「お体に触りますよ」とは「お体に障りますよ」の誤表記です。
誤表記なのにネット上ではよく使われていて、なんだか不思議に感じませんか?
そこで今回は「お体に触りますよ」の意味や使い方を元ネタと一緒に解説します。
このページの目次
「お体に触りますよ」の意味
「お体に障りますよ」の誤表記
例:徹夜するとお体に触りますよ。
「お体に触りますよ」は「お体に障りますよ」の誤表記です。
「お体に障りますよ」「体に障る」とは、「体に悪い影響を及ぼす」という意味です。
一方で、「お体に触りますよ」「体に触る」は、「体に触れる」という意味です。
しかし、実際に「お体に触りますよ」を使用する時は「体に障る」と「体に触る」の両方の意味で使います。
たとえば、誰かが風邪をひいているのに、学校に来ていたとします。
「お体に障りますよ」と言えば、「体に悪い影響を与えてしまいますよ」と表現できます。
しかしあえて、「お体に触りますよ」と言えば、別の意味にも取れます。
あえて誤解を招くような表現をすることで、相手を楽しませるのが「お体に触りますよ」です。
「お体に触りますよ」の元ネタ
「お体に触りますよ」は漫画『NARUTO』のセリフが元ネタです。
364話『狙いは…!!』で登場します。
うちはイタチと、うちはサスケという兄弟がいて、干柿鬼鮫(ほしがききさめ)はイタチと一緒に行動していました。
そして、イタチは「弟のサスケが戦死した」という知らせを聞き、雨が降る中立ち尽くします。
干柿鬼鮫はその時、イタチに対して「お体に障りますよ」と声をかけました。
しかし、漫画では「お体に触りますよ」と誤植して表記してしまいました。
こちらが実際に誤植されたコマです。
発言主の干柿鬼鮫の武器は「鮫肌」で、斬るのではなく、相手の体からチャクラを削り取る攻撃をします。
また、『NARUTO』では「やめろォ!」というフレーズがよく使用されていました。
こうした条件が重なって、「お体に触りますよ」は「やめろォ!」と一緒にナルトスというナルトに関する掲示板でよく使うようになります。
そして、ニコニコ動画などでも動画が作成されるようになりました。
ちなみに、単行本を出版する際に「お体に触りますよ」の誤植は正式な表現になりました。
しかし、『NARUTO』のスピンオフ漫画『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』では、この誤植がネタにされています。
「お体に触りますよ」の使い方
「お体に触りますよ」は、笑いを誘いたい時に使います。
特に「体に悪いですよ」と言える場面で、あえて「お体に触りますよ」と言い換えることで、受け手に二重の意味を想像させたい時に使います。
たとえば、雨に濡れている人に対して使えます。
雨に濡れると体調を悪くしてしまう可能性がありますが、あえて「お体に触りますよ」と言えば別の意味になってジョークになります。
実際の例文には以下のようなものがあります。
- そんなことをしたらお体に触りますよ。
- そこで寝たらお体に触りますよ。
- 寒いのに薄着になっていたらお体に触りますよ。
「体によくない」ということを表した文章で、なおかつ「体に触れるよ」と言っても違和感がない文章になっていると、非常にとんちが効いている文章になります。
また、「お体に触りますよ」と言われた時は「やめろォ!」と返せば、元ネタに近くて適切な返し方になります。
使い方に注意
「お体に触りますよ」という表現は基本的にネタで笑いを取るためのものです。
本当に心配している時やフォーマルな場面で「お体に触りますよ」と表記すれば、相手を不快にさせる恐れがあるので注意しましょう。
「お体に触りますよ」の英語訳
「お体に触りますよ」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- That’s harmful to your body.
(お体に障りますよ) - I’ll touch your body.
(お体に触りますよ)
英語では、「障る」と「触る」は別の単語なので、それぞれ個別に適した言い方があります。
『NARUTO』関連のその他の名言
「お体に触りますよ」以外の『NARUTO』関連の名言には以下のようなものがあります。
この中でも、「その術は俺に効く」「やはり天才か」「お体に触りますよ」の3つを合わせて、『NARUTO』の3大名言と言われています。
「お体に触りますよ」のまとめ
以上、この記事では「お体に触りますよ」について解説しました。
読み方 | お体に触りますよ |
---|---|
意味 | 「お体に障りますよ」の誤表記 |
元ネタ | 漫画『NARUTO』のセリフの誤植 |
英語訳 | That’s harmful to your body. I’ll touch your body. |
他の名言 | その術は俺に効く やはり天才か まるで蛇博士だ など |
「お体に触りますよ」は親しい友人などに使うとウケがよいでしょう。
しかし、そこまで仲のよくない人に対して使う場合には注意が必要です。
ぜひ、この記事を参考にしてみてください。