今回ご紹介する言葉は、熟語の「優美(ゆうび)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「優美」をざっくり言うと……
読み方 | 優美(ゆうび) |
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意味 | 品があって美しいこと、落ち着いた美しさがあること |
類義語 | 優雅、高雅、風流など |
英語訳 | graceful(優美な、美しい) |
「優美」の意味をスッキリ理解!
「優美」の意味を詳しく
「優美」とは、品がある美しさ、品性や態度が良く美しく感じることを表す言葉です。以下の漢字の意味が組み合わさることで、このような意味になりました。
- 優:優しい、優れる、のどか、品性がある
- 美:見た目がきれいである、見栄えが良い
「優美」は、人・物のどちらに対しても使用することができます。人に対して「優美」と言う場合、単に「姿がきれい」というよりも、「立ち居振る舞いを含んだ美しさ」を表しています。
また、美しさを表す言葉であることから、「優美」は人名にもよく使われる言葉です。人名の場合は、「ゆみ」「ゆうみ」「まさみ」などと読まれます。
また、「優美」を用いた四字熟語として「優美高妙(ゆうびこうみょう)」があります。
「優美高妙」は「言葉で言い表せないほど、落ち着きがあって美しいこと」を意味します。とても立派で美しいことを表すので、「優美」を強調したい場合に使うのが適しています。
「優美」の使い方
- お客さんを魅了するような、優美な振る舞いを心掛ける。
- この花の優美さに見惚れてしまい、思わず買ってしまった。
- 茶道や華道は、日本らしい優美さがある。
すべての例文で、「品があり、落ち着いた美しさがある」というニュアンスが共通しています。
①の例文では「優美」が人に対して使われているのに対し、②③の例文では「優美」が物に対して使われています。①では「品があり美しい姿」という意味であるのに対し、②③では「品があり、趣深い」と、微妙にニュアンスが異なっています。
下記のような言い回しは、会話や文章問わずよく使われるため、覚えておきましょう。
- 優美だ
- 優美な
- 優美に~する
- 優美さがある
「優美」の類義語
「優美」には以下のような類義語があります。
- 優雅:上品で、洗練されていること、生活にゆとりがあること
- 高雅:品があって趣があること
- 風流:品があって味わい深いこと
- 麗しい:気高く美しいこと
- 奥ゆかしい:物事に味わいがあって惹かれること
- 雅やか:上品で風雅なこと
「風流」「奥ゆかしい」には、直接「美しい」という意味はありませんが、美しさも含んだ「趣深さ」を表しています。
また、「優美」は「振舞いや態度が、品があり美しいこと」を表すのに対して、「優雅」は「振舞いや態度が、美しくゆとりを感じさせる」ことを表しています。また、「優雅」には「世間の煩わしさから、離れ余裕があること」という意味もあるため、「優美」とは微妙にニュアンスの異なります。
日常会話の中では、「優美」よりも「優雅」のほうがより一般的に使われています。
その他、「美しさ」を表すことば
日本語には、「美しさ」を表す言葉がたくさんありますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。
- 清楚:シンプルで清潔感があり、振る舞いなどが謙虚なこと
- 楚々:(特に若い女性に対して)可憐で美しい様子
- 淑やか:物静かで慎み深い美しさ
- たおやか:姿や形、仕草などがしなやかで美しいこと
- 端麗:形がきちんと整っており、無駄のない美しさ
- 麗しい:気高く精神的な豊かさをそなえた美しさ
- 艶やか:美しさの中にセクシーさ含んだ美しさ
「優美」の英語訳
「優美」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- graceful
(優美な、美しい) - elegant
(品のある、美しい)
「優美」の英語訳は “graceful” や“elegant” です。
“beautiful” を使って「美しい」と表現するよりも、より「高貴である」や「品がある」といったニュアンスを含ませることが出来ます。
まとめ
以上、この記事では「優美」について解説しました。
読み方 | 優美(ゆうび) |
---|---|
意味 | 品があって美しいこと、落ち着いた美しさがあること |
類義語 | 優雅、高雅、風流など |
英語訳 | graceful(優美な、美しい) |
美しさを表す言葉はたくさんありますが、「優美」はその中でも「品がある」というニュアンスを含んだ言葉です。また、日常会話でもよく使われる言葉です。この機会にしっかり意味や使い方を確認しましょう。