「精緻」の意味とは？使い方から英語や対義語や類義語まで例文付きで

今回ご紹介する言葉は、熟語の「精緻(せいち)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「精緻」をざっくり言うと……

「精緻」の意味をスッキリ理解！

「精緻」の意味を詳しく

「精緻」とは、非常に細かいことや、物事についてとても詳しい様子を表す熟語です。また、細かい点にまで気を配っている様子を表すこともあります。

「精(せい)」は「元気、人間以外の魂、細かいこと、混じりけがないこと」など様々な意味を持つ漢字ですが、ここでは「細かいこと」の意味で用いられています。

「緻(ち)」は「きめが細かいこと、細部まで行き届いていること」を表す漢字です。他には「緻密(ちみつ)」などの熟語に使われています。

これら二つの漢字から、「精緻」は「非常に細かいこと、気配りが行き届いていること」を表す熟語として成り立っています。

「精緻」の使い方

「精緻」は文中では以下のように使われます。

一方③は「細かく、詳しいこと」という意味で用いられています。

「精緻」の類義語

「精緻」には以下のような類義語があります。

「繊細」は「美しい」という意味を持っています。「精緻」も「細かく美しい」という使い方をされることがありますが、「繊細」はより脆く、儚げなニュアンスを含みます。

「微細」「詳細」「精密」はどれも「細かく詳しいこと」を表す熟語です。「精緻」と非常に似ており、代替語として用いることができます。

「細心」は「注意深く気配りや周囲を注意すること」を表します。また、それが行き過ぎることで「気が小さい様子、小心者であること」という意味としても用いられます。

「精緻」の対義語

「精緻」には以下のような対義語があります。

「粗雑」「乱雑」は「いい加減で雑である」ことを表す熟語です。「精緻」は細かいことを表し、丁寧であるニュアンスを持つ熟語なので、対義語に該当します。

「単純」は物事がこみあっておらず、簡単な様子を表します。「精緻」は細かく複雑なものを表すので、複雑さの面で反対の意味を表します。

「概略」は、物事の大まかな流れのことです。「精緻」は詳しいことを表す熟語なので、詳しさという観点で反対の意味を表します。

「精緻」の英語訳

「精緻」を英語に訳すと、次のような表現になります。

delicate は「繊細で美しい」ことを表す英単語です。芸術品や高級な料理などを修飾する言葉としてよく用いられます。

minute は「分、一瞬、覚え書き」など様々な意味を持つ単語です。中でも、「分」の意味で用いられることほとんどです。それに比べると「精緻」の意味で用いられることは少ないですが、文脈によって正しく読み取れるように覚えておきましょう。

上記にはよく使われるものを挙げましたが、「精緻」の英語訳としては他にも elaborate , fine , detailed , exhaustive などがあります。

以下は例文になります。

まとめ

以上、この記事では「精緻」について解説しました。

見慣れない漢字を含んだ熟語は難しく感じてしまいますが、この機会にしっかり意味や読み方を覚えて、使ってみてください。