「奨励」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類義語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「奨励(しょうれい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「奨励」をざっくり言うと……

読み方奨励(しょうれい)
意味ある物事をよいこととして、人にすすめること
類義語推奨、勧奨、推進など
対義語抑圧、禁圧、抑制など
英語訳encouragement(激励、奨励)

「奨励」の意味をスッキリ理解!

奨励(しょうれい):ある物事をよいこととして、人にすすめること

「奨励」の意味を詳しく

「奨励」は、「奨」と「励」という2つの漢字から構成されています。

「奨」は、訓読みで、「奨(すす)める」と読み、「ほめて力づける」「すすめる」という意味をもちます。「奨学」や、「推奨」等の熟語にも用いられています。

「励」は、訓読みで、「励(はげ)ます」と読み、「はげむ」「はげます」という意味をもちます。「励行」、「勉励」等の熟語にも用いられています。

このことから、「奨励」は、「物事をよいこととし、励ましすすめる」という意味をもつことがわかります。

「奨励」の使い方

  1. 健康のため、日常的な運動を、奨励する。
  2. 研究の実績が認められ、奨励金をもらった。
  3. スピーチコンテストに出場し、奨励賞を受賞した。

①の例文で、「奨励」は、「奨励する」という形で用いられており、「よいこととし、強くすすめる」という意味で使われています。

②の例文で、「奨励」は、「奨励金」という形で用いられ、「特定の事業や研究活動を評価し、今後の発展を期待して交付される金銭」という意味で使われています。

③の例文で、「奨励」は、「奨励賞」という形で用いられ、「学業や業績を評価し、今後への期待や激励を込めて贈られる賞」のことを意味します。

②、③の例文のように、「奨励」は、「奨励する」という形だけでなく、他の語と合わせて使われる場合も多くあります。

「奨励」の類義語

奨励には以下のような類義語があります。

  • 推奨(すいしょう):物事をほめて、人にすすめること
  • 勧奨(かんしょう):そのことをすすめ、励ますこと
  • 推進(すいしん):物事を前にすすめること
  • 促進(そくしん):物事がはかどるよう促すこと
  • 振興(しんこう):学術・産業などを盛んにすること

「推奨」は、「奨励」と非常に似た意味をもつ類義語です。しかし、「奨励」は、物事をすすめ、「ぜひやるように」と促す意味が強いのに対し、「推奨」は、「物事をすすめる」という意味のみで、強く促す意味はありません。

また、「奨励」は主に特定の研究やアイデアに対して用いられるのに対し、「推奨」は主に商品やアイデアをすすめる際に用いられます。

このように、「奨励」と「推奨」は似た意味をもちますが、使い方が異なるので気を付けましょう。

さらに、「奨励」とよく似た意味の熟語として、「勧奨」があります。ただ、「勧奨」は、「奨励」よりも対象を限定し、さらに積極的に物事を行うようすすめる意味があります。

「奨励」の対義語

奨励には以下のような対義語があります。

  • 抑圧(よくあつ):欲望、行動等を押さえつけること
  • 禁圧(きんあつ):権力で無理に押さえつけて、禁じること
  • 抑制(よくせい):行動等を押さえて、止めること
  • 禁止(きんし):してはいけないと禁ずること

「奨励」の英語訳

奨励を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • encouragement
    (激励、奨励)
  • incentive
    (鼓舞するような)
  • promote
    (促進する、奨励する)

promote は、フォーマルな場面で主に使われます。

ちなみに、「奨励金」は、英語で bounty や incentive pay と表現されます。また、「奨励賞」は encouragement prize と表されます。

まとめ

以上、この記事では「奨励」について解説しました。

読み方奨励(しょうれい)
意味ある物事をよいこととして、人にすすめること
類義語推奨、勧奨、推進など
対義語抑圧、禁圧、抑制など
英語訳encouragement(激励、奨励)

「奨励」は、似た意味をもつ言葉が多い熟語です。

それぞれの意味をしっかり理解し、正しく使い分けましょう。