「執り行う」の意味とは？読み方から類語・英語までわかりやすく解説

「執り行う(とりおこなう)」とは、「式典や儀式を行う」という意味です。

日常生活ではあまり使わないため、読み方や使い方に困っている人が多いのではないでしょうか。

この記事では、「執り行う」の意味や使い方、例文、英語訳などについて、詳しく解説します。

☆「執り行う」をざっくり言うと…

「執り行う」の意味

「執り行う」とは、式典や儀式などを行うことです。

「執り行う」は、「行う」よりもあらたまった言葉です。

なぜなら、「執り」は、うしろの「行う」を強調する言葉だからです。

「執り行う」の特徴

「執り行う」という言葉には、以下のような特徴があります。

「執り行う」の別表記

「執り行う」は、以下のように表記されることもあります。

「執り行う」の使い方

「執り行う」は、以下のような、あらたまったイベントを実施する際に使います。

「執り行う」は、かしこまった場であれば、どのようなイベントに対しても使うことができます。

そのため、めでたい式典だけでなく、葬式のような悲しい儀式にも使うのです。

「執り行う」の例文

「執り行う」は、以下のような言い回しで使います。

具体的な例文を見てみましょう。

「執り行われる」の使い分けに注意

「執り行われる」は、受け身表現でも、尊敬表現でも使うことがあります。

そのため、両者を混同しないようにする必要があります。

以下のように使い分けましょう。

「執り行う」の類義語

「執り行う」には、たくさんの類義語があります。

類義語は以下の5つのパターンに分けることができます。

ぞれぞれのパターンに分けて、「執り行う」の類義語を紹介します。

類義語①「執り行う」と同じ意味のもの

下記の類義語は、「執り行う」とほぼ同じ意味をもちます。

特に、「営む」は葬式を行う際によく使われます。

類義語②業務としての意味が強いもの

以下の類義語は、「執り行う」と意味が似ているものの、「業務として行う」という意味合いが強いです。

類義語③めでたい行事のみで使うもの

「執り行う」は、めでたい行事だけでなく、葬式のような悲しい儀式に対しても使います。

しかし、下記の類義語は、めでたい行事のみで使う言葉です。

類義語④行事の開始のみで使うもの

「執り行う」には、「行事の開始から最後までを行う」というニュアンスがあります。

一方で、以下の類義語には、行事を始めるという意味しかありません。

類義語⑤行事の終了のみで使うもの

「執り行う」には、「行事の開始から最後までを行う」というニュアンスがあります。

一方で、以下の類義語は、行事を終えたことを表すものです。

「執り行う」の対義語

「執り行う」には以下のような対義語があります。

「執り行う」は、式典や儀式を行うことを表します。

そのため、「イベントを行うことができなくなった」という意味の言葉が、「執り行う」の対義語となります。

「執り行う」の英語訳

「執り行う」を英語に訳すと、次のような表現になります。

補足1：接頭語の「とり」がつく言葉

「執り行う」のほかにも、接頭語の「とり」がつく言葉には、以下のようなものがあります。

補足2：「執」がつく言葉

「執り行う」「執行する」のほかにも、「執」という漢字がつく言葉はたくさんあります。

参考までに覚えておきましょう。

「執り行う」のまとめ

以上、この記事では「執り行う」について解説しました。

ここぞという場面で、「執り行う」を正しく使いこなせるようになりましょう。