エクスキューズとは「言い訳、弁明」という意味です。
ビジネスでよく使用する単語ですが、どのように使用すれば適切なのでしょうか。
わかりやすく丁寧に解説します。
☆「エクスキューズ」をざっくり言うと……
英語表記 | エクスキューズ(excuse) |
---|---|
意味 | 言い訳、弁明 |
語源 | 英語の “excuse” |
類義語 | 弁解 弁明 口実 など |
「エクスキューズ」の意味
- 言い訳
例:ただのエクスキューズは聞きたくない。 - 弁明
例:ミスについてエクスキューズさせてくれ。
エクスキューズは「言い訳、弁明」という意味です。
たまに「免除」という意味でも使用します。
たとえば、花瓶を割ってしまったとします。
手を滑らせてしまったことや、不注意だったことなど様々な理由が考えられますが、それを説明することがエクスキューズです。
その他にも、列車が遅延した時に駅の係員が言い訳や弁明を行っていることもエクスキューズに該当します。
「エクスキューズ」の使い方
エクスキューズを使用するのは、以下のようなシチュエーションです。
- ミスやトラブルが発生した時
- 他人に迷惑をかけた時
また、ビジネスにおいて取引先とやり取りする時や、お客様に対してお詫びを申し上げる時にも使用します。
実際の例文には以下のようなものがあります。
- エクスキューズになりますが、説明いたします。
- きちんとエクスキューズさせてください。
- エクスキューズを入れたら許してくれるだろう。
- 今回の事態についてエクスキューズする。
- エクスキューズつきのサンプルを配る。
特に「言い訳をする」という意味で「エクスキューズする」「エクスキューズを入れる」という表現をよく使用します。
⑤に出てくるエクスキューズは、「言い訳」という意味から転じて、「注釈付き」「不完全な面もある」という意味で使用しています。
例文の場合だと、「不完全なサンプル」「至らないところもある試用品」という意味合いになります。
他にも以下のようなフレーズをよく使用します。
- エクスキューズをつける
至らないところもある、前もっての弁解 - エクスキューズが多い
言い訳が多い - エクスキューズを求める
相手に説明をさせる - エクスキューズで済ます
省略をする - エクスキューズに過ぎない
言い訳でしかない - ノーエクスキューズ
言い訳無用、言い訳するな
ノーエクスキューズは「言い訳無用」「言い訳するな」という意味です。
たとえば、先生が宿題をやらない生徒に対して使用できます。
カタカナ語なので、事態を軽視しているように見える可能性があります。
大切な場面では、「言い訳になりますが」などのフレーズを使用するべきです。
「エクスキューズ」の語源
エクスキューズの語源は英語の “excuse” です。
名詞と動詞の両方で使いますが、それぞれ意味と発音が異なるので解説します。
名詞としては、以下のような意味があります。
- 容赦
- 弁解
- 辞退
- 免除
名詞として使用する場合の発音はエクスキュースで、語尾が濁りません。
一方で、動詞としては以下のような意味があります。
- 許す
- 弁解する
- 辞退する
- 免除する
動詞として使用する場合の発音はエクスキューズで、語尾が濁ります。
ちなみに、英語でよく使用する“excuse me”は、カタカナ語で「エクスキューズミー」と表記します。
こちらは「すみません」という意味でよく使用します。
「エクスキューズミー」は謝罪の時に使われるわけではなく、相手に呼びかける時に使われます。
フランス語でも意味は一緒
“excuse”はフランス語でもスペルが同じで、エクスキュゼという発音をします。
「エクスキューズモワ(excuse moi)」はフランス語でエクスキューズミーの意味と一緒です。
ちなみに、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」でも「エクスキューゼモワエッフェル」というセリフがありました。
こちらは「すみません、エッフェル塔」という意味です。
「エクスキューズ」の類義語
エクスキューズには以下のような類義語があります。
最もエクスキューズに近い類義語としてあげられるのは、弁解と弁明です。
「エクスキューズ」のまとめ
以上、この記事ではエクスキューズについて解説しました。
英語表記 | エクスキューズ(excuse) |
---|---|
意味 | 言い訳、弁明 |
語源 | 英語の “excuse” |
類義語 | 弁解 弁明 口実 など |
エクスキューズはミスをした時などによく使う単語です。
特に人との関わりが大切なビジネスでもよく使います。
ぜひ、この記事を参考にして理解してみてはいかがでしょうか。