故事成語「夜郎自大(やろうじだい)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「夜郎自大」です。

この言葉は小説などで出てくることがあります。

出てきた時に意味がわからないと、スムーズに小説を読んでいくことができないですよね。

そこで、「夜郎自大」の意味、由来、例文、類義語、英訳についてわかりやすく解説します。

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「夜郎自大」の意味をスッキリ理解!

夜郎自大(やろうじだい):自分の力量を知らずにいばっている人のこと

「夜郎自大」の意味を詳しく

「夜郎自大」とは、自分の力量を知らずにいばっている人のことです。

ちなみに、「夜郎」とは、中国の漢の時代、漢の西南の土地にあった未開部族の国の名前です。

現在の貴州省もしくは雲南省あたりにあったと言われています。

 

また、「自大」とは、自らいばり、尊大な態度をとることです。

つまり、「夜郎自大」とは、夜郎という国が自らいばり、尊大な態度を取っていたことから生まれた故事成語なのです。

そして、知識や力量もないのに、尊大にふるまうことのたとえとして用いられます。

 

ちなみに、「野郎自大」という表記は間違いなので注意が必要です。

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「夜郎自大」の由来

「夜郎自大」の由来は、『史記』の西南夷伝(せいなんいでん)という章です。

漢帝国の大きさや偉大さを知らない夜郎国の王様は、漢から使者がやってきた時に、自分の国だけが大国だと思い込んで、「わが国と漢ではどちらが大きいのか」と質問したのです。

ちなみに、実際には漢帝国の大きさは夜郎国の数倍ありました。

ここから、夜郎国のように自らの立場を知らずにうぬぼれることを「夜郎自大」と言うようになりました。

『史記』

『史記』とは、中国の前漢の時代に歴史家の司馬遷(しばせん)によって記された中国の歴史書です。

そして、中国の歴史書としては一番有名と言っていいでしょう。

ちなみに、『史記』は歴史的価値が高い上、文学的にも優れた作品です。

 

そして、「夜郎自大」以外にも、『史記』から生まれた故事成語はたくさんあります。

例えば、「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」「四面楚歌(しめんそか)」「酒池肉林(しゅちにくりん)」「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」などです。

「夜郎自大」の例文

  1. 彼は夜郎自大な男なので、やがて痛い目を見ることになるだろう。
  2. 夜郎自大なA社は大手と価格競争を繰り広げ、ついには倒産してしまった。
  3. 夜郎自大にはなりたくないものだ。
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「夜郎自大」の類義語

「夜郎自大」には以下のような類義語があります。

  • 蜀犬吠日(しょくけんぼうじつ):当たり前のことでも、無知だと疑ってしまうということ
  • 井蛙の見(せいあのけん):見識が狭いことのたとえ
  • 唯我独尊(ゆいがどくそん):この世で自分より偉い人はいないとうぬぼれること
  • 用管窮天(ようかんきゅうてん):視野が狭くて見識が足りないこと
  • 遼東の豕(りょうとうのいのこ):つまらないことを誇りに思ってうぬぼれること
  • 尺沢の鯢(せきたくのげい):経験が少なく知識が狭いこと

「夜郎自大」の英語訳

「夜郎自大」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • act with arrogance and recklessness
    (おごって無謀にふるまう)
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まとめ

以上、この記事では「夜郎自大」について解説しました。

読み方 夜郎自大(やろうじだい)
意味 自分の力量を知らずにいばっている人のこと
由来 夜郎国の王が「わが国と漢ではどちらが大きいか」と質問したことから
類義語 唯我独尊、遼東の豕、井蛙の見、など
英語訳 act with arrogance and recklessness

「夜郎自大」はネガティブな意味の言葉でしたね。

周りの人から「夜郎自大」だとは思われたくないものです。

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