

しかし、日常会話の中でこちらの意味で使われることはあまりありません。

「気遣い」の使い方の例

「気遣い」を用いた例文をご紹介します。

  1. 彼はさりげない気遣いができるすてきな男性だ。
  2. 相手を気遣った言動は人間関係を円滑にする。
  3. 気遣いありがとうございます。
  4. 機密情報がもれる気遣いはない。

①、②は「あれこれ気にかけて相手を思いやる」という意味で使われています。

③は1つのフレーズとしてよく使われます。相手に何かしてもらった場合に、このようにお礼を述べるとスマートな印象になります。

④は「心配、懸念」という意味で使われています。好ましくないこととセットで使う場合が多いです。

「心遣い」との違いは?

「気遣い」とよく似た言葉に、「心遣い」があります。

意味としてはほとんど同じですが、微妙なニュアンスの違いによって使い分けられています。

「気遣い」は相手のために神経を使ってあれこれと気にかけることを指しますが、「心遣い」は心からの思いやりによって自然と気にかけることを意味します。

より美しい日本語に近づけるには、どちらの言葉がふさわしいか吟味して使うのが良いですね。

「気配り」をもっと詳しく

「気配り」は「相手が求めていることを推測して先回りして行動したり、不都合や失敗がないように前もって備えたりすること」を意味する言葉です。

ことが起こってからではなく、この先に何が起こるか予測して気にかけるのが「気配り」です。

複数の人やものごと全体に配慮することを指すので、「気配り」がよくできる人というのは幅広くまわりに目を向けられている人だと言えます。

「気を配る」という形で使われることもあります。

「気配り」の使い方の例

「気配り」を用いた例文をご紹介します。

  1. 彼女の気配りのおかげで、チームの仲はうまくいっている。
  2. この旅館は宿泊客への気配りが徹底されている。
  3. 気配り上手な女性はモテる。

①では「周囲の様子をよく見て気にかける」という意味で使われています。

②は「相手の求めていることを予測し、先回りして準備する」という意味を表しています。

③のように、気配り上手という単語で使われることもあります。「よく気がつく」という意味になります。

まとめ

以上、この記事では、「気遣い」と「気配り」の違いについて解説しました。

  • 気遣い:1人もしくは1つのことに対して、今現在の状況に応じてする配慮のこと
  • 気配り:複数の人やものごとに対して、未来を予測してする配慮のこと
いかがだったでしょうか。もうこれでばっちり使い分けはできそうですか?

いずれにせよ、まわりの人と良い関係を築くには「気遣い」や「気配り」を心がけることが大切です。

2つの言葉の違いを理解した上で、積極的に実践していけると良いですね。