「有用性」の意味とは？読み方は？英語や類語や対義語まで例文付きで

今回ご紹介する言葉は、熟語の「有用性(ゆうようせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「有用性」をざっくり言うと……

「有用性」の意味をスッキリ理解！

「有用性」の意味を詳しく

「有用性」とは、物や仕組みが、役に立つ性質を備えていることを指します。

「用」は物の働きを表すため、読んで字のごとく「役目を果たす性質があること」が「有用性」です。役に立つ可能性にとどまらず、実際に使ってみて役に立ったという事実がある場合に用いられることが多いです。

たとえば、「有用性の高いスキル」と言う場合は、ある局面で高い効果を発揮するスキルという意味になります。

また、人についても、「有用性のある人」などと表現することができます。ただ、人について用いる場合は、相手を評価するような意味合いが含まれるため、注意が必要です。

医療用語としての「有用性」

「有用性」は医療用語としても用いられます。ただ、その場合の意味は通常とは異なります。

医療業界では、「有効性と安全性を兼ね備えていること」を「有用性」と言います。

有効性とは、ある目的に対して、特定の効果を発揮することです。たとえば、ある病気を治癒する薬があった場合、その薬はその病気に対して有効性を持ちます。

安全性とは、あるものを実際に使用するにあたり、危険性が低いことを指します。たとえば、身体に負担が少ない状態で摂取でき、また副作用が少ない薬は安全性を持っていると言えます。

患者の症状を和らげるためには、確実に効果があり、かつ安全に実行できる治療方法が求められます。「高い効果を発揮すること」と「安全に実行できること」の2つがあってこそ、有用性のある治療方法だと言えるのです。

医療業界では、臨床試験を経て、ある症状に対して有用性の高い治療方法を模索します。このことから、「有用性」ではなく「臨床的有用性」という言葉が使用されることも多いです。

「有用性」の使い方

①は、彼の持つ登山グッズが、いかに使い勝手がよくて役に立つのかを私に説明している場面です。

②は、ある症状に対して、一定の効果を発揮し、かつ安全に投与できる薬が開発されたという意味です。

③では、転職先の会社で、彼の高いパフォーマンスが認められた様子が描かれています。

「有用性」の類義語

「有用性」には以下のような類義語があります。

「実用性」と「有用性」は非常に似ていますが、「実用性」の方が「実際に使えるのか」という部分に焦点を当てています。特定の条件下で高い効果を発揮する物があったとして、それを人々が使いやすい形で実現できるかを問う時に「実用性」が語られます。

「有効性」は、あるものが発揮する「効果」に力点を置いた言葉です。つまり、「実用性」があり、「有効性」があり、かつ使用上の「安全性」を備えているものは「有用性」があるという関係です。

「有用性」の対義語

「有用性」には以下のような対義語があります。

「有用性」の英語訳

「有用性」を英語に訳すと、次のような表現になります。

上記3つの中でも、utility は、役に立つ範囲が広いという意味があります。また、usability は、使いやすいことを指します。

それぞれを用いた例文は以下の通りです。

まとめ

以上、この記事では「有用性」について解説しました。

「有用性」は、「実用性」や「有効性」など、意味が少し被る表現もあるため、使い分けには注意が必要です。きちんと意味を覚えましょう。