「案件(あんけん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「案件(あんけん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「案件」の意味をスッキリ理解!

案件(あんけん):問題となっている事柄

「案件」の意味を詳しく

「案件」とは、問題となっている事柄という意味です。

よく使われる場面として3つに分けることができます。

  1. 現在進行形:今現在、問題となっている事柄
  2. 未来形:今後、解決・決定すべき事柄
  3. 訴訟事件
「案件」はビジネスシーンで頻繁に用いられます。その場合には現在進行形で、今取り組んでいる事柄そのものを意味します。たとえば、会議で議題に上がった事柄について後日言及したいときに、「先日の案件について」などと述べます。

未来形でこれから検討しうる事柄に対して「案件」を使う場面としては、「求人案件」が挙げられます。

弁護士や警察など法律と関わる仕事においては、「案件」は訴訟事件を意味します。

このように、「案件」は使う場面や立場によって意味が変わることがあります。

「案件」の使い方

  1. 月末は大量の案件処理に追われる。
  2. 先週の会議で議題に挙がった案件について検討しました。
  3. 今度の案件は、なかなか先方との折り合いがつきません。

ここではビジネスシーンで「案件」が使われる際の代表的な例文を挙げました。

一般的な企業では、「案件」は現在取り組んでいる仕事や問題そのものを表現すると捉えられます。

「案件」を用いる上での注意点としては、日常生活では多用しないことです。堅苦しい印象がある言葉であるため、かっこつけていると思われてしまう可能性があります。

しかし、最近ではネット用語として「案件」が使われることがあります。周囲に伝えたいことを「〇〇案件」の形で表現します。ネット上ではマイナスなイメージとして用いられることも多いようです。

「案件」の語源

「案件」を構成する漢字の由来は、それぞれ以下の通りです。

  • :考え、計画
  • :問題にとりあげられる個々の事物

ここから「案件」は、考えを出したり、計画を立てながら対処する問題として取り上げらている事柄という意味になったと考えられます。

「案件」の類義語

「案件」には以下のような類義語があります。

  • 問題:研究して解決すべき事柄
  • 課題:問題を課すこと
  • 事例:前例となる事実
  • タスク:課された仕事
  • ケース:場合、事例

類義語ではありませんが、「案件」とよく区別が問われる熟語が「事案」です。

「事案」は「処理するか否か検討段階にあるが、問題となっている事柄」という意味です。「案件」は対処する必要があるのに対し、「事案」は処理するかしないか今後検討するがとにかく問題として挙がっているものを示します。

「案件」の英語訳

「案件」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • case
    (場合、事例)
  • matter
    (事、問題)

“case”を用いてビジネスシーンでよく使われる表現を紹介します。

  • move forward with the case
    (案件を進める)
  • let the case pass
    (案件を見送る)

以下が例文です。

例文
  • Let’s move forward with the project’s case.
    (プロジェクト案件を進めることにしましょう。)
  • I will let this case pass because we have no budget.
    (予算がないのでこの案件を見送ることにしました。)

まとめ

以上、この記事では「案件」について解説しました。

読み方案件(あんけん)
意味問題となっている事柄
語源「考え」「問題になっている個々の事物」という意味の漢字から
類義語問題、課題、事例など
英語訳case, matter

「案件」はビジネスシーンにおける会議など、正式な場で多用される熟語です。誤った使い方をしないよう、正しい意味を理解しておきましょう。