「ユビキタス」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ユビキタス」です。

「ユビキタス」の意味・使い方・語源・類義語について分かりやすく解説します。

スポンサードリンク

「ユビキタス」とは?

ユビキタス(ubiquitous):いつでもどこでもコンピューターが使えること

「ユビキタス」の意味を詳しく

「ユビキタス」とは、あらゆるものにコンピューターが使われていて、あらゆるものがネットワークに接続していることです。

具体例として、コンピューターを内蔵したエアコンがあげられます。従来の温度を自動で制御する機能だけでなく、ネットワークにつなぐ機能を備えれば、より便利に使うことができます。

たとえば、家に帰る前に携帯電話からエアコンのスイッチを操作することで、家に着くころには部屋が適温になっていて快適に過ごせます。あるいは、天気予報に応じて自動で運転を切り替えることで、より部屋を快適に保てるかもしれません。

 

ユビキタスのキーワードは「いつでも、どこでも」です。さらに、「何でも、誰でも」も重要です。コンピューターらしい見た目をしていないものでも、コンピューターを備えてネットワーク通信をしているのが、ユビキタスのあり方です。

あらゆるものがネットワークにつながっていることで、様々な情報が利用できてより便利な社会になると言われています。一方で、情報に誤りがあった場合の被害の大きさや、ネットワークが壊れてしまうリスクなども指摘されています。

コンピューターの歴史と「ユビキタス」の時代

「ユビキタス」という考え方は、1989年にアメリカ人技術者のマーク・ワイザーが提唱しました。彼が意図していたのは、「コンピューターが環境に溶け込んでいる」状態です。

しかし、ユビキタスの考え方が日本に入ってくると、「いつでも、どこでもコンピューターが使える」状態と意味が変わってしまいました。

 

ワイザーがユビキタスを考えついた時代は、まだまだコンピューターが一般的ではありませんでした。

現在当たり前のように使われている「パソコン」は、「パーソナルコンピューター」(personal computer)の略語です。パーソナルな、つまり一人ひとりが持っているのが、パソコンの特徴です。

コンピューターがパーソナルなものになる前は、一台のコンピューターを何人もの人で一緒に使っていました。たとえば、研究者たちは、高度な研究をするために必要な計算をするときだけ、自分に割り当てられた時間でコンピューターを使っていました。

 

コンピューターが小型化するとともに安く作れるようになり、一人一台コンピューターを持てるようになりました。

ユビキタスは、そこからさらに時代が進み、一人が何台ものコンピューターを使っている状態を想定しています。現代では、パソコンだけでなく、スマートフォンやゲーム機など、コンピューターを用いた機械を一人が複数台持つのが当たり前になっています。

 

しかし、まだまだ「いつでも、どこでも」という状態ではありません。

「いつでも、どこでも」を実現するうえで期待されている技術が「ウエアラブル端末」です。ウエアラブルとは「身に着けられる」という意味です。腕時計などの形でコンピューターを身に着ければ、常にネットワーク通信が可能になると考えられます。

しかし、「何でも、誰でも」を実現するのは簡単ではありません。現代では、ウエアラブル端末を使いこなしている人もいる一方、コンピューターをまったく持たずに生活している人もいます。また、コンピューターが使われていないものはまだまだ多くあります。

スポンサードリンク

「ユビキタス」の使い方

  1. ユビキタスコンピューティングは、ストレスなくコンピューターを使えることを目指す。
  2. ユビキタス社会が実現すれば、生活がよりいっそう豊かになるだろうと期待されている。
  3. ユビキタスネットワークを実現するには、今よりも高速で大容量の通信技術が必要だ。

上の例文のように、「ユビキタス」は複合語で使われることが多いです。特によく使われる複合語は、例文で使った3つです。

❶の例文の「ユビキタスコンピューティング」は、「コンピューターがいつでもどこでも使える状態」です。

❷の例文で使った「ユビキタス社会」は、技術が発達して、「いつでもどこでもコンピューターが使える社会」のことです。

❸の例文に出てくる「ユビキタスネットワーク」は、あらゆるものがつながっているネットーワークです。現在では、この考え方が “IoT” (Internet of Things=モノのインターネット)に引き継がれています。

「ユビキタス」の語源

「ユビキタス」の語源はラテン語の “ubique” です。日本語に訳すと「遍在」で、どこにでもあることを意味します。

キリスト教で「遍在」といえば、神がいつでもどこにでも存在していることを意味します。コンピューターがいつでもどこでも存在しているという意味のユビキタスに近い考え方です。

スポンサードリンク

まとめ

以上、この記事では「ユビキタス」について解説しました。

英語表記 ユビキタス(ubiquitous)
意味 いつでもどこでもコンピューターが使われている状態
語源 ラテン語のubique

コンピューター関係の言葉にはカタカナ語が多く、理解しづらいかもしれません。しかし、ユビキタスは将来の社会のあり方を考える上で大事な言葉です。意味を理解するのは大いに役に立つでしょう。

スポンサードリンク