「バズワード」の意味とは?使い方から英語や類語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「バズワード」です。

「バズワード」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

☆「バズワード」をざっくり言うと……

英語表記バズワード(buzzword)
意味それっぽいだけで、意味があいまいな言葉
語源“buzz(虫の羽音)”と”word(言葉)”の合成語
類語プラスチックワードなど

「バズワード」の意味をスッキリ理解!

バズワード(buzzword):それっぽいだけで、意味があいまいな言葉

「SNSなどで話題の(バズっている)言葉」という意味で使われることもありますが、本来の意味を正しく覚えましょう

「バズワード」の意味を詳しく

「バズワード」とは、かっこつけて乱用されるが、はっきり説明されにくい言葉のことです。以下に主な具体例をまとめたので、イメージを固めましょう。

「バズワード」の具体例

日常ではあまり使わない、カタカナ語や難しい熟語というイメージです。

これらの言葉は、IT業界や政治の世界において、よく使われます。抽象度が高く、汎用性があるため、議論の場で使われやすいのでしょう。

「バズワード」の使い方

  1. 彼の話にはバズワードが連発するので、意味が伝わらないことがある。
  2. 使われているうちに、明確な意味を持ったバズワードも多い。
  3. バズワードは誤用されていることもある。

①の例文では、バズワードを乱用したために、意思伝達が上手くいかなかった例を挙げています。バズワードの使いすぎは禁物です。

②の例文のように、使われているうちに明確な意味が与えられ、バズワードでなくなる言葉もあります。言葉の流動性を表したエピソードですね。

③の例文のように、バズワードはそのあいまいさゆえに、誤用されることがあります。また、誤用が広まり、誤った意味が定着することも多々あります。

「バズワード」の語源

「バズワード」の語源は英語の “buzz”と”word” です。

  • buzz:昆虫が羽をブンブンと鳴らす音。うるさくて耳障りなこと。
  • word:言葉

この2単語が合わさって”buzz word”となりました。昆虫の羽音を引き合いに出していることから、否定的なニュアンスが込められていることがわかりますね。

ちなみに、「話題になる」という意味の「バズる(buzz)」は、虫たちが一箇所に集中している様子が語源になっています。

「バズワード」の類義語

「バズワード」には以下のような類義語があります。

  • プラスチックワード:意味があいまいでありながら、新しいことを伝えているかのような言葉。プラスチックのように、組み合わせやすく使いやすいことから。
  • 流行語:一定期間、好んで使われた言葉。
  • 衒学的(げんがくてき):学識をひけらかすさま。ペダンティック。

「プラスチックワード」は、ドイツの言語学者ベルクゼンが使い始めた造語です。バズワードの柔軟性や汎用性、そして冷たさをプラスチックに例えたのですね。うまいことを言ったものです。

また、「バズワード」の多くは、その時代に使われ始めた単語です。そのため、バズワードであり、流行語でもある、という単語も少なくありません。

わざと難しい言葉を使い、学識ぶるという意味では「衒学的(げんがくてき)」という言葉があります。日本語でも英語でも難しい言葉ですね。

まとめ

以上、この記事では「バズワード」について解説しました。

英語表記バズワード(buzzword)
意味それっぽいだけで、意味があいまいな言葉
語源“buzz(虫の羽音)”と”word(言葉)”の合成語
類語プラスチックワードなど

「バズワード」に出会ったとき、正しく意味を理解する習慣を付けると、いいかもしれませんね。今回はカタカナ語「バズワード」を紹介しました。「バズワード」という言葉自体が「バズワード」ではないか、という皮肉的なことも言われますが、正しく使えば問題はありません。

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藤本
文章を書けば2度見される慶應生。コピー・作文関係の賞を複数受賞。スッキリ公式Twitterの中の人です。 #博覧強記 #筆力鼎を扛ぐ
【受賞歴】 宇都宮キャッチコピーコンテスト 最優秀賞 など