「機微」の意味とは?使い方から類語や英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「機微(きび)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「機微」をざっくり言うと……

読み方機微(きび)
意味表面からは知ることの難しい微妙な心の動き
類義語微妙、隠微、陰影など
対義語野暮
英語訳subtlety(微妙)

「機微」の意味をスッキリ理解!

機微(きび):表面からは知ることの難しい微妙な心の動き

「機微」の意味を詳しく


「機微」は、「機」と「微」という2つの漢字から構成されています。

「機」は、「き」「はた」と読み、「はた」「からくり」「心のはたらき」という意味をもちます。「機微」において、「機」は、「こころのはたらき」という意味で用いられています。

「微」は、「び」「かすか」と読み、「わずか」「小さい」という意味をもちます。この漢字を用いた熟語には、「微笑」「微細」等があります。

この2つの漢字から、「機微」は、小さい心のはたらきという意味をもちます。

「機微」と「機密」の違い

「機微」と共通する漢字を用いる単語に、「機密」があります。「機密」は、重要な事柄についての秘密という意味をもち、微妙なこころの動きを意味する機微とは異なります。しかし、機微な個人情報や、機密情報等、似た単語があることから、混同されがちなので、気をつけましょう。

「機微」の使い方

  1. 感情の機微にすぐ気づける彼は、友達が多い。
  2. 機微な個人情報の取り扱いには、十分注意するように。
  3. 機微を穿(うが)つような彼女の言葉に、心を打たれた。

①の例文で、「機微」は、「感情の小さな変化」という意味で用いられています。「機微を察する」や「機微を捉える」とも言い換えられます。

②の例文で、「機微」は、「機微な」という形で用いられ、「取扱注意な」という意味をもちます。英語の「センシティブ」の訳語として、用いられています。辞書には載っていない使い方になりますが、「機微なデータ」等の形でよく用いられます。

③の例文で、「機微」は、「機微を穿つ」という形で用いられ、「感情の機微を明確に言葉にして表現する」という意味をもちます。

「機微」の類義語

機微には以下のような類義語があります。

  • 微妙(びみょう):言い表せないほど細かく、複雑なさま
  • 隠微(いんび):外に現れず、わかりにくいこと
  • 陰影(いんえい):他とは微妙に異なる趣。ニュアンス。
  • 繊細(せんさい):感情等が細やかな様子
  • 精緻(せいち):非常に細やかな点にまで、注意が行き届いていること

「機微」の対義語

機微には以下のような対義語があります。

「野暮」は、「感情の機微に気付くことのできない人」を表します。

「機微」の英語訳

機微を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • subtlety
    (微妙)
  • nicety
    (機微)
  • delicate sign
    (機微)

まとめ

以上、この記事では「機微」について解説しました。

読み方機微(きび)
意味表面からは知ることの難しい微妙な心の動き
類義語微妙、隠微、陰影など
対義語野暮
英語訳subtlety(微妙)

他人と良好な関係を気づくためには、相手の気持ちを考えて行動することが、大切です。

相手の感情の機微を察し、お互いが気持ちよく行動できるよう心掛けましょう。