今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アナーキー」です。
「アナーキー」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「アナーキー」をざっくり言うと……
英語表記 | アナーキー(anarchy ) |
---|---|
意味 | 無秩序 |
語源 | 英語の “anarchy ” |
類義語 | カオス、アウトサイダーなど |
「アナーキー」とは?
「アナーキー」の意味を詳しく
「アナーキー」とは、「無秩序」という意味のカタカナ語です。「アナーキー」には3つの意味があります。1つ目がこの「無秩序」です。何かルールや規則に従った社会とは対照的に、そのようなルールなどが全くないという状況を表しています。
2つ目が「無権力」「無支配」です。これはキリスト教の思想と大きな関係があります。「無支配」であるということは、なにかに従う必要はないということです。人間は自由だということを意味します。
3つ目が「無政府」です。日本で暮らしている人たちは日本政府に対して従わなければならない場面があります。しかしながら政府が存在しない場合は、従う必要がありません。そうした状態が「無政府」です。
「アナーキー」の使い方
- 国際社会はアナーキーだ。
- 彼氏がアナーキー過ぎて困っている。
- アナーキーな社会に政府を樹立した。
「アナーキー」を使用するのは主に政治について語るときです。「アナーキー」は形容詞ですので、「アナーキーだ」「アナーキーである」という形で使用します。
①の例文は国際政治に関する例文です。この例文は非常によく使用します。国際社会には政府が存在しません。国連はありますが、とても強い権力を持っているわけではありません。現に国によっては拒否権を持っています。誰もが従うような強い政府や権力が無い状態が国際社会です。
②の例文の「アナーキー」は「自由である」という意味です。つまり自由奔放にやりたい放題な様子を表しています。③の例文の「アナーキー」は「無秩序」という意味です。この用法だと「荒れ果てた様子」を表すことができます。
「アナーキー」の語源
「アナーキー」の語源は英語の “anarchy” です。カタカナ語と同じように「無政府」「無秩序」という意味です。さらに語源をたどるとギリシャ語になります。ギリシャ語で、「統治者がいない状態」のことを意味しました。
「アナーキー」の類義語
「アナーキー」には以下のような類義語があります。
例えば、ハロウィンをイメージすると分かりやすいです。ハロウィンになると街に多くの人々が集まります。警察が人の動向を制御しようとしても、あまりに人が多いため統制が取れないことがあります。このように乱れた状態を「カオス」と言います。
「アウトサイダー」は「社会から外れた人」という意味のカタカナ語です。特に「仲間に加わっていない人」という意味です。しかし「仲間外れ」という意味合いではなく、「社会の仲間に加わろうとしない人」というニュアンスが強いです。
社会で生きていくのには協力が欠かせません。そのためにルールも必要です。しかし「アウトサイダー」の人たちは従おうとしないのです。結局「アウトサイダー」の人たちをまとめるための何か強力な「規則」が無いのです。
「アナーキー」な状態であるのと一緒です。
まとめ
以上、この記事では「アナーキー」について解説しました。
英語表記 | アナーキー(anarchy ) |
---|---|
意味 | 無秩序 |
語源 | 英語の “anarchy ” |
類義語 | カオス、アウトサイダーなど |
「アナーキー」は、日本語ではあまり使う言葉ではないので聞き慣れない人も多いです。小学校や中学校など義務教育の場面でも使用することもあまりないです。そのため困った経験がある人も多いのが現状です。
そのためにぜひこの記事で「アナーキー」の意味や使い方を覚えて実際の生活でも役に立てましょう。