どう使いわける?「勘案」と「考慮」の違い

違いのギモン

みなさんは「考える」の言い換え表現をいくつ思いつくでしょうか。

「思う」「考慮する」「考察する」「思考する」「思索する」「勘案する」などが思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

このように、日本語には似たようなことを表す言葉がたくさんありますよね。

 

そして、類語をたくさん考えられる人は多いと思いますが、類語同士の違いを答えられる人はあまりいないと思います。

例えば、「勘案」と「考慮」の違いを答えられる人はなかなかいないのではないでしょうか。

そこで、今回は「勘案」と「考慮」の違いについて解説していきたいと思います。

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結論:「考慮」のほうが「勘案」より意味が広い

まず、「勘案」とは「あれこれと考え合わせること」で、複数のことを考える時に用いられます。

一方、「考慮」は「いろいろな要素を考え合わせて思いめぐらすこと」という意味で、考えることがひとつでも複数でも用いることができます。

つまり、「考慮」は「勘案」よりも意味が広い言葉なのです。

「勘案」をもっと詳しく

「勘案」とは「あれこれと考え合わせること」で、複数のことを考える時に用いられます。

まずは、漢字の成り立ちから意味を見ていきましょう。

まず、「勘」は農具の一種である鍬(すき)と砥(と)ぎ台とを組み合わせた漢字であり、「考えあわせる」「よく調べる」などの意味を表しています。

また、「案」は机のことを表している漢字であり、「考え」「予想」「計画」などの意味を持っています。

つまり、「勘」も「案」も考えることを表しているのです。

 

そして、「勘案」は主にビジネスの場で用いられる改まった表現です。

ちなみに、「勘案」はいわゆるお役所言葉であり、公的機関の発表などでよく用いられます。

なぜなら、この言葉を用いるとよく考えたというニュアンスが伝わるからです。

ちなみに、「勘案」では表現として堅すぎるという場合には、「じっくり考える」などの言葉を代用するとだいたい同じ意味になります。

 

また、「勘案」では複数のことを考えているというのもポイントです。

そのため、ひとつのことだけを考えている時には用いられません。

例えば、「彼は偏差値のことだけを勘案して受験する大学を選択した」などとは言えません。

このような場合には次の項で解説する「考慮」を使うべきでしょう。

 

そして、「勘案」はしっかりと意見を述べる時などに使うと説得力が増すのでおすすめです。

「勘案」の使われかたの例

  1. 与党はさまざまな事情を勘案して福祉関係の予算を増額することを提案した。
  2. 相手選手のポテンシャルや監督の力量などを勘案すると、明日の試合は厳しい展開になることが予想される。
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「考慮」をもっと詳しく

「考慮」は「いろいろな要素を考え合わせて思いめぐらすこと」という意味で、考えることがひとつでも複数でも用いることができます。

そのため、「勘案」よりも意味が広い言葉だと言うことができるでしょう。

また、比較的一般的な言葉なので、言葉の意味わからなかったと言われることはあまりないと思います。

そして、物事を明らかにするために考えるのが「考慮」です。

ちなみに、「考慮」は簡単に言うと「考える」という意味です。

 

続いては、「考慮」の意味を漢字の意味から見ていきましょう。

まず、「考」はもともとは曲がった彫刻刀のことを表しており、そのまま「考え」という意味になっています。

また、「慮」は虎の頭と子どもの脳と心臓を組み合わせてできた漢字で、「あれこれと思いをめぐらす」ことを表しています。

「考慮」の使われかたの例

  1. 彼は友達関係や能力などを考慮して班の編成を決定した。
  2. 彼の権力を考慮すると、彼の意見に反対するのは賢明とは言えないだろう。

➊の例文では複数のものごとを考え、➋の例文ではひとつのことだけを考えていますよね。

まとめ

以上、この記事では、「勘案」と「考慮」の違いについて解説しました。

  • 勘案:複数のことを考える時に用いられる
  • 考慮:考えることがひとつでも複数でも用いることができる

「勘案」と「考慮」はどちらもビジネスシーンで頻繁に用いられる言葉です。

うまく使いわけていきたいですね。

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