今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「wtf」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語についてわかりやすく解説します。
「wtf」の意味をスッキリ理解!
「wtf」の意味を詳しく
「wtf」は「なんてこった」という意味の主に英語圏で使用されるネットスラングです。英語のスラング “what the fuck” の略です。
さらに、「wtf」は、使い方や発音の仕方に応じて以下の6つのニュアンスを表します。
- 驚き
- 混乱
- 怒り
- 悲しみ
- 同情
- 無関心
意味①:驚き
「wtf」の1つめの意味は「驚き」です。
イメージとしては「なんだって!?」というような感じで、多くの場合「!」や「!?」を伴います。口頭で言う場合は大声で発音します。
意味②:混乱
「wtf」の2つめの意味は「混乱」です。
「なんてこった、どうすればいいんだ」といったニュアンスを表し、単体で使われることが多いです。口頭で言う場合は、呆れたように呟いたり、ため息をつきながら言ったり、眉を寄せながら言ったりします。
意味③:怒り
「wtf」の3つめの意味は「怒り」です。
「はあ!? なんで!?」というイメージです。呆れ、または憎しみのニュアンスを伴っており、 “wtf are you 〜ing?” などの疑問形で表すこともあります。
意味④:悲しみ
「wtf」の4つめの意味は「悲しみ」です。
イメージとしては「まじかよ、どうしたらいいんだよ」などの気持ちを表し、絶望や諦めなどを含みます。文章上では「…」などが後ろにつくこともあります。口頭で言う場合は、ぽつりと呟くことが多いです。
意味⑤:同情
「wtf」の5つめの意味は「同情」です。
やや特殊ですが、「相手の置かれた境遇に対して、一緒に激しく驚いて怒る」という形で同情を表します。イメージとしては「本当!? それは酷すぎだよ!」などと相手を憐れむ気持ちを表現しています。
多くの場合では、相手の発言の後に “oh wtf” と続けます。ohで一旦相手の発言を受け止め、その後に同情表現を続ける形です。
意味⑥:無関心
「wtf」の6つめの意味は「無関心」です。
この形で使うことはそれほど多くありません。だいたいは “wtf are you talking about?” という形で使われ、「一体、なんでそんなことについて話してるんだ」という意味合いで使われます。
この場合、「相手の話を聞きたくない」という意味合いも含まれます。
「wtf」の使い方
「wtf」は以下の2つのパターンで使われます。
- 間投詞として
- 疑問文の一部として
間投詞としての使い方
間投詞として「wtf」を使う場合は、単体で使います。
間投詞とは、話し手が自分の気持ちを直接表現するときに使われる単語です。日本語だと「あっ」などがそれにあたります。
使い方のイメージとしては “Oh my god” などと同じです。
疑問文の一部としての使い方
疑問文の一部として「wtf」を使う場合は、後ろに疑問を続けます。「wtf」を “what” の代わりに使うイメージです。
普通の疑問文よりも「何」という部分が強調され、「どういうこと!?」みたいに問い詰めるニュアンスを持ちます。
「wtf」の由来
「wtf」は、英語のスラング “what the fuck” の略です。それぞれの単語の意味はこのようになります。
そのため、 “wtf” もかなり下品なスラングですが、省略されているぶん、親しい間柄では比較的気軽に使われています。ただ攻撃的な言葉であることには代わりないので、本当に親しい間柄でのみ使いましょう。
「wtf」の類義語
「wtf」には以下のような類義語があります。
- wth(what the hell/heck):なんてこった
- what on earth:なんてこった
- Are you sure?:本当?
- Are you serious?:本気?
- Are you kidding me?:からかってない?
- You’ve got be kidding.:冗談でしょ
- what in God’s name:なんてこった
- what in tarnation:なんてこった
- what in the world:なんてこった
- what the dickens:なんてこった
- what the Devil:なんてこった
- what the deuce:なんてこった
“wth” はやや下品ですが、喜びなどのポジティブなニュアンスを持つこともあります。「wtf」よりも驚きに重きが置かれているイメージです。ただ、最近はあまり見ません。
「wtf」と同じ感覚で使えるフレーズの中で最も無難なのは、 “what on earth” です。口語でもネット上でも非常によく使われます。
他、 “Are you sure?” “Are you serious?” “Are you kidding me?” “You’ve got be kidding.” もよく使われますが、ニュアンスが少し変わるので注意が必要です。
関連語:「omg」と「lol」
「wtf」と同じように省略されているネットスラングとして、以下の2つがあります。
関連語①:omg
「omg」は、「なんてこった」という意味の単語です。 “Oh my god” の略です。
「wtf」と同じように、間投詞として使われます。「omg!!!」「OMGGGGGGG」などの派生も多く、非常によく見るネットスラングです。
下品ではないので、目上の人以外であれば大体使えます。目上の人相手でも、かなり親しければ使うこともあります。口頭で使う場合は、目上の人相手でもかなり使います。
関連語②:lol
「lol」は、いわゆる「(笑)」です。 “Laugh out loud” の略です。
使い方も「(笑)」と同じで、文末、もしくは喋りはじめにつけます。かつては非常によく使われていましたが、最近では「ww」なども使われるようになったため、見かける回数は減りました。
まとめ
以上、この記事では「wtf」について解説しました。
読み方 | wtf |
---|---|
意味 | なんてこった |
由来 | 英語のスラング “what the fuck” から |
類義語 | wth、what on earth、Are you serious?など |
かなり下品な単語であるため、本当に親しい人にのみ使うようにしましょう。