四字熟語「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「茫然自失」の意味をスッキリ理解!

茫然自失(ぼうぜんじしつ):呆気(あっけ)にとられたり、呆(あき)れ果てて我を忘れること

「茫然自失」の意味を詳しく


「茫然自失」とは、思いもよらない意外なことに遭遇して驚いたり、呆れ果てて我を忘れることを指します。

「茫然」とは、呆気にとられるさまを表しています。なお、「茫然」は「呆然」という漢字に書き換えても間違いではありません。

また、「自失」とは、我を忘れてぼんやりしている様子のことです。

つまり、「茫然自失」は、「茫然として自我を失う」と読み下すことができますね。

 

なお、「茫」という漢字の部首は、草冠(くさかんむり)です。さんずい(氵)ではないので、書く際には注意しましょう。

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「茫然自失」の使い方

すでに述べたように、「茫然自失」は思いがけない突然の知らせや、良くない状況に遭遇した際に用いられます。

具体的には、以下のような例文になります。

  1. 突然の知らせに茫然自失となり、しばらく言葉が出なかった。
  2. 勤めている会社の不祥事に茫然自失としてしまう。
  3. スマートフォンを落としてしまい、茫然自失となる。
上記の①と②のように、「〇〇に茫然自失とする」という形で用いられるのが一般的です。

「茫然自失」の由来

中国には、「道教(どうきょう)」という固有の宗教が存在します。この宗教は、老子(ろうし)や荘子(そうし)などの思想家たちの考えを核としています。道教の経典に『列子(れっし)』と呼ばれるものがあります。

また、『列子』はいくつかの巻から成り立っています。その中の「仲尼(ちゅうじ)」という巻に収められた逸話が「茫然自失」のもととなっています。「仲尼」とは、孔子(こうし)の別名です。

 

この逸話は、孔子とその弟子である子貢(しこう)が中心の話です。

ある時、孔子が弟子たちに「真知真能(しんちしんのう)」という概念について説きます。しかし、子貢は、孔子のこの話を理解することができませんでした。子貢はとても真面目な性格で、孔子の話を理解することができないことに対して深く悩み、呆然としてしまいます。

そんななか、他の弟子が「孔子の話を理解した」と言ったので、子貢はさらに深く悩んでしまうのです。そして、飲んだり食べたりすることをせず、睡眠も取らずに7日間も過ごしました。

その後、その弟子が子貢を励まし、子貢も徐々に回復します。そして、遂に子貢は修行に戻ることができました。

 

このように、孔子の話を理解できないことに我を失うほど悩み、修行を忘れた子貢の様子が「茫然自失」の由来です。

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「茫然自失」の類義語

茫然自失には以下のような類義語があります。

  • 瞠目結舌(どうもくけつぜつ):とても驚き、呆れること
「瞠目」は、目を見開いていることを表します。また、「結舌」は話せない様子を指します。

 「瞠目結舌」は、それほどに驚いている様子を意味しているのです。

「茫然自失」の英語訳

茫然自失を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • be stunned
    (呆然とする)
  • stupefaction
    (仰天)
  • in a stupor
    (茫然自失として)

“in a stupor” に含まれる “stupor” は、「麻痺(まひ)」や「ぼうっとする様子」を表す名詞です。

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まとめ

以上、この記事では「茫然自失」について解説しました。

読み方 茫然自失(ぼうぜんじしつ)
意味 呆気にとられたり、呆れ果てて我を忘れること
由来 『列子』の「仲尼」より
類義語 瞠目結舌など
英語訳 be stunned(呆然とする)など

誰もが一度は、茫然自失を経験したことがあるのではないでしょうか。

今後何かに驚いた時は、この言葉を思い出してましょう。

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