「事案(じあん)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「事案(じあん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「事案」の意味をスッキリ理解!

事案(じあん):現在問題になっている事柄。または今後問題となる事柄。

「事案」の意味を詳しく

「事案」には、現在問題となっている事柄、または今後問題になるであろう事柄という意味があります。

実際に起きた事件や事故ではないものの、これから事件や事故になりそうな事柄に対して使われる言葉です。特に法律的な事柄や政治的な事柄について使われていましたが、現在では一般的な問題に対しても使われており、その用途は多岐にわたっています。

「事案」の使い方

「事案」は、主に以下の3つの場面で使用されます。

  1. 警察による注意喚起

  2. 政治や法律に関係する事柄

  3. ネットスラング

①の警察による住民への注意喚起が代表的な使用例です。この場合、今後事件に発展する可能性が極めて高く、周辺地域への影響も高い重要情報という意味で、事件にはなっていないが不審な出来事のことを「事案」と呼んでいます。

例文は以下の通りです。

  • 帰宅中の生徒が不審者に声をかけられる「声かけ事案」が発生したため、一斉下校することになった。

 

②の法律用語では、これから処理すべき問題として「事案」が用いられ、政治などでは政治家の不祥事に対してよく使用されます。

例文は以下の通りです。

  • 担当事案の処理を早急に行う。
  • 有名政治家に政治資金に関しての不正事案が発覚した。

 

また、近年のインターネットの普及により、「事案」という言葉はネットスラング化しています。

ネットスラングとは
  • インターネットで使用される隠語、略語、俗語のこと

代表的なネットスラング
  • ググる(Googleで検索する)

  • リア充(現実の世界で充実している人)

ネットスラングとしての「事案」は、ネット上に書き込まれた不審者と勘違いされそうな行動という意味です。具体的には、「声を掛ける」「近づく」「触れる」という行動のことを指します。

近年では、公園で子供に声をかけたり、道を聞くだけで不審者扱いされ、警察への通報対象となりました。

上記のようなナーバスすぎる現状がネット上で話題となり、「声を掛ける」「近づく」「触れる」という行動が軽蔑的に「事案」と呼ばれるようになりました。

例文は以下の通りです。

  • 通りすがってあいさつしただけで事案になるなんて、絶対におかしい。

「事案」の類義語

「事案」には以下のような類義語があります。

  • 事柄:ものごとの内容や様子。また、単にものごと。
  • 問題:解決すべき事柄。困った事柄。
  • 事件:世間が話題にするような出来事。問題となる出来事。
  • 案件:処理されるべき事柄。議題とされる事案。

「案件」は、以下の点において「事案」と異なります。

「事案」と「案件」の違い
  • 事案:処理するかしないか関係なく問題となっている事柄
  • 案件:処理されるべき事柄

対応の必要性があるかどうかという点に違いがあります。

また、上で述べたように「事案」は政治や法律用語として使用されることが一般的ですが、「案件」はビジネスシーンにおいて用いられます。

「事案」の英語訳

「事案」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • case

  • concern

    (案件)

例文は以下の通りです。

  • I think we had better discuss the case.
    (私たちはその事案について議論した方がいいと思う。)
  • That is a pressing concern.
    (それは、緊急度の高い事案です。)

まとめ

以上、この記事では「事案」について解説しました。

読み方事案(じあん)
意味現在問題になっている事柄。または今後問題なる事柄。
類義語事柄、問題、事件、案件など
英語訳case、concern(事案)

「事案」は、インターネットの普及による時代の流れに合わせて、使用される範囲が多岐にわたった言葉です。従来の意味と区別して覚えましょう。