「アウトサイダー」の意味とは?英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アウトサイダー」です。

「アウトサイダー」の言葉の意味・使い方・語源・類義語などについてわかりやすく解説します。

☆「アウトサイダー」をざっくり言うと……

英語表記アウトサイダー(outsider)
意味集団や組織の外部の人。また、社会常識の枠にはまらない独自の考えを持っている人。
語源英語で「外部の人」を意味する outsider から
類義語アウトロー
対義語インサイダー

「アウトサイダー」とは?

アウトサイダー(outsider):集団や組織の外部の人。また、社会常識の枠にはまらない独自の考えを持っている人。

「アウトサイダー」の意味を詳しく

「アウトサイダー」には、主に2つの意味があります。

1つ目に、集団や組織の外部の人という意味です。「部外者」とも言い換えることができます。言葉自体にネガティブな意味合いは含まれていません。

次に、社会常識の枠にはまらない独自の考えを持っている人という意味もあります。常識という枠の外(out)にいるという意味です。

 

専門用語としては、「アウトサイダー組合」という意味があります。これは、法律の要件を満たしていない労働組合のことです。法律の外にあるため、このように呼ばれます。

「アウトサイダー組合」には、労働組合法で守られている権利が保障されません。

「アウトサイダー」の使い方

  1. 社外取締役は、アウトサイダーの立場から会社に意見する。
  2. 彼は、学校に通うことなくアウトサイダーとして生きてきた。
  3. 新しい芸術には、アウトサイダー精神が流れている。

①の例文では、「社外取締役(しゃがいとりしまりやく)」の話題を取り上げています。社外取締役は、会社経営を客観的に評価・監視するという役割を持ちます。つまり、会社と利害関係がない「アウトサイダー」として経営に関わるのです。

③の例文のように、「アウトサイダー」という語は芸術に関連して用いられることもあります。例えば、「アウトサイダーアート」といえば、既存のシステムの外部にある人々の生み出した芸術作品のことを指します。

主に精神病を持った人や、野宿を続けている人などが「アウトサイダーアート」の作り手にあたります。通常とは全く異なる価値観によって創作された作品は、一部で高い評価を受けています。

「アウトサイダー」の語源

アウトサイダーの語源は英語の “outsider” です。

英単語の outside は、「外部」「外側」という意味を持っています。そこに、単語の末尾に付けて「人」や「物」を表す効果を持つ er を付けることで、「外側の人やもの」という意味を持っているのです。

「アウトサイダー」の類義語

「アウトサイダー」の類義語は「アウトロー(outlaw)」です。「アウトロー」とは、「法の保護や秩序の外にある人」という意味です。法律(law)の外(out)というように言葉を分解すると意味が分かりやすくなります。

このように、「外部にある人」という意味では「アウトサイダー」と「アウトロー」は似た意味を持っていますが、それぞれのニュアンスは異なっています。

「アウトサイダー」が、普通とは違う「独自の道」を行く人を指すのに対して、「アウトロー」は「常識を破る」という意味合いが強いです

「アウトサイダー」の対義語

「アウトサイダー」の対義語は「インサイダー」です。「インサイダー」とは、「集団や組織の内部の人。また、体制の中で安らかに生活している人」のことです。

インサイダー取引」という言葉は、ニュースなどで目にしたことがあるのではないでしょうか。これは、会社の内部の人間が、外部に情報を公開する前に関係する会社の株を売買することで金をもうけることをいいます。

まとめ

以上、この記事では「アウトサイダー」について解説しました。

英語表記アウトサイダー(outsider)
意味集団や組織の外部の人。また、社会常識の枠にはまらない独自の考えを持っている人。
語源英語で「外部の人」を意味する outsider から
類義語アウトロー
対義語インサイダー

アウトサイダーは、人類の歴史で社会の変化に貢献してきました。普通とは異なる考えが、新たな技術を生み出すことがあるのです。常識は守りつつ、アウトサイダー的な思考もできるといいですね。

いざ「アウトサイダー」という言葉を使う場面が来た時のために、しっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。