チープとは「安っぽい」という意味です。
日常会話でも使用する単語ですが、ラップミュージックでも使用します。
どういった時に使用するのでしょうか。
使用法や意味をわかりやすく丁寧に解説します。
☆「チープ」をざっくり言うと……
英語表記 | チープ(cheap) |
---|---|
意味 | 安っぽい |
語源 | 英語の “cheap” |
類義語 | キッチュ 陳腐 リーズナブル など |
対義語 | 高価 ラグジュアリー ハイエンド など |
「チープ」の意味
安っぽい
例:チープなホテルに泊まった。
チープは「安っぽい」という意味です。
特に、値段に対して品質が見合わない時や、どこか値段が安い感じがする様子を指します。
また、「チープな人」のように人物に対しても使用します。
その場合は、「あまり品がなくて上品さを感じられない人」という意味合いになります。
一方でダサ可愛いという表現のように、逆説的な意味でチープを使用する時もあります。
たとえば、「チープでかわいい」と言えば、「安っぽさが逆に魅力」というニュアンスになります。
それでは分野ごとに意味を詳しく見てみましょう。
食品での意味
主に食品の味について言及する時にチープを使いますが、その場合の意味は3つあります。
- インスタント食品のような味
- 駄菓子のような味
- 昔ながらの風味
よく、「チープな味」という表現をします。
ラップでの意味
音楽のラップでは、チープは「安物」「低品質」という意味で使います。
ラップにはディスという、相手のことを貶す文化があります。
そこで相手に対してチープと言えば、「相手の楽曲のクオリティが低い、もしくはラップそのものが低品質」という意味になって悪口になります。
「チープ」の使い方
チープは、基本的に何か物や事が安っぽく感じた時に使用します。
実際の例文は以下のようなものがあります。
- チープな曲売って金儲けしてるね。
- チープな感じのソファだ。
- 高級レストランなのに味がチープすぎる。
ラップの時は①の例文のように、相手の悪口を言う時に使います。
一方で、以下のような場合では「チープ」はポジティブな意味で使われています。
- チープ・シック
お金をかけずにオシャレを楽しむ考え方 - チープ・カシオ
時計メーカー「CASIO」ののスタンダード商品
チープ・シックは無駄にお金をかけていない服装をポジティブに捉えています。
チープ・カシオは安価、つまりお金がかかっていないのに高機能でデザインがよくて人気があります。
「チープ」の語源
チープの語源は英語の “cheap” です。
以下のような意味があります。
- 安い
- 安価な
- 安物売りの
- 割引の
- つまらない
- 軽蔑すべき
- ケチ
カタカナ語のチープと同じように、ネガティブな意味があります。
特に実際の値段と比較して安く感じる時に使用します。
ちなみに、単純に物を比較して「高くない」と言いたい時には、“inexpensive”や“affordable”を使用します。
「チープ」の類義語
チープには以下のような類義語があります。
- キッチュ
安っぽい - 陳腐
古くてつまらないこと - リーズナブル
安価 - 安物
価格が安い売り物 - 安かろう悪かろう
値段が安ければ品質も悪い - プチプラ
値段が安い - low-priced
安価
チープと陳腐(ちんぷ)は音が似ていますが、語源になっているわけではありません。
しかしながら、陳腐も「古くてつまらない」というマイナスな意味があります。
また、この中で理解しておきたいのは、チープとリーズナブルの違いです。
「チープ」と「リーズナブル」の違い
チープとリーズナブルには、以下のような違いがあります。
- チープ
値段や予想よりも安い(ネガティブ) - リーズナブル
値段以上に安い(ポジティブ)
チープの方がリーズナブルに比べてネガティブな表現になります。
また、この関係性は語源の英語でも一緒です。
「チープ」の対義語
チープには以下のような対義語があります。
- 高価
値段が高い - ラグジュアリー
高級感あふれる - ハイエンド
高級品 - ゴージャス
華美な - expensive
高価な - high-priced
高価な、値が張る - pricy
お金のかかる - overpriced
高すぎる
チープの対義語は、高価やラグジュアリーなど、物や事の値段が高くて高品質なことを表す単語が該当します。
「チープ」のまとめ
以上、この記事ではチープについて解説しました。
英語表記 | チープ(cheap) |
---|---|
意味 | 安っぽい |
語源 | 英語の “cheap” |
類義語 | キッチュ 陳腐 リーズナブル など |
対義語 | 高価 ラグジュアリー ハイエンド など |
チープは買い物などをする時によく使います。
ほとんど否定的な意味で使いますが、たまに肯定的な意味でも使うので注意しましょう。
ぜひ、参考にしてみてください。