「公明正大」の意味とは?読み方は?使い方から類義語や英語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「公明正大(こうめいせいだい)」です。

言葉の意味、使い方、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「公明正大」をざっくり言うと……

読み方公明正大(こうめいせいだい)
意味公平であり、正しいこと。また、隠し事をせず、正しく立派なこと。
類義語公平無私、正々堂々、是々非々など
対義語依怙贔屓、不正不公、専断偏頗など
英語訳“fairness” (公平), “aboveboard” (公明正大な)

「公明正大」の意味をスッキリ理解!

公明正大(こうめいせいだい):公平であり、正しいこと。また、隠し事をせず、正しく立派なこと。

「公明正大」の意味を詳しく

「公明正大」の意味は、「公平で潔白であり、正しく立派であること」です。

この四字熟語は「公明」と「正大」という2つの熟語から成り立っています。「公明」は「平等であり、心に疚しい(やましい)ところがないこと」、「正大」は「正しく立派であること」をそれぞれ表します。

公明正大はこれらの熟語を組み合わせ、より意味を強めている四字熟語と言えます。読んで字のごとくといった意味ですから、覚えやすいでしょう。

「公明正大」の使い方

「公明正大」はその意味から、人の性質や言動を賞賛するときに使われることが多いです。使い方の例を見てみましょう。

  1. 公明正大な弁護士が、社会の悪を裁く様子は見ていて痛快だ。
  2. 彼は公明正大な男だから、信頼できるだろう。
  3. ビジネスには、公明正大であることが特に重視されている。

「公明正大」は成り立ちからもわかるように、非常に良いイメージを持つ四字熟語です。誠実な人や実直な人に対して用いられることが多く、悪い意味の文脈で使用されることはまずありません。

身の回りの尊敬する人物などに、是非使ってみてはいかがでしょうか。

「公明正大」の類義語

公明正大には以下のような類義語があります。

  • 公平無私(こうへいむし):自分の利益や感情を考えずに、物事を公平に行うこと。
  • 正々堂々(せいせいどうどう):言動が正しく、立派である様子。
  • 是々非々(ぜぜひひ):事の善悪に対して、公平で公正な判断を下すこと。
  • 無私無偏(むしむへん):私心がなく、公平な様子。
  • 心地光明(しんちこうめい):私心がなく、清らかで広い心を持っていること。

「公平で潔白なこと、また正しく立派なこと」の類義語ですから、公平な様子や、清く正しい様子を表す四字熟語が当てはまります。

「公明正大」の対義語

公明正大には以下のような対義語があります。

  • 依怙贔屓(えこひいき):自分が気に入っている相手や、近しい人間だけを優遇すること。
  • 不正不公(ふせいふこう):正しくなく、公平でもない様子。
  • 専断偏頗(せんだんへんぱ):勝手な解釈をして、考えが偏っていること。

いずれの四字熟語も、あまり良い意味の言葉とは言えません。偏った物の見方や考え方をしてしまうのは、いつの時代も好ましいことではないのです。

「公明正大」の英語訳

公明正大を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fairness
    (公平)
  • aboveboard
    (公明正大な)
  • upright
    (まっすぐな、正直な)

四字熟語の英語訳としては珍しく、シンプルなものが多いですね。日本語の「公明正大」を最も端的に表しているのは “aboveboard” ですが、そのほかの表現を用いても十分意味は通じます。

まとめ

以上、この記事では「公明正大」について解説しました。

読み方公明正大(こうめいせいだい)
意味公平であり、正しいこと。また、隠し事をせず、正しく立派なこと。
類義語公平無私、正々堂々、是々非々など
対義語依怙贔屓、不正不公、専断偏頗など
英語訳“fairness” (公平), “aboveboard” (公明正大な)

「公明正大」であるということは、人間にとって一番の財産である信頼を得るために必要不可欠な要素といって良いでしょう。できる限り誠実に、正しく在るよう心がけましょうね。