「執念」の意味とは?使い方から英語や類語や言い換えまで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「執念(しゅうねん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「執念」をざっくり言うと……

読み方執念(しゅうねん)
意味ある物事に対して、とことん思いつめる心
類義語信念
英語訳zealousness(熱狂していること)など

「執念」の意味をスッキリ理解!

執念(しゅうねん):ある物事に対して、とことん思いつめる心

「執念」の意味を詳しく

「執念」は、「ある物事に対して、とことん思いつめる心」を意味する熟語です。

「執」という漢字は、「しっかりと保つこと」や「手に持つこと」を意味します。もうひとつの「念」は、「思い」や「気持ち」を意味する漢字です。

したがって、この熟語は「思いをしっかりと保つこと」という意味だと捉えることができます。つまり、二つ目の漢字が一つ目の漢字の目的語となっている成り立ちなのです。

「執念」の使い方

  1. 執念深く調査を続ければ、きっとこの事件も解決するだろう。
  2. どんなことでも執念をもって取り組めば、何か得られるものがあるはずだ。
  3. 彼女の執念のすさまじさは、その努力の跡から伺える。
  4. 戦国時代の大名たちは、その名を上げることに執念を燃やしていた。
  5. その大臣は、国民のことを考えず、名声や地位にばかり執念を抱いていると言われている。
  6. 彼女のお金儲けに対する執念は、異常とも言えるほどで、見ていて恐ろしい。
「執念」は、ポジティブな意味だけでなく、ネガティブな意味で使われることもある熟語です。

上記の例文では、①から④においては、前向きな気持ちという意味合いで「執念」が使われています。しかし、⑤と⑥における「執念」は、自己中心的なニュアンスで使われていますね。

「執念」の類義語

執念には以下のような類義語があります。

  • 信念(しんねん):自分が正しいと信じる考え

「執念」と「信念」は、どちらもある特定の物事を強く思うという点で類似しています。

しかし、一般的には「執念」はポジティブな意味でもネガティブな意味でも使われるのに対して、「信念」はネガティブな意味で使われることは多くありません。

「執念」の英語訳

執念を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • zealousness
    (熱狂していること)
  • implacability
    (執拗さ、執念深さ)
  • tenacity
    (ねばり強さ、不屈)
  • vigor
    (活力、精力)

“zealousness” という単語は、“zealousness in 名詞” という用法で「~に熱中していること」という意味になります。

まとめ

以上、この記事では「執念」について解説しました。

読み方執念(しゅうねん)
意味ある物事に対して、とことん思いつめる心
類義語信念
英語訳zealousness(熱狂していること)など

「執念」は、日常生活でもよく使われる熟語です。意味や例文、英語訳をきちんと理解し、正しく使えるようにしましょう。