「私用」の意味とは?使い方から英語や類語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「私用(しよう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「私用」をざっくり言うと……

読み方私用(しよう)
意味個人的な用事
類義語所用、私事、私情など
対義語公用
英語訳personal reason, private use, private purpose

「私用」の意味をスッキリ理解!

私用(しよう):個人的な用事

「私用」の意味を詳しく

「私用」は、個人的な用事という意味です。

「私用」の意味は2つに分けることができます。

  1. 個人的な用事
  2. 自分のために使うこと

①の意味が代表的に使われます。個人の事情で仕事を休んだりする場面で使います。

それらの意味以外で「私用」を使う場合には、②のように自分用という意味で用いられます。

「私用」の使い方

  1. 私用のため、明日は欠席させていただきます。
  2. 勤務中に私用電話は禁止です。

①の例文は「個人的な用事」の意味で使われています。

「個人的な用事」と言える範囲は明確に定められている訳ではないので、難しいところですが、一般的に「私用」と認識されている用事の例を以下にご紹介いたします。

  • 冠婚葬祭
  • 銀行や役所などでの用事
  • 子供の学校行事
  • 通院
  • 家族の看病
  • 旅行・レジャー

これらのように、仕事とは関係ない用事で会社や学校を欠席・遅刻・早退等する場合は全て「私用」になります。有給休暇を取得する場合も、取得理由として「私用」を使うことが可能です。

会社によっては「私用」の内容について詳しく聞かれる場合もあります。

欠席・遅刻・早退等が個人的な用事が理由でなく、仕事上の用事が理由である場合には「私用」は使いません。その場合は「所用」を使うようにしましょう。「私用」を用いると、仕事が理由であるのに誤解されてしまう可能性があります。

 

②の例文は「自分のために使うこと」の意味で「私用」が用いられています。「自分自身が所有する物」という意味で使われることもあります。

「私用」の類義語

「私用」には以下のような類義語があります。

  • 所用:用事全般
  • 私事:自分自身に関連した事柄
  • 私情:個人的な感情
  • プライベート:個人的な物事
  • 一身上:自分の身の上に関する事柄

「私用」と区別する上で気をつけなければいけない熟語が、先ほども紹介した「所用」です。

「所用」は用事全般を意味するので、「私用」も「所用」に含まれます。

会社の電話で他の部署の職員や取引先、お客様などから、欠席している自分自身以外の社員に繋げて欲しいと言われた場合、理由が「私用」であっても「所用」を用います。

 

「私事」は、文頭にて「私事ですが〜」と断りを入れてから自分について話したい時に使います。

「私用」の対義語

「私用」には以下のような対義語があります。

  • 公用:おおやけの用事、おおやけの物

「私用」の対義語は「公用」です。「私」と「公」が反対語になっています。

「私用」にも「個人的な用事」と「自分のために使うこと」の2つの意味がありましたが、「公用」も「おおやけの用事」「おおやけの物」を意味します。

用事の内容としては、国家や公共団体の用事など幅広く用いられます。

物の内容として一番よく用いられるのは「公用車」と「私用車」です。

「私用」の英語訳

「私用」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • personal reason
    (個人的な用事)
  • private use
    (個人の利用)
  • private purpose
    (個人の目的)

上記以外にも、privateを使って個人的な用事で休暇をとる場合には”take a private leave”などと表現します。

以下が例文です。

例文
  • This phone is not for private use. Official use only.
    (この電話は私用で使うことはできません。公用の利用のみ可。)
  • I came home early from work for private reason.
    (私用のため会社を早退した。)

まとめ

以上、この記事では「私用」について解説しました。

読み方私用(しよう)
意味個人的な用事
類義語所用、私事、私情など
対義語公用
英語訳personal reason, private use, private purpose

会社などを欠席する場合は、周りの人に迷惑がかからないよう注意する必要があります。「私用」を正しく用いることができるよう、意味をマスターしましょう。