今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「狐疑逡巡」をざっくり言うと……
読み方 | 狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん) |
---|---|
意味 | 疑い深く、いつまでも決心できないまま時間を費やすこと |
類義語 | 右顧左眄、首鼠両端など |
対義語 | 即断即決、迅速果断など |
英語訳 | being in doubt and unable to decide(疑い、行動することができないでいる)など |
「狐疑逡巡」の意味をスッキリ理解!
狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん):疑い深く、いつまでも決心できないまま時間を費やすこと
「狐疑逡巡」の意味を詳しく
狐は警戒心が強く、とても疑い深い動物です。
「狐疑逡巡」とは、狐のように疑い、いつまでも躊躇(ちゅうちょ)して決心することができない様子を表しています。
「逡巡」は、思い切りが悪く決心がつかないという意味です。「逡」という漢字は「尻込みする」「後ずさりする」という意味を持っています。つまり、「逡巡」とは、決心がつかずに後ずさりする状態が続くことなのです。
「狐疑逡巡」の使い方
狐疑逡巡は、「狐疑逡巡する」というように動詞の形で用いられます。
以下のような例文が挙げられます。
- よく考えることは大事だが、狐疑逡巡していると機会を逃してしまうだろう。
- 私は、つい狐疑逡巡してしまうくせを直したいと思っている。
- 失敗を恐れて狐疑逡巡する。
「狐疑逡巡」の類義語
狐疑逡巡には以下のような類義語があります。
- 右顧左眄(うこさべん):左右を繰り返し見るなどして、決断できないこと
- 首鼠両端(しゅそりょうたん):どちらか一方になかなか決められないことのたとえ
- 遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん):いつまでも疑い、決断しないまま時間を引き延ばしていること
- 優柔不断(ゆうじゅうふだん):物事の決断が鈍い(にぶい)こと
「右顧左眄」は、「左眄右顧(さべんうこ)」と表記される場合もあります。
また、「首鼠両端」が表しているのは、ねずみが穴から首だけを出して、落ち着かない様子で外を見渡している状態です。
「狐疑逡巡」の対義語
狐疑逡巡には以下のような対義語があります。
- 即断即決(そくだんそっけつ):その場ですぐに決めること
- 迅速果断(じんそくかだん):素早い判断で、思い切りよく行動すること
- 当機立断(とうきりつだん):素早く決断し、機会を逃さないこと
「即断即決」は、「即決即断」とも表記されます。即断と即決は、どちらも「すぐに決める」という意味です。
「狐疑逡巡」の英語訳
狐疑逡巡を英語に訳すと、次のような表現になります。
- being in doubt and unable to decide
(疑い、行動することができないでいる) - indecision
(優柔不断、ためらい) - to vacillate
(ためらう)
まとめ
以上、この記事では「狐疑逡巡」について解説しました。
読み方 | 狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん) |
---|---|
意味 | 疑い深く、いつまでも決心できないまま時間を費やすこと |
類義語 | 右顧左眄、首鼠両端など |
対義語 | 即断即決、迅速果断など |
英語訳 | being in doubt and unable to decide(疑い、行動することができないでいる)など |
よく考えて行動することは、とても大切なことです。
しかし、迷いすぎて結局実行できないようでは、元も子もありません。時期を見てきちんと判断する力が必要ですね。