今回ご紹介する言葉は、ことわざの「柳(やなぎ)に雪折(ゆきお)れなし」です。
言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「柳に雪折れなし」をざっくり言うと……
読み方 | 柳(やなぎ)に雪折(ゆきお)れなし |
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意味 | 柔らかくしなやかなものは、意外にも堅いものより丈夫であるという意味 |
由来 | しなやかで柔らかい柳の枝は重い雪にも耐えられることから |
類義語 | 柔く剛を制す、柳に風、堅い木は折れるなど |
英語訳 | Oaks may fall when reeds stand the storm.(葦は嵐に耐えられるが、樫の木は倒れる。) |
このページの目次
「柳に雪折れなし」の意味をスッキリ理解!
柳(やなぎ)に雪折(ゆきお)れなし:柔らかくしなやかなものは、意外にも堅いものより丈夫であるということ
「柳に雪折れなし」の意味を詳しく
「柳に雪折れ無し」は、柔らかくしなやかなものは、意外にも堅いものより丈夫であるという意味のことわざです。「柳の枝に雪折れなし」という場合もあります。
例えば、ガラス製のコップとプラスチック製のコップを落とした時、どうなるのかを想像してみてください。
結果としては、高確率でガラス製のコップは割れてしまいます。一方、プラスチック製のコップは割れない可能性が高いです。
一見、ガラス製のコップが頑丈そうですが、ガラス製のコップにはしなやかさがありません。落ちた時の衝撃を吸収することができないため、割れてしまうのです。
また、人生において何らかの壁にぶつかった時、柔軟な心持ちでいる方が上手く対応できるという意味もあります。
「柳に雪折れ無し」は、後者のような意味合いで使われることが多いです。この場合、「柔軟」や「臨機応変」などと同じニュアンスになります。
「柳に雪折れなし」の使い方
- 彼女は、柳に雪折れなしというような人だから、みんなの意見を柔軟に捉えてうまくまとめていた。
- 柳に雪折れなしということわざがぴったりな彼女だから、頭は悪くても世あたり上手にやっていけるだろう。
「柳に雪折れなし」の由来
柳の枝は、しなやかで柔らかいのが特徴です。
そのため、枝に雪が降って重さがかかってしまっても、そのしなやかさで振り払うことができます。
この様子を表現したのが「柳に雪折れなし」です。
「柳に雪折れなし」の類義語
「柳に雪折れなし」には以下のような類義語があります。
- 柔(じゅう)能(よ)く剛を制す:しなやかなものは一見弱く見えるが、硬くて強いものをうまくかわして勝つことができるということ
- 柳に風:逆らわないものは災いを受けないということ
- 堅(かた)い木は折れる:強く、妥協を許さないような人は、何かの問題に直面した時に簡単に挫けてしまうことのたとえ
- 柳に受ける:逆らわないで、されるがままになるということ
「柳に雪折れなし」の英語訳
「柳に雪折れなし」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- Oaks may fall when reeds stand the storm.
(葦(あし)は嵐に耐えられるが、樫(かし)の木は倒れる。) - The soft may prove more durable than the hard.
(ソフトはハードよりも耐久性があるのかもしれない。)
まとめ
以上、この記事では「柳に雪折れなし」について解説しました。
読み方 | 柳(やなぎ)に雪折(ゆきお)れなし |
---|---|
意味 | 柔らかくしなやかなものは、意外にも堅いものより丈夫であるという意味 |
由来 | しなやかで柔らかい柳の枝は重い雪にも耐えられることから |
類義語 | 柔く剛を制す、柳に風、堅い木は折れるなど |
英語訳 | Oaks may fall when reeds stand the storm.(葦は嵐に耐えられるが、樫の木は倒れる。) |
体の柔らかい人は怪我をしにくいと言いますよね。他にも似たようなことはたくさんあるはずなので、気になった方は探してみてはいかがでしょうか。