今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「狂喜乱舞(きょうきらんぶ)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「狂喜乱舞」をざっくり言うと……
読み方 | 狂喜乱舞(きょうきらんぶ) |
---|---|
意味 | 非常に喜ぶこと |
類義語 | 欣喜雀躍、歓喜鼓舞、有頂天外など |
対義語 | 意気消沈、怒髪衝天、顔面蒼白など |
英語訳 | dancing with joy(狂喜乱舞)、ecstatic(有頂天の)、delight(歓喜) |
「狂喜乱舞」の意味をスッキリ理解!
「狂喜乱舞」の意味を詳しく
「狂喜乱舞」は、うれしさのあまり思わず踊ってしまうほど喜ぶことを意味します。「狂喜」は狂おしいほど喜ぶ様子のことで、「乱舞」は踊り狂う様子を表しています。
「うれしさで頭が真っ白になる」「踊り出してしまうくらい喜ぶ」というニュアンスがあり、非常に強い喜びを示すときに使われます。「狂喜」を「狂気」と書かないように注意しましょう。
「狂喜乱舞」の使い方
- 試合に勝った選手たちは狂喜乱舞した。
- このプレゼントをもらった友人は、きっと狂喜乱舞するだろう。
- 第一志望の学校に合格した弟は狂喜乱舞した。
大きな喜びを表現するときに使います。
「狂喜乱舞」の類義語
「狂喜乱舞」には以下のような類義語があります。
- 欣喜雀躍(きんきじゃくやく):よい出来事が起こって非常に喜ぶこと
- 有頂天外(うちょうてんがい):夢中になって我を忘れること
- 歓喜鼓舞(かんきこぶ):思いきり喜ぶこと
- 喜躍抃舞(きやくべんぶ):大いに喜ぶこと
- 驚喜雀躍(きょうきじゃくやく):驚きと嬉しさを感じること
「欣喜雀躍」の「欣」と「喜」は両方とも喜ぶという意味で、「雀躍」は雀が飛び跳ねる様子を示しています。
「有頂天外」の「有頂天」は、仏教において形がある世界の最上位のことです。その有頂天の外に出ることから、この上ない喜びを表す言葉です。「喜躍抃舞」の「抃舞」は、手を叩いて踊ることです。
「狂喜乱舞」の対義語
「狂喜乱舞」には以下のような対義語があります。
- 意気消沈(いきしょうちん):勢いが消えうせること
- 怒髪衝天(どはつしょうてん):激しく怒ること
- 顔面蒼白(がんめんそうはく):血の気がなく、青ざめていること
- 茫然自失(ぼうぜんじしつ):ぼんやりと気けする様子
- 悄然(しょうぜん)とする:がっかりしていること
完全に「狂喜乱舞」と対になる言葉はないため、マイナスの意味を示す言葉を記載しました。「怒髪衝天」は、髪が天を衝くほど逆立っていること(怒っていること)を言います。
「茫然自失」の「茫然」はあっけにとられることを意味します。「悄然」はは元気がないことやしょんぼりしている様子を示します。
「狂喜乱舞」の英語訳
「狂喜乱舞」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- dancing with joy
(狂喜乱舞) - ecstatic
(有頂天の) - delight
(歓喜) - seventh heaven
(非常に幸せな状態のこと)
“seventh heaven” は、ユダヤ教やイスラム教の用語です。ユダヤ教やイスラム教では、亡くなった人は惑星を渡って最後に第7天国というところにたどり着きます。そこでは神に会うことができるため、第7天国は天国の中の最高位に位置づけられます。
そのため、限りなく幸せなことを言う時には “seventh heaven” を使って “I’m in seventh heaven when I’m watching movie. (私は映画を観ているときが一番幸せだ) ” という風な文を作ります。
まとめ
以上、この記事では「狂喜乱舞」について解説しました。
読み方 | 狂喜乱舞(きょうきらんぶ) |
---|---|
意味 | 非常に喜ぶこと |
類義語 | 欣喜雀躍、歓喜鼓舞、有頂天外など |
対義語 | 意気消沈、怒髪衝天、顔面蒼白など |
英語訳 | dancing with joy(狂喜乱舞)、ecstatic(有頂天の)、delight(歓喜) |
「狂喜乱舞」は、ニュースや新聞で「試合を見に来ていたサポーターたちは狂喜乱舞した」という風な使われ方をすることが多いです。日常的に使うので、ぜひ覚えておきたい単語です。